あのフラグそんなに重要なの!?「ガンダムジークアクス」ジーン不在でジオン勝利へ
2025年5月9日(金)21時30分 ABEMA TIMES

4月より放送がスタートしたアニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」第2話では、ファーストガンダムのファンなら誰もが反応してしまう“ある男の不在”が、物語の根幹にかかわる大きな“if”として描かれていた。
【映像】ジーンが居ない理由が明らかになった瞬間(4分1秒ごろ〜)
その男とは、アニメ「機動戦士ガンダム」第1話に登場したジオン兵、ジーン(CV:曽我部和行)だ。功を焦って命令違反の攻撃を強行したことで、結果的に“連邦の白い悪魔”と呼ばれることになるガンダムのパイロット、アムロ・レイを誕生させてしまった。まさに“宇宙世紀最大のやらかし”とも言われる歴史的失敗の張本人である。
デニム曹長(CV:緒方賢一)の「我々は偵察が任務だ」という制止を無視し、「シャア少佐だって……戦場の戦いで勝って出世したんだ!」と叫びながら勝手に基地を攻撃。「へっ! 敵を倒すには早いほどいいってね」とうそぶきながら暴走したジーンは、ガンダムの起動、アムロの覚醒、そして後の白い悪魔の伝説を引き起こすトリガーとなってしまった。
アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」第2話では、そのジーンが出撃していない。作中ではドレン中尉(CV:武田太一)が「ジーンのザクの修理はまだか!」と発言しており、存在はしていたが作戦に加わっていなかったことが明言される。
そしてシャア自ら偵察に出向いた結果、アムロはガンダムに触れることもなく、デニムがガンダムを発見。シャアが鹵獲・搭乗するという“まったく異なる歴史”が展開された。ジーンが暴走しなかった結果、戦争の帰結までもが塗り替わる構造になっていたのだ。
アニメ「機動戦士ガンダム」の世界では、ジーンの命令違反が物語の導火線だった。だが、アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」の世界では、その導火線に火がつかなかった。それだけで、アムロは戦場に引きずり出されることもなく、ジオンは勝利を得ることになる。
見慣れたはずの始まりが、ちょっとした違いだけでこんなにも印象を変える。そんな妙な感覚を味わえる一幕だった。
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、1979年から続く「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作。宇宙に浮かぶスペースコロニーで平穏に暮らす女子高校生のアマテ・ユズリハが、少女ニャアンとの出会いにより、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語だ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなど手がけるスタジオカラーとサンライズの共同制作が話題を呼び、テレビシリーズに先駆けて今年1月に公開された劇場版は、興行収入30億円を超える大ヒットを記録した。
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