『冴えない彼女の育てかた♭』5話 詩羽先輩は足でお仕置きだし、英梨々は失踪しそう。全部倫也が悪い

5月12日(金)20時0分 おたぽる

『冴えない彼女の育てかた♭』公式サイトより

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——『冴えない彼女の育てかた』って海外だとどういうタイトルなのか、海外配信サイトのクランチロールで調べました。『Saekano』略称を正式タイトルにしているみたいです。他には『エロマンガ先生』。「ポルノグラフィ・コミック・ティーチャー」かと思ったんですが、『Eromanga Sensei』そのまんま。変わったところでは『亜人ちゃんは語りたい』。英語だと『Interviews With Monster Girls』でした。吸血鬼モノだけに、納得のタイトルの付け方。

 かーずSPの『冴えない彼女の育てかた♭』(フジテレビ系)全話レビュー。TVアニメ『冴えない彼女の育てかた♭』#5「締め切りが先か、覚醒が先か」予告映像の通り、今週もギスギスしてます……詩羽先輩だけが。


■Episode#5「締め切りが先か、覚醒が先か」

 加藤恵(かとう めぐみ/演:安野希世乃)が他の男子に告られてます。それをこっそりと覗く安芸倫也(あき・ともや/演:松岡禎丞)たち。友人あるいはゲーム制作仲間に対してまったく悪びれない盗み見はさておき、霞ヶ丘詩羽(かすみがおか うたは/演:茅野愛衣)が密着。さらに黒いストッキングのおみ足でグリグリと踏みつける女王様っぷり。

「Mじゃないので勘弁していただけますか〜」

 って言ってる倫也もちょっとうれしそうじゃん! 下からの煽りアングルでドアップの足の裏、見えそうで見えないスカートの中……今週もフェチ作画が満載。ここは倫也になりきったつもりでお仕置きされるプレイを堪能しよう。にしても詩羽先輩、先週からすっかりイロモノ、いやエロモノキャラじゃないですか。

 原作だとこのシーンは、恵が「男子に告られました」と事後報告するだけでした。それをここまで膨らませて面白おかしい寸劇に仕上げるなんて、今週も原作者・丸戸史明による脚本が冴え渡ってますね。

「もうすぐマスターアップですよ、そういう暇、なくないですか?」
 とゲーム制作を優先して告白を断ったそうで。恵もだいぶオタク色に染まりつつある様子です。一方、スケジュールの遅れを気にする詩羽と、遅延させている原画の澤村・スペンサー・英梨々(さわむら・スペンサー・えりり/演:大西沙織)が口喧嘩。

「今まで一度も落としたこと無いし、どの本だって安定してた。ちゃんと予想通りのものを仕上げてくれる、優秀なクリエイターだよ!」

 英梨々をかばう倫也。だけどなぜか詩羽が声を荒げることに。倫也が英梨々をかばったからじゃありません。英梨々の才能を低く見積もっている倫也に対して、詩羽が不満なんですよね。英梨々のことは嫌いでも、クリエイターとしての柏木エリ(英梨々)は認めているから。口喧嘩してても内心では認め合っている英梨々と詩羽の関係は、見ていて清々しいです。


■逃げるクリエイターの兆候が怖すぎ

 英梨々は、締め切りギリギリまで別荘にこもることを決意しました。

「その代わり、必ず間に合わせるから。あたしを信じて」

 ニッコリ微笑む英梨々。学校でお嬢様らしいおしとやかさを演じるための偽装の笑顔です。だから倫也には通じません。倫也は心配そうに見つめ返すことしかできず……ここ、原作だと後ろで氷堂美智留(ひょうどう みちる/演:矢作紗友里)が『秒速5センチメートル』の主題歌を弾いているんです。幼なじみとの永遠の別れフラグが立ちまくり。

