「やり遂げた」...その言葉にすべてを込めて――LinQ髙木悠未 14年のアイドル人生フィナーレへ
2025年5月8日(木)15時0分 スポーツニッポン
福岡を拠点に活動する9人組アイドルグループ「LinQ」の1期生・髙木悠未が自身最後のアルバム参加となる「TOYOU〜LinQ第五楽章〜」のリリースを受けてメールインタビューに応じ、6月14日からスタートする卒業ツアーに向けた思いを語った。ツアーファイナルとなる8月9日の卒業公演まで、全国5会場を巡る長い旅が始まる。(「推し面」取材班)
「14年という時間は、何にも変えられない私にとって全てがタカラモノの出逢いや経験でした」
人生の半分以上を過ごしてきたLinQから旅立つまであと3カ月。「LinQや出逢った方に最大の感謝やありがとうを伝える残りの時間です!!」。その一瞬一瞬について「一つ一つのものをアイドルで活動する最後の景色だ!っと思って何度も記憶と目でスクリーンショットをしています!」と愛おしそうに伝えた。
東京の有名グループのオーディションに落ちた13歳の春。「東京がダメなら、地元福岡でやってやる」。そんな悔しさと情熱を胸に、地元アイドルという道を選んだ。九州から全国へ。LinQの旗印のもとに、福岡から夢を発信し続けた。
喜びも、悔しさも、涙も、出会いも、すべてが宝物。「やり遂げた!!!」。すでにそう思えるくらい充実した時間を過ごしている。「これからのメンバーもそうやって卒業していって欲しいなぁと思うし、私が背中で語らなきゃ!っと思っています!!」
ツアーでは大阪、名古屋、神奈川、そして福岡を巡る。ツアー中の7月5日には福岡で歴代LinQメンバーが集結するスペシャルイベントも予定されている。ひと言で表現するなら「メンバーやファンの同窓会」だ。「あの頃のみんなの青春を一晩復活させて、LinQの始まりを色んなファン層の方に知って欲しい」。そんな切なる願いがイベントには込められている。
現時点では35人のOGメンバーが駆けつける予定。盛大な"花道"に感謝を示した上で「このLinQがあったから、14年続くグループだし、今のLinQがあるからOGメンバーも元LinQだった!っと胸張って言えるようなものにしたいなぁと!平成と令和のLinQが化学反応が起きるのかすごく楽しみです(^^)!」。14年で生まれた150曲以上の楽曲群を2時間のステージでどう見せるか。「ずっと悩んでおります笑」と嬉しい悲鳴を上げながら特別な一日に向けて準備を進めている。
卒業ツアーは感謝と恩を返す時間になる。ツアーはいつだってグループにとっても自分にとっても成長させてくれる舞台だった。一緒に走り切ったファンとチームの間で絆が芽生えたり、課題が見つかったり、悔しい思いをしたり…。色んな感情がぶつかり合うツアーが大好きだった。いつも県外から会いにきてくれるファンに、福岡を出て自分たちが会いに行って感謝を伝えられたことも嬉しかった。
14年の集大成。「最後の景色をかみしめて、LinQとしてすっごく楽しかった!!と思える最後のツアーにしたいです!!」。1期生としてつむいできたLinQ第1章の終幕は、ツアーで出会う1人1人とともに刻んでいく。