ハラハラ展開も気迫で白星もぎ取った!瀬戸熊直樹、個人2連勝!窮地から復活したトップ目直撃弾「しっかり前を追いたい」/麻雀・Mリーグ
2025年5月13日(火)8時6分 ABEMA TIMES

ファンなら目を覆いたくなるような大ピンチを、気迫で乗り切った。「朝日新聞Mリーグ2024-25」ファイナルシリーズ、5月12日の第1試合は逆転優勝へ向けてもう負けが許されないTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)がトップ。試合中盤に伝家の宝刀“トルネードツモ”で抜け出すも、逃げ切りを図る南4局1本場にセガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)へ痛恨の親満貫放銃。それでも同2本場で竹内から逆転弾を直撃し、個人2連勝を収めた。
この試合は東家から赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、瀬戸熊、竹内の並びで開始。「残り8戦で5勝」が優勝への最低ラインとなるチーム状況、その大事な試合の先陣を任されたのが、チームのまとめ役でもある瀬戸熊だ。瀬戸熊は東1局、渡辺からダマテンで満貫を入手。高目はレア役二盃口となるチャンス手を、しっかり仕留めた。

東2局1本場はまたも渡辺から5200点(+300点)のアガリ。南1局1本場には親の渡辺の2副露と瑞原のリーチに押し返し、リーチ・一発・ツモ・平和・赤・ドラ・裏ドラの1万2000点をツモ。ツモった牌をクルっと回転させる“トルネードツモ”の大技が決まり、視聴者は「コレは天晴れすぎ!」「かっこいい!」「おおお!」「かっこよすぎる」「うわー、今のはカッコええ」と沸いた。
このまま順当に逃げ切り、と誰もが思った南4局、思わぬ落とし穴が待っていた。渡辺の仕掛けと瑞原のリーチ、そして親の竹内の仕掛けに窮した瀬戸熊。「渡辺さんには跳満が打てない、見逃されているかもしれない」と、すでに通っていた六万を切らずに、親の竹内に取っていない5索を選ぶと、これが竹内にストライク。3900点の放銃となってしまう。さらに同1本場、一気通貫のテンパイを取った打牌が竹内のダマテン親満貫にロン。これで2着目に後退してしまった。
しかし瀬戸熊にはまだ逆転の余力が残されていた。同2本場で得たのは役牌の南とドラの1筒が対子のチャンス手。南を仕掛ければ“ツモor直撃”で逆転ができる。4巡目、瑞原から出た南をポン。これで三・六万待ちのテンパイだ。山に残る待ち牌は5枚。実況者も「一度はトップの座から引き摺り下ろされた瀬戸熊、再逆転に辿り着くことができるか」と熱を込める。ファンも「いけるよクマさん!」「熊さんなんとか勝ってくれ」「こうなったら意地で」と声援を送る。結果はあっという間の出来事だった。6巡目に竹内が三万を掴み、瀬戸熊のアガリ。南・ドラ2で3900点(+600点)を入手し、竹内を逆転してトップとなった。
試合後の瀬戸熊はやや疲れた顔で「2着以下で終わると、このまま部屋に帰れない」と精神的に追い込まれていたことを明かし、逆転トップは「取り返したというより、一人でバタバタした」と反省しきり。最後は「決して諦めることなく、しっかり前を追いたいと思っています」と語った。
【第1試合結果】
1着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)3万2400点/+52.4
2着 セガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)2万8500点/+8.5
3着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)2万5800点/▲14.2
4着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万3300点/▲46.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)