現役プリンシパルが辿る伝説的ダンサーの半生 「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」を採点!

5月13日(月)17時0分 文春オンライン

〈あらすじ〉


1961年、23歳のルドルフ・ヌレエフ(オレグ・イヴェンコ)は、所属するキーロフ・バレエのパリ・ロンドン公演のために、生まれて初めて祖国ソ連を出た。5週間のパリ滞在では、オペラ座で観客を熱狂の渦に巻き込む一方で、文化や芸術、音楽のすべてを貪欲に吸収しようとしていた。パリ社交界の花形クララ・サン(アデル・エグザルホプロス)と親密になり、パリの生活に魅せられていく彼の一挙一動は、KGBに常に監視されていた。パリ公演を終えてロンドンへ向かう空港で、KGBから祖国への強制帰国を通告されたヌレエフは、究極の決断をする。


〈解説〉


俳優レイフ・ファインズの『エレン・ターナン〜ディケンズに愛された女〜』に続く監督第3作。ニジンスキーの再来といわれたバレエダンサーの伝記映画。タタール劇場で現役のプリンシパルが主役を演じる。127分。





  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆ヌレエフ役のO・イヴェンコは奔放さや華やかさはともかく、体技はすばらしい。彼を取り巻く女達、亡命シーンも見もの。




  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆フラッシュバックを濫用したためか、語りがもたつく。ヌレエフ特有の妖気も薄いが、亡命の描写はさすがにスリリング。




  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆ヌレエフの傲慢な魅力とプーシキンの脆弱な優しさが胸を絞め付け、容赦ない人妻の怖さと聡明なクララの友情に震えた。




  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆力作。若きヌレエフの烈度が主演者の眼力や表情から伝わる。時代風俗や劇構成など必要な建材を丹念に組み込んだ作り。




  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆芸術家であり続けることの情熱を体現する主役の説得力。東側の色が似合うファインズの演技、時代考証にも拘る演出力。







©2019 British Broadcasting Corporation and Magnolia Mae Films



INFORMATION


「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」(英、露、仏)

5月10日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

監督:レイフ・ファインズ

脚本:デヴィッド・ヘアー

出演:オレグ・イヴェンコ、アデル・エグザルホプロス、セルゲイ・ポルーニン、ラファエル・ペルソナ​ほか

http://white-crow.jp/




(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年5月16日号)

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