北村匠海主演『愚か者の身分』特報解禁 山下美月&矢本悠馬&木南晴夏も参加
2025年5月13日(火)12時30分 シネマカフェ
『愚か者の身分』 (C)2025映画「愚か者の身分」製作委員会
本作は、第2回大藪春彦新人賞受賞作である西尾潤のデビュー作(徳間文庫)を、岩井俊二の元で長年助監督として活躍した永田琴が監督。
貧しさから闇ビジネスの世界に足を踏み入れ、抜け出せなくなった3人の若者たちの運命と、友との絆を描く。
SNSで女性を装い、身寄りのない男たちを利用して“戸籍売買”で稼ぐタクヤ(北村匠海)。そんなタクヤが実際に男性と接触をする際、“オトシ”を担う仕事仲間<希沙良>役に、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」ほか、『山田くんとLv999の恋をする』ではW主演、『火喰鳥を、喰う』が控えるなど、「乃木坂46」卒業後も、モデル、俳優など様々な方面で活躍が目覚ましい山下美月。
希沙良は経済的に苦しい過去からお金に執着する一方で、実は情に厚く面倒見の良い一面を持つ複雑な人物。
本作の撮影は、想像以上に濃く熱く忘れられなかったと山下は語り、「毒々しくも清々しい、真っ直ぐでひねくれている、3人の人間から"自分は何者か"考えさせられる作品」と本作のテーマに触れ、「程遠い世界を見ているようで、きっと誰しもが近しい境目を生きていると思います」とコメントを寄せた。
また、タクヤに戸籍を売り、その後も腐れ縁で繋がっている<江川春翔/谷口ゆうと>役に、数多くの人気作品への出演が続き、『ゴールデンカムイ』シリーズでも話題の矢本悠馬。
家族とはなればなれになったことで自暴自棄になり、経済的に困窮。追い詰められた末に戸籍を売ってしまうという、まさに“後がない”役どころ。
この難役について矢本は「僕には家庭があり、ここが何より幸せで絶対になくなってほしくないもの。それを失った男を演じる上で1番大切なものを僕はすでに持っていました」とふり返り「あとはそれを奪われることを想像するという苦行でした」と吐露。
これまでの矢本のイメージとは異なるキャラクターに挑んだことについて、「ポップな矢本悠馬はいません。見たことないヤツやってます!」と力強く宣言した。
裏社会の運び屋・梶谷(綾野剛)からの不器用ながらまっすぐな愛情を受ける恋人<由衣夏>役には、『悪い夏』『映画 おいハンサム!』などでも注目を集め、シリアスからコメディまで幅広い演技をみせる木南晴夏。
一見無邪気だが、実は全てを理解した上で梶谷に愛情を注ぎ、支える。そんな芯の強さと包容力を持つ女性を演じた本作について、木南は「あまりにも美しく、3人の男性が紡ぐ絆の物語が青春そのもので、見終わった後とても爽やかな気持ちになりました」と語り、「この作品に参加できたことを、心から嬉しく思います。そして多くの人にこの作品が届くことを願っています」とメッセージを寄せた。
解禁となった特報映像は、闇で生きるしかない男たちが、そこから逃げだそうと必死にもがく姿を捉えたもの。
「一緒に来るか?」闇ビジネスで金を貯めたタクヤは親に捨てられ、孤独なマモル(林裕太)を誘って新しい生活を提案。だが、2人で過ごす気の置けない時間は束の間、突然タクヤが消息を絶ってしまう。
なんの前触れもなく姿を消したタクヤを心配するマモルだったが、「余計なことは知らん方がええし、知りたがらん方がもっとええ」と一蹴される。
一方で、「タクヤ、お前何やった?」と梶谷が放つひと言が緊張を走らせる——。
金と暴力、裏切りと信頼、そして束の間の笑顔。様々な感情が交錯しながら進む映像は、思わず息を呑むような緊迫感に満ちた内容となっている。
ティザービジュアルは、タクヤ、マモル、梶谷の3人が、ネオン輝く新宿・歌舞伎町の街をバックに肩を寄せ合う姿を捉えたもの。
添えられたキャッチコピー「生まれ変わるんだ。」とシンクロするように、闇ビジネスで働く3人が共に前を見つめる姿は彼らの再出発への意思を感じさせるデザインとなっている。
新キャストコメント全文
【山下美月(希沙良役)】
撮影に参加させていただいたのは数日ですが、想像以上に濃く熱く忘れられない夏の記憶が刻まれました。
毒々しくも清々しい、真っ直ぐでひねくれている、3人の人間から"自分は何者か"考えさせられる作品です。
程遠い世界を見ているようで、きっと誰しもが近しい境目を生きていると思います。
この座組に参加できたことが、本当に嬉しいです。公開を私も楽しみにしております!
【矢本悠馬(江川春翔<谷口ゆうと>役)】
俳優にとって役を纏っていない実生活の過ごし方というのは仕事以上に仕事だったりして、
今作の役どころはそれが追い風となって背中を押してくれたなと思っております。
というのも僕には家庭があり、ここが何より幸せで絶対になくなってほしくないもの。
それを失った男を演じる上で1番大切なものを僕はすでに持っていました。
あとはそれを奪われることを想像するという苦行でした。
ポップな矢本悠馬はいません。見たことないヤツやってます!
【木南晴夏(由衣夏役)】
脚本を読んだ時と、本編を見た時とこれほどイメージが変わった映画は初めてでした。
あまりにも美しく、3人の男性が紡ぐ絆の物語が青春そのもので、見終わった後とても爽やかな気持ちになりました。この作品に参加できたことを、心から嬉しく思います。そして多くの人にこの作品が届くことを願っています。
『愚か者の身分』は10月24日(金)より全国にて公開。