美川憲一「凄い化粧してるから後ずさりしちゃって...」昭和の名歌手との初対面を回想「神様のような人」
2025年5月12日(月)14時1分 スポーツニッポン
歌手の美川憲一(78)が12日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月〜金曜後1・00)にゲスト出演。1999年に92歳で亡くなった昭和の名歌手、淡谷のり子さんについて語った。
1965年に歌手デビューし、翌年発売した「柳ヶ瀬ブルース」が大ヒットした美川。今年二十七回忌を迎える淡谷さんとの出会いについて「柳ヶ瀬ブルースがヒットした時に対談をやった。"ブルースの女王"と"夜の貴公子"っていう対談」と振り返った。
当時の淡谷さんの姿について「お仕事を終わった帰りで化粧をバッチリしてた」と説明。5分遅れ、恐縮しながら到着した美川は、淡谷さんと対面し「凄い化粧してるから後ずさりしちゃって」と告白。「『あなた私の顔が怖いの?』っていうから『怖いです』って言ったら、『あら正直でいいわね』って。それからのお付き合い、可愛がっていただきました」と語った。
淡谷さんからの教えは「自分に投資しなさい」「豪邸を建てて住まないように」というもの。その理由は「うちを建てたってことで安心しちゃって、仕事がおろそかになる。だから絶対にうちは建てないように」と解説した。
また淡谷さんが85歳の時に、食事に行った際のエピソードを披露。エスカレーターを上がって2階にある店だったため、「エスカレーターに乗ったことない」という淡谷さんと事前に自宅で練習。店を訪れると、大将が淡谷さんの好みのタイプの男性だと判明。大将をカウンター越しに見つめる淡谷さんの「うめえもん食って、いい男見て、はぁ…塩梅いいなあ」という言葉を紹介し、「ぼーっとして見てましたよ」と、司会の黒柳を笑わせた。
最後に会ったのは淡谷さんの自宅で。美川は「その時はベッドに寝られてて、ちょっと体調を崩してる頃だった」と回想。「来たわよって言ったら、『いろいろありがとね、感謝してるわよ。ホントにいいお付き合いをしていただいてありがとね』って。それが私最後だった」といい、「私の師匠であり姉であり、母って言ったら語弊がありますから。越路吹雪さんを紹介していただいたり、本当に神様のような人でした」としみじみと懐かしんだ。