デビュー5周年を迎えるアーティスト・黒崎真音 彼女が語る"これから"と、『グリザイアの楽園』主題歌に込めた思い

5月12日(火)13時0分 おたぽる

アーティスト・黒崎真音。

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 2010年にデビューして以来、『とある魔術の禁書目録』シリーズや『東京レイヴンズ』など多数のアニメ主題歌を担当し、ユニットALTIMAとしての活動や「Animelo Summer Live(アニサマ)」をはじめとする多数のライブステージへの出演など、躍進を続けるアーティスト・黒崎真音が、5月13日に8枚目となるシングル「刹那の果実」をリリースする。今年9月には5周年を記念するワンマンライブも控えた彼女に、今春からオンエアがスタートしたアニメ『グリザイアの楽園』のオープニングテーマである「刹那の果実」の話題を中心に、歌についての情熱や追求心、ライブに対する心のうちを語ってもらった。

——今年度一発目となるシングル「刹那の果実」は黒崎さんにとってどんなイメージの楽曲ですか? 歌う際に気をつけたことなどもあれば教えてください。

黒崎真音(以下、黒崎) 前シングル「楽園の翼」は大自然が広がるような壮大で優雅な印象だったのですが、今回の「刹那の果実」はシリアスな戦いのシーンがイメージとして沸いてきたので、優しい母性で包み込むというよりは、力強く背中を押すような気持ちで歌いました。苦悩を乗り越えた主人公が過去を振り返るようなAメロとBメロは艶っぽく抑えめに、対してサビは、"僕らが選んだ未来に迷いはない"といった歌詞に象徴されるように、ガツンと答えを出すために勢いを大事にしています。またDメロの部分は、この楽曲の中のピークポイントだったので、激しさをどう表現しようかと試行錯誤しました。ただ声を張り上げる以外にも何かできないかなと、何度も録音して聴いて研究しましたね。自分で作詞するときは、実際に歌ってみて音の響きなどを考慮しながら書き変えていくのですが、今回はほかの方に書いていただいたもの(詞)なので、今あるこの歌詞でどう表現したらいいかと時間をかけて追求しました。イントロからアウトロまでひとつの物語のように、心境の変化や成長が感じられるドラマティックな楽曲なので、すでにアニメのオープニングを観ていただいている方にも、ぜひ通しで聴いていただけたらなと思います。

——今回の楽曲は、歌詞が桑島由一さん、楽曲がElements Gardenの藤間仁さんと、「楽園の翼」に引き続き原作『グリザイア』シリーズのクリエイター陣による作詞作曲ということで、ある意味作品に組み込まれた楽曲でもあると思うのですが、歌う際に作品を意識されましたか?

黒崎 主題歌と作品の世界観がリンクしている部分を見つけて嬉しくなったり感動したりということは、私もいちアニメ好きとして経験をしているので、今回もできる限り作品のことを知って、キャラクターたちの想いを自分なりに感じ取って歌にできるよう心がけました。ストーリーはもちろん、登場人物ひとりひとりのバックグラウンドやパーソナリティも知った上で、みんなのイメージを思い浮かべながら歌いました。

——今回は主人公の少年"風見雄二"の内面に寄せた歌い方なのかなとも思いました。黒崎さんにとって「刹那の果実」の歌詞はどういった印象でしたか?

黒崎 一人称は"僕ら"ですし、"きみの影を抱きしめた"という歌詞などには男性的なイメージもありましたが、一方ですごく中性的な印象も受けました。そのため誰かの歌と決めて歌ったというより、第三者として俯瞰視点で歌っているような気持ちのほうが強かった気がします。でも聴けば聴くほど、ここの歌詞はあのキャラクターのこういうシーンじゃないかな、といった部分は見つかってくると思うので、みなさんにも心の中で感じ取っていただければと思っています。今回は特に、歌詞の言葉ひとつひとつの意味を考えて、台詞のように感情をこめて歌うことを意識しました。舞台が好きで、ミュージカルなどもよく観に行くのですが、情景を伝えたり会話をしたり、物語を紡ぐように自分も歌えたらといつも感じていたので、それが活かされているといいなと思います。

——「刹那の果実」というタイトルはどのようにして決まったのでしょうか? 前作「楽園の翼」は『グリザイアの"果実"』、今作は『グリザイアの"楽園"』のオープニングテーマなので、アニメとはタイトルが対になっていることも気になりました。

黒崎 いくつかあったタイトル候補の中から選ばせていただきました。「刹那の果実」という言葉がとても印象的で、「楽園の翼」と共に、前作から繋がりのある『グリザイア』の世界観を行き来できるような関係にもなったかなと思っています。

——ミュージックビデオは、黒崎さんのイメージにぴったりなゴシックな教会が舞台です。撮影で印象的だったことはありますか?

