義父の介護と違法風俗――山内ケンジが描く“とある国の姿”『アジアのユニークな国』6月公開決定、予告編解禁
2025年5月12日(月)12時0分 オリコン
映画『アジアのユニークな国』6月28日より公開 (C)『アジアのユニークな国』製作委員会
山内は、ソフトバンクモバイルのCM「白戸家」シリーズを手がけたことでも知られ、演劇ユニット「城山羊の会」を主宰。第59回岸田國士戯曲賞、第74回読売文学賞など数々の賞を受賞しており、映画監督として、『友だちのパパが好き』(2015年)、『夜明けの夫婦』(22年)などを発表している。
長編映画5作目となる本作は、都内で夫と暮らしながら義理の父の介護をしている女性・曜子が主人公。曜子は、ある政治家に強い嫌悪感を抱いており、あることをきっかけに、日常の中で“良くない行為”を始めてしまう。夫はその異変に気づかないが、隣家の主婦だけは気づいている様子だ。
平日の昼下がり、夫が不在の間に、1階では義理父の介護、2階では違法風俗が営まれている、とある家の姿を通じて、とある国の姿が浮かび上がる——。本作は、現代社会の歪みをユーモアとシニカルな視点で描き出す“粋社会派深刻喜劇”として注目を集めそうだ。
出演は、鄭亜美、岩本えり、金子岳憲、岩谷健司ほか。