悩んでも、落ち込んでも、恋をして可愛くなるのは女の子の特権——ドラマ『人は見た目が100パーセント』第4話レビュー

5月9日(火)16時0分 おたぽる

ドラマ『人は見た目が100パーセント』公式サイトより。

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 テレビドラマの楽しみ方はたくさんある。
 主人公に自分を投影して物語に入り込むのもいいだろうし、サスペンスドラマを見ながら謎解きを一緒にするのも楽しいだろう。

 推理モノでよくあるのが、一度ひと通りドラマを見てから、最後の種明かしを知り、再度録画したものを見直す方法だ。
 そうすると、密かに提示されていた伏線が浮かび上がってきて、「ああ!」と膝を叩くことがよくある。

『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)第4話は、そのように後からもう一度見返したくなるような内容だった。

 美容師の榊(成田凌)への思いが募る一方の城之内(桐谷美玲)。ついに「自分は榊が好きだ」と認め、前田(水川あさみ)と佐藤(ブルゾンちえみ)に思いを告白する。
 2人にどうするのかと問われた城之内だが、「どうもしない」と答えるのみ。

 ただ、「榊に褒められた髪をよりキレイにしたい」という城之内の希望で、3人はシャンプーの研究を始める。
 研究室でひたすら髪を洗うシーンは、CMを見ているようで面白い。ここまで洗髪シーンが多く流れるドラマはかつてなかっただろう。

 そして今回は、3人の中で唯一の既婚者、前田の家族も登場し、彼女の生活が明らかになった。いちいち余計なことを言っては、前田を怒らせる夫役の山崎樹範が実にいい味を出している。

「彼と結婚したのが人生最大の過ち」としながらも、後悔はしていないと言い切る前田。
いつもいつもケンカのようなやりとりをしているが、夫婦なんて案外そんなものなのかもしれない。
 オシャレ満載のこのドラマにあって、前田の家庭は、ある意味幸せを象徴したものなのだろう。

 さて、一方、城之内は思いにまかせて榊にメールを送る。
 やっとの思いで送ったメールだが、返信が来ないことが気になり、仕事中もずっと上の空。
前田と佐藤が懸命に励まそうとするも、効果がない。

 3人が散々気を揉んだ後、メールが届く。
 返信が見て喜ぶ城之内。
 そんな彼女を見ていて佐藤は「可愛くなった」と漏らす。前田は言う「悩んでいる時も、落ち込んでる時も可愛く見えていた」。

 言い尽くされた言葉ではあるが、恋をしている女性は可愛らしい。
 ドラマ中で語られていた、女性ホルモンの関係もあるだろうし、自分で「キレイになりたい」と思う気持ちの表れであるかもしれない。しかし、何より「自分が恋をしている」という喜びが知らず知らずのうちに人の外見を変えていくのではないだろうか。

 ドラマを見返してみると、確かに城之内は可愛くなっている。
 メイクの力もあるだろう、桐谷の演技もいい。しかし、この「最初に見ている時は気づかないけれど、よく見てみれば可愛くなっている」というのは、台本を見て演じる演者と、演出、スタッフの力などが潜在的に表れた例だったのではないだろうか。
 彼女はただ「恋をしている」演技をし、それが写し取られただけなのだ。キレイに見えるのは二次的な効果と言っていい。

 ドラマに限ったことではないが、何かの作品に触れる時、作り手側の意図したもの以上のものが見られると、とてもうれしくなる。
 今回はその好例が見られた気がする。

 それにしても、今回のオチは見事だった。私もすっかり騙されてしまった。
「ああ、そういうことか」思わせるし、「城之内らしいな」と微笑ましく思う。そんな展開だった。
 この感じ、悪くはない。
(文=プレヤード)

おたぽる

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