黒崎 ファーストシングル「Magic∞world」以来のダンスのあるミュージックビデオだったので、新鮮な気持ちで挑めました。ダンサーの方たちと一緒に練習できたのがよかったです。待ち時間も含め、楽しく過ごすことができました。それから、メイクや衣装のディレクションをしていただいたスタイリストさんが『グリザイア』シリーズの大ファンで、作品のテイストをたくさん盛り込んでくださいました。青いアイシャドーも、『グリザイアの楽園』のタイトルロゴの基調に合うようにと考えていただいたものです。衣装に関しては私からもビジョンはお伝えしたのですが、『グリザイア』の世界観と黒崎真音のイメージの間を模索していただいたみたいで、かなりこだわりを感じました。

——イントロでは黒いドレス、アウトロでは白いドレスで教会に横たわるシーンをはじめ、白と黒の衣装が徐々に入れ替わっていきますが、そこにはどんな意味込められているのでしょうか?

黒崎 白い自分というものがいて、黒い自分とどんどん混ざっていくという、心の葛藤のようなものを表現しています。教会の内装も、白い衣装のときは綺麗に整っていますが、黒い衣装になると荒れ果ててしまっています。そして秩序の乱れた世界に白い衣装で横たわっているラストシーンでは両方の自分が混ざり合い、ひとつになっているのですが、人間の心には様々な部分があるはずなので、それを受け入れているという意味だと私は捉えています。

——どちらかを否定したり選択したりではなく、白い部分も黒い部分も受容している、ということですね。ライブなどでは黒いゴシックドレスを着ていらっしゃるイメージが強いのですが、今回の白い衣装も印象的でした。黒崎さんからは音楽にもファッションにもゴシックなものへのこだわりが伺えますが、これまで影響を受けたものなどはありますか?

黒崎 ゴシックなものはもともと好きだったんです。ロリータ系のお洋服やお人形のお店で働いたこともあって、すごく好きなテイストなんです。音楽では、ALI PROJECTさんの楽曲の世界観に最初に触れたときは衝撃的でした。CDを全部集めるくらい好きです。あとはゴシックメタルが好きなので、黒いロングドレスを着ているようなゴシックメタルバンドのボーカルの方にも憧れました。そういった影響はきっとありますね。

——「刹那の果実」のシングルにはカップリングに「Red Alert Carpet」が収録されていますが、こちらは表題曲の荘厳なテイストとはまたひと味違ったアグレッシブな楽曲ですね。

黒崎 ライブに向けて作りました。歌いやすいコーラスや掛け合いのフレーズが入っているので、きっと聴いてすぐにライブのシーンをイメージしてもらえると思います。タイトルは、もともと思い描いていたレッドカーペットからの連想です。何かもうひと押し、と考えていたらアラートという単語が頭に浮かんで、「Red Alert Carpet」というあまり聞き慣れない組み合わせの、パンチの効いたものになりました。真っ赤なカーペットがダンスフロアへと誘い、ようこそ、と私が招き入れるような雰囲気ですね。歌詞は今ライブについて私が思っていることを綴りました。"入場料は最高のSMILEだけ"とあるように、難しいことは考えずとにかく楽しんでほしいです!

——5年間やってきたライブに対する想いが集約されているということでしょうか?

