藤井名人 2手目で角道を開ける 3月の王将戦第5局以来62日ぶり2度目 永瀬九段との第3局始まる

2025年5月9日(金)9時55分 スポーツニッポン

 将棋の藤井聡太名人(22)=王将を含む7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑む第83期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は9日午前9時、大阪府泉佐野市の「ホテル日航関西空港」で第3局1日目が始まった。先手は永瀬で、藤井が2手目、角道を開けた。

 立会人・福崎文吾九段による開局の合図に従い、「お願いします」と頭を垂れた2人。永瀬が飛先の歩を突くと、恒例のお茶を口へ含んだ藤井が、自身から盤面に向かって左側へ手を伸ばした。永瀬に続いての飛先の歩ではなかった。

 3月8、9日、埼玉県深谷市の旧渋沢邸「中の家(なかんち)」で指されたALSOK杯第74期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)第5局1日目。藤井がプロ9年で初めて公式戦で指して以来62日ぶり2度目の選択だった。2016年10月のプロデビュー以来、後手番258局目で初めて飛先の歩以外を指した、あの将棋以来の指し手だった。

 藤井が後手番で雁木を目指せば今回で4局目。採用する戦型が多ければ、いや多いと意識させるだけでも、対戦相手はそれへの備えを整える必要がある。名人戦への布石か?との問いに当時「準備はこれからです」と見せた笑みが、今回の採用を予告していたとも言えそうだ。

スポーツニッポン

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