瀬戸熊直樹、“暴君の麻雀”で吠えた!雷電の灯火を繋ぐ大トップ ダントツでも継続アガリラッシュに見えた覚悟/麻雀・Mリーグ
2025年5月10日(土)8時51分 ABEMA TIMES

こんなに頼もしい戦い振りを見せられたら、ファンはたまらない。「朝日新聞Mリーグ2024-25」ファイナルシリーズ、5月9日の第1試合はTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)が大トップを獲得。序盤から連続してアガリを決め、中押し、さらにダメ押しとかつて“暴君”と呼ばれた男の戦い振りでファンを沸かせた。
この試合は東家から赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)、瀬戸熊、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、セガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)の並びで開始。瀬戸熊は東1局、小林から満貫をアガると、続く親番の東2局は仕掛けて6000点のツモ。東4局1本場は浅見から満貫のロンと、東場で3回のアガリを決め早くもダントツ状態に。

瀬戸熊の攻撃力が一層際立ったのは、南2局2本場。小林のリーチに対して、危険牌のドラ1筒を押して追っかけリーチ。3・6筒待ちのタンヤオを小林から6筒でロン。解説の石橋伸洋(最高位戦)は「よくリーチ行きましたね!なかなか行けないですよ」と脱帽だ。
「うちの場合は追う立場。あの形はあれが自然」と試合後に淡々と振り返ったこのリーチ・タンヤオ・赤の7700点(+600点)が強烈なダメ押しとなり、そのままトップでゴールインした。試合後はカメラにちらりと視線をやるも、燃え盛った闘志が残り表情は険しいままだった。
試合後は「うちは残り10戦、できる限りトップを取らないといけない立場。ここ数試合、僕は不甲斐なかったので、素直にうれしいですね」とコメント。逆転優勝を願うファンの気持ちは、瀬戸熊も十分に理解している。一方で、追うチームは3つある。瀬戸熊はそれを踏まえて「ユニバース(ファン)の方から『絶対諦めない』という言葉がチラホラ見えた。チームでの話し合いで『まずは一つ、着順を上げよう』ということで(決まっていた)」と残り少ない試合との向き合い方を説明。優勝を目指すその前段階として、3位浮上が目先の目標と告げた。
“クマクマタイム”に“暴君”と視聴者からかつてのキャッチフレーズが飛び交ったこの試合は、ファンの鬱憤を晴らす好ゲームとなった。ファンからは「よくやったクマ」「おもしろい麻雀でした」「雷電絶対応援!」「がんばれよ!!」と惜しみない声援の声が寄せられた。
【第1試合結果】
1着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)5万9900点/+79.9
2着 赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)2万4800点/+4.8
3着 セガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)1万4700点/▲25.3
4着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)600点/▲59.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)