黒崎 これまでやってきて、ライブを重ねる度に成長する曲があるということを発見したんです。CDが完成形ではなく、ライブでみんなの想いが重なることによってさらに進化していく。活動を続けていてその瞬間に立ち会えた時にすごく楽しいって感じました。みんなと同じ空間で同じ音楽を共有できるライブは、自分にとって本当に重要な存在なので、ずっと大事にしていきたいです。この曲も一緒に歌って、一緒に作り上げていけたらいいなと思っています。

——黒崎さんのシングルのカップリングには、これをライブで歌いたい、という想いを強く感じる曲が多いなと感じます。それも回を重ねるほどアーティストとしての欲求が強くなってきているような。

黒崎 どの曲を歌うときも、ライブのことは意識していました。ライブではこうしたい、こんな風景が見える、といったことを真っ先に考えますね。ライブをやる度にこういう曲があったらいいなと思うこともありました。それがカップリング曲に反映されているのかもしれません。今は、とにかくみんなと遊びたいのかも(笑)。やっぱり一緒になって盛り上がれる瞬間が、一番楽しいです。この「Red Alert Carpet」も、これからまたライブで演奏して、見たことのない景色を一緒に見られたらなと思います。

——昨年から今年にかけて、ライブやイベントなどに多数出演されていますね。シングルの初回限定盤にはライブ映像がDVD特典で収録されますが、ツアー(「MAON KUROSAKI LIVE TOUR 2014〜2015"WINGS OF EDEN -GARNET!!-"」のこと)はいかがでしたか?

黒崎 初めて行く場所もあったので緊張もしたのですが、1曲1曲にみなさん反応していただいて、離れていても聴いてくれていたんだなということを直に感じ取れたのが何より嬉しかったです。続けていてよかったなと思いました。

——今年9月にはデビュー5周年を記念したライブ「黒崎真音 LIVE 2015 〜5th Anniversary〜」が行われますが、どんなライブになりそうですか?

黒崎 この5年間、色々な作品に関わらせていただいて、たくさんの曲に出会ってきたので、その道のりをみんなと辿りながら、そして未来に繋げていけるようなライブにしたいと考えています。「刹那の果実」を聴いて初めてライブに遊びに来てくださる方には、これまで私と一緒に歩いてきた曲たちをしっかりと紹介したいですし、初のホールワンマンなので、今までにない見せ方もできるのではないかと思っています。5年間の集大成ではありますが、過去を振り返るだけでなく、新鮮さも感じてもらえるライブにしたいです。

——今後チャレンジしたいことはありますか?

黒崎 アコースティックライブをやってみたいです。なかなかライブでは披露できなかった曲たちを、しっとりとお届けできたらなと最近思っています。

——最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。

黒崎 この度、8枚目のシングル「刹那の果実」をリリースさせていただくことになりました。"僕らが掴んだ明日を恐れないで"、"僕らは夢見た未来で今生きている"と歌詞にあるように、力強いメッセージが込められた楽曲です。私自身の背中も押してくれているそのパワーが、聴いてくださるみなさんの元にも届いて何かのきっかけになるといいなと思います。5周年となる今年も、ライブやイベントなどたくさんがんばっていきたいと思っていますので、ぜひ、お気軽に、遊びに来てください!

——ありがとうございました!

(取材・文/魚屋スイソ)

【CD情報】
黒崎真音/8th Single「刹那の果実」

■収録曲(全タイプ共通)
1. 刹那の果実(TVアニメ「グリザイアの楽園」オープニングテーマ)
作詞:桑島由一  作曲・編曲:藤間仁 (Elements Garden)
2. Red Alert Carpet
作詞:黒崎真音, y0c1e  作曲・編曲:y0c1e
3. 刹那の果実<instrumental>
4. Red Alert Carpet<instrumental>

*通常盤初回生産分封入特典:
● 黒崎真音 LIVE 2015 〜5th Anniversary〜チケット先行販売応募券

■初回限定盤DVD収録内容
・刹那の果実 MV
・MV Making
・刹那の果実 SPOT
・LIVE映像 M-ON! LIVE 黒崎真音「MAON KUROSAKI LIVE TOUR 2014〜2015"WINGS OF EDEN -GARNET!!-"」

*初回限定盤封入特典:
● 「グリザイアの楽園」ChaosTCG PRカード
● 黒崎真音 LIVE 2015 ~5th Anniversary~チケット先行販売応募券

■初回限定アニメ盤DVD収録内容
・TVアニメ「グリザイアの果実」ノンテロップOP
・TVアニメ「グリザイアの楽園」PV for "刹那の果実"
・「刹那の果実」 MV(本人出演) -short ver.-

*初回限定アニメ盤封入特典:
● 「グリザイアの楽園」ChaosTCG PRカード
● 黒崎真音 LIVE 2015 ~5th Anniversary~チケット先行販売応募券

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