 一人で行かせてしまったことを詩羽先輩は「甘い」と一刀両断。逃げるクリエイターの、特定のパターンをホラーっぽく解説します。

レベル1。なんとなく言葉遣いが荒くなる。
レベル2。今度は自分を責め出す。
レベル3。だんだん返事が遅くなる。
レベル4。『死にたい』『とかもう駄目』とか、周囲を顧みない自己憐憫を並べ立てる。
レベル5。ある日を境に、まったく連絡が取れなくなる。

 なおレベル6は「失踪した女性クリエイターを一生懸命探し出しても、ペンネームと男を変えてとっくに別の仕事してたりすることが多いんですって」それが一番怖いわ(男として)。


■ギャルゲーだったらバッドルート

 英梨々からの連絡が、失踪レベル2、3と着々と積み上がっていきます。今回のタイトルは「締め切りが先か、覚醒が先か」です。ディレクターの立場としては成長は二の次、締め切り厳守が正しいんですよ。ところが英梨々は暴走中。いったん描いた絵を消してしまいます。これは英梨々を一人にした倫也のミス。英梨々への立ち回りは今回すべて失敗しています。倫也は車に乗る英梨々を引きとめるのを躊躇してしまった。電話でも

「あんたには言ってほしい。『お前なら絶対できるって。お前は本当はすごいんだって。天才なんだって。だから、描けって』」

「お前は!……お前の、やりたいようにやればいいよ」

 あーあ、日和ってしまいました。これがギャルゲーだったら「ティロロロリン↓」って好感度が下がる音が鳴ってるぞ。そもそも英梨々が缶詰までして頑張っているのは、倫也に認めてほしい、ただ一点だけなのに。

 倫也が英梨々を素直に認められないのは、幼少期のわだかまりが引っかかったまま、というのもあるかもしれません。小学校の頃、倫也と英梨々がクラスでオタクバレした時のこと。倫也はオタク趣味を隠すことなく戦った。対して英梨々は脱オタしてお嬢様の仮面をかぶり、倫也に話しかけないようにした。

「8年前、脱オタしたフリして新しい友だち作って俺を見捨てたのはお前の方じゃないか!」

「何年もかかって、やっと普通に喋れるようになったけど、それでも俺は、あの時のお前の仕打ちを絶対に忘れない!」(1期9話「八年ぶりの個別ルート」より)

 これがある限り、倫也は英梨々を客観視できなくなっている可能性があります。対して詩羽の方が、英梨々の実力を冷静に客観視できていたということ。


■英梨々の覚醒、成る

 一方、英梨々からは元気いっぱいの電話がきます。

 「さっきやっと新しい描き方を思いついたんだ! これでやっと再開できる!」

「あと5枚を、一日で……いや、いくらなんでも無理だろ」

「できる! 倫也が期待してくれればできるよ」

「夏コミで出海の未完成な同人誌を、倫也はがむしゃらに売りまくった。あの熱意を私には向けてくれなかった」という哀しい棘が、ずっと英梨々の心に疼いてるんです。だから「もっと期待して、私を見て」という英梨々の心情を考えると、切なさマックスです。

「あたし、あんたの書いたルート好き。大好き。伏線とか全部すっ飛ばした強引なハッピーエンドだけど、すごく幸せな気分になった。だから描く。誰になんと言われようと、描きあげてみせる!」

 詩羽がゲーム内のヒロイン・瑠璃に感情移入しているように、英梨々も自分とゲームの内容を重ねているように感じます。親友の恵。口ケンカ相手の詩羽や美知留。みんなで賑やかにすごす、倫也を中心とした関係は「強引なハッピーエンド」かもしれません。だけど、英梨々の望んでいる幸せの形なのかも。本人は絶対否定するでしょうけど。

 熱に浮かされながら、最後の一枚を描き上げてぶっ倒れる英梨々。不安が的中しました。ゲームの納期はどうなる? 次週も必見です。
(文/かーずSP)

おたぽる

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