K-POPイベントで「剝がし」スタッフの対応が炎上→主催&イベント会社謝罪 誹謗中傷には「法的措置を検討」も
2025年5月13日(火)16時16分 J-CASTニュース
K-POPイベント「KCON JAPAN 2025」内で行われた韓国ボーイズグループ「ZEROBASEONE」(ゼロベースワン)のファンイベントで、参加者のスムーズな移動を促すいわゆる「剝がし」の会場スタッフが、参加者のファンを必要以上に急かしたり押したりしているとしてSNSで動画が拡散され、波紋を広げている。
「KCON」主催者はイベント公式サイトで謝罪したほか、運営会社はJ-CASTニュースの取材に、スタッフ個人への誹謗中傷は「ご遠慮いただきたい」と呼びかけている。
スタッフの特徴を示したワードがトレンド入りも
問題となったのは、2025年 5月9日から11日に幕張メッセ(千葉市)で開催されたK-POPイベント「KCON JAPAN 2025」内で11日午前に「MEET&GREET」ステージで行われた、ZEROBASEONEのファンイベントだ。
拡散された動画は、参加したファンが、手を振って見送るZEROBASEONEのメンバーの目の前を通る様子を撮影したものだ。ファンにとってはZEROBASEONEメンバーと近距離で会えるまたとない機会だが、スタッフはその場で立ち止まるそぶりを見せていない人の背中も押しているように見える。スタッフが必要以上に急かし、メンバーとの交