成宮寛貴「リスタートではなくリボーン」8年ぶり俳優復帰の心境を告白「舞台で復帰すればよかった…という弱音も(笑)」
2025年5月13日(火)13時55分 ABEMA TIMES

ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』で8年ぶりに俳優復帰した成宮寛貴。その心境を尋ねると「初心に帰る」ではなく「リボーン」と表した。好青年の仮面をかぶった連続殺人鬼・真人を演じた成宮に、周囲からの高評に対する感想と久しぶりの俳優業の手応えを聞いた。
──大手配信プラットフォームではデイリーランキング1位を記録するなど、初回配信から熱い注目を集めましたね。
僕自身8年ぶりの復帰作ということもあり、自分の想像以上に世の中が反応して注目してくださることがとても嬉しかったです。自分がプライベートで好きで観ていたドラマだったりアニメだったりの上に『死ぬほど愛して』がランクインしているというのは…とても不思議な感覚。もちろん、せっかく主演させてもらったのだから沢山の人たちに観ていただきたい。そこを目指していたわけですが…。ご褒美を頂いたような気持ちです。
──ご自身でもランキングは確認しましたか?
マネージャーさんから「1位になっていますよ!」と報告を受けて確認して。嬉しくてスマホで写真を撮っちゃいました。それ以降、配信プラットフォームにアクセスするたびにランキングを見るように…。もう気になってちゃって(笑)。
──第1話が配信される日はドキドキしましたか?
僕はドキドキを隠す方なので表面には出しませんでしたが、内心はソワソワしていました。お休みすることなくずっと俳優業を続けていたとしたら、このように感じることはなかった気がします。本当にありがたい事です。
──配信後エゴサをしたりして?
ファンクラブ内での反応はこっそりと覗いたりはしましたが、エゴサーチはしません。元々エゴサーチはしない性格というか、ネット上には良い事も悪い事も書いてあるわけで、それを読んだら一喜一憂しちゃうのがわかるから。そこは変に拾わないようにしています。

──二面性のある真人という男を見事なまでにミステリアスに演じる成宮さんを見て、充電期間に無駄はなかったと確信しました。
そう言っていただけるのは本当に嬉しいですが、自分としては一つ一つお芝居をしながら思い出しながら演じていました。真人という人間のテンションに持って行くまでに、自分の中の回路が上手く繋がらない感覚というのか、『あれ?どうやっていたんだっけ…』と戸惑う瞬間もありました。自分の中にあった演じるテクニックを引っ張り出すまで時間がかかりました。
──映像作品とは違って、舞台だと稽古期間を経て表現できるので慣れるまでの助走が作れますよね。
まさにそうで、撮影中『舞台で復帰すればよかった…』という弱音が頭をもたげました(笑)。ドラマの撮影スケジュールに慣れるのにも2週間くらいかかった気がします。緊張して朝も予定の2時間前に起きていましたから。体が完全には休めていない感覚で、台本もどれくらいのペースで覚えたらいいのかわからなくて。かなりの久しぶり感がありました。でも120%楽しかったです。寒い時期の撮影でしたが、それも懐かしいというか。『そうそうドラマの撮影ってこうだったなあ』と懐かしみました。
──ABEMA作品初参加の感想も教えてください。
ABEMAチームはとてもやりやすい環境を整えてくれました。食事は毎回美味しいし、種類も豊富。社長の藤田さんからの叙々苑弁当の差し入れにはテンションが上がりました。ただ初日の差し入れだったのでちょっとプレッシャー(笑)。ドラマだと視聴率が良いとお弁当のグレードがUPするという傾向があります。なので初回から叙々苑弁当というのは荷が重い…。でも愛を感じました(笑)。
──ずばり、俳優復帰作を終えての現在の心境は?
初心に帰る、ではなく真っ新になった気持ちです。リスタートではなく、新たに生まれたという意味を込めてリボーン。皆さんからいただいた御縁と感謝の気持ちを胸に、一つ一つの御仕事を、一つ一つの役を生きていけたらと思います。本当にそれに尽きます。8年ぶりに俳優復帰させていただき役を演じて反省点も沢山生まれて。その感情が新鮮なうちに次の作品に入って、反省を活かしていければ嬉しいです。
取材・文:石井隼人
写真:You Ishii