奨励会員が史上初の大快挙!山下数毅三段が竜王戦5組ランキング戦決勝で高田明浩五段を下し決勝T進出!
2025年5月12日（月）21時18分 スポーツニッポン
将棋のプロ養成機関、奨励会に所属する山下数毅（かずき）三段（16）は12日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われた第38期竜王戦5組ランキング戦決勝で高田明浩五段（22）を千日手指し直しの末下し、決勝トーナメント進出を決めた。
プロではない奨励会員の同トーナメント進出は史上初の快挙。三段リーグで次点1を保有する山下は、2日の5組準決勝を勝った時点で現在進行中の三段リーグを降段点（勝率2割5分以下）に該当しない限り、さらに次点1が追加され、フリークラスでの四段昇段が認められる権利を得ている。
英国生まれの山下は現在、京都市在住の高校2年生。中学3年だった2年前には藤井聡太王将（22）＝7冠＝以来となる中学生棋士誕生の可能性があったが、三段リーグで3位に終わり、次点1の獲得にとどまっていた。
竜王戦の決勝トーナメントで山下は1回戦からの登場となり、5連勝すれば挑戦者決定3番勝負出場が決定。ここで2勝を挙げると今秋開幕予定の7番勝負で藤井竜王と対戦する。
