「行きがけの空」小樽から全国へ 8・1~全国順次公開 菜葉菜「この映画があなたの空と交差する瞬間に」
2025年5月12日(月)20時0分 スポーツニッポン
北海道の小樽を舞台に、三浦貴大(39)、服部樹咲(18)、菜葉菜(年齢非公表)が主要キャストを務めた映画「行きがけの空」(監督西谷真一)が7月25日にイオンシネマ小樽で先行上映された後、8月1日から新宿武蔵野館ほかで全国順次公開されることが決まった。
東京で舞台俳優として活動する望月建斗のもとに一通の手紙が届くところから物語は始まる。差出人は小樽でダンサーを夢みながら高校生活を送る星野美歩という見知らぬ少女。母の遺品整理中に古い携帯電話を発見し、そこに写っていたのが若き日の母と建斗…。母の死をきっかけに自らのルーツを知りたいと願った美歩は思い切って手紙を送ったのだった。
建斗を演じた三浦は「作品に入る前までキャラクター造形に悩み続けました。しかし、実際に小樽での撮影が始まるとロケ地や、共演者に助けられ自然と映画の中に入っていくことができました」と述べ、美歩役の服部は「この撮影を通して自分は踊っている瞬間が好きなんだと改めて感じました。さまざまな葛藤を抱えながらも、踊っている時だけはすべてを忘れてのびのびと自由でいられる。踊りに助けられながら生きている美歩の姿に自分自身と重なる部分がたくさんありました。ぜひ劇場で見届けていただけたらうれしいです」とコメントを寄せた。
建斗の妻・涼子を演じた菜葉菜は「短い期間での撮影でしたが、小樽という素敵な街で、皆さんと作りあげた優しくて温かい物語。その日々は今でも楽しい思い出です。どうか、この物語がたくさんの方に届きますように」と話し、NHK出身の西谷真一監督は「誰かと出会い、別れ、生きた証が空に刻まれる—そんな時間を小樽という街が包み込んでくれた。俳優たちは脚本の上で、それぞれの生を見事に舞ってくれた。生と死のはざまで、懸命に前を向こうとするすべての人へ。この映画が、あなたの空と交差する瞬間になりますように」と期待を込めた。
他に片山友希、草野康太、藤丸千、大高洋子ら共演。