藤井名人 2手目で角道を開け、相矢倉へ 名人戦第3局1日目 昼休までに永瀬九段が2時間11分使う

2025年5月9日(金)12時26分 スポーツニッポン

 将棋の藤井聡太名人(22)=王将を含む7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑む第83期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は9日午前9時、大阪府泉佐野市の「ホテル日航関西空港」で第3局1日目が始まり、戦型は先手・永瀬の相矢倉へ進んだ。正午からの昼食休憩までに34手進んだ。

 立会人・福崎文吾九段による開局の合図に従い、「お願いします」と頭を垂れた2人。永瀬が飛先の歩を突くと藤井は自身から向かって盤面左側へ手を伸ばした。2手目で永瀬に続いての飛先ではなく、角道を開けた。

 3月8日、埼玉県深谷市の旧渋沢邸「中の家(なかんち)」で指されたALSOK杯第74期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)第5局1日目。藤井がプロ9年で初めて公式戦で指して以来62日ぶりの選択だった。2016年10月の四段昇段後、後手番258局目で初めて飛先の歩以外を指した。当時は雁木(がんぎ)へ進んだが、今回は左銀を永瀬は7筋、藤井は3筋へ上がった。永瀬は未完成ながら土居矢倉、藤井は金矢倉にした。

 永瀬戦での後手番。前回後手番だった名人戦第1局は振り駒で先手後手が決まった。永瀬戦で戦前から後手番と決まっていたのは王将戦第5局以来とあり、藤井にとっては用意の選択だったと思われる。

 昼食は藤井が泉佐野産キャベツの満月焼とウーロン茶。永瀬はthe泉佐野「勝つ」カレー。消費時間は持ち時間9時間から永瀬が2時間11分、藤井は29分。

スポーツニッポン

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