『べらぼう』次回予告。<古いのでございます>戯作者・春町へにべもなく告げる鶴屋。一方の江戸城では知保の方自害騒動を前に、大奥・高岳が「女たちが仕組んだ狂言」と言い放ち…
2025年5月12日(月)15時40分 婦人公論.jp
(『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』/(c)NHK)
大河ドラマ『べらぼう』予告
横浜流星さん主演で、2025年放送予定の大河ドラマ『べらぼう』(NHK総合/毎週日曜夜8時ほか)。
第18回「歌麿よ、見徳は一炊夢」が5月11日に放送。その最後に流れた第19回「鱗(うろこ)の置き土産」の予告が話題になっています。
*以下「歌麿よ、見徳は一炊夢」の放送内容のネタバレを含みます。
●「歌麿よ、見徳は一炊夢」あらすじ
青本の作者を探していた蔦重は、北川豊章(加藤虎ノ介さん)という絵師が描いた数枚の絵を見比べるうちに、ある考えが浮かぶ。
早速、豊章を訪ねるが、長屋で出会ったのは、捨吉(染谷将太さん)と名乗る男だった。
そんな中、蔦重は朋誠堂喜三二(尾美としのりさん)に、新作の青本の執筆を依頼する。女郎屋に連泊できる“居続け”という特別待遇を受けて書き始めた喜三二だったが、しばらくして喜三二の筆が止まってしまう。
次週予告
*以下、本編直後に流れた次週予告
「みんなが見たことねえ見てみてえもんは見てみたくねえっすか?」
との声を背景に、顔をあげる蔦重。
その目にうっすらと涙。
箱のふたを開けた松葉屋半左衛門が、その中身を見てほほ笑む。
「春町先生は取れないのかい?」と蔦重に問うりつ。
その下に流れるのは<見たことのない新しい世界へ>の文字。
「古いのでございます」
「古臭いぞ、俺は」と蔦重に伝える戯作者・恋川春町<倉橋 格>。
「古いのでございます」と、にべもなく春町へ告げる鶴屋。
「親父から」と鱗形屋孫兵衛の子が蔦重へと手紙を渡す。
渋い顔で手紙に目を通す鱗形屋孫兵衛。
続けて女郎・誰袖に絡まれる蔦重。
その背景に「すまぬが不義理をする!」との春町の声、続けて「何故よりによってあんな盗人のところへ!」との孫兵衛の声が流れる。
江戸城では知保の方の自害騒動が…
場面変わって江戸城。
毒をあおり、苦しんでのたうちまわる知保の方。
そのもとへ人が集まる。
「女たちが仕組んだ狂言かと」と誰かに報告する大奥の最高権力者・高岳。
タイミングを合わせるように喜多川歌麿、北尾政演、朋誠堂喜三二<平沢常富>らが威勢よく「それだ!」と声を合わせるシーンが流れる。
「それだ!」
ふたたび場面は江戸城へ。
将軍・家治に向けて頭を下げながら「終生、上様にお仕えしとう存じます!」と伝える意次。
再び「それだ!」と耕書堂に集う面々が声を合わせる様子が映る。
その下には<好敵手の真意とは>との文字が流れて——。
ーーー
大河ドラマ第64作となる『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった、”蔦重”こと蔦屋重三郎が主人公。
蔦重を演じるのは、NHKドラマ初出演となる横浜流星さん。脚本は、連続テレビ小説『ごちそうさん』大河ドラマ『おんな城主 直虎』などを手掛けた森下佳子さん。
さらに語りは、蔦重らを見守る吉原の九郎助稲荷(くろすけいなり)として、綾瀬はるかさんが担当する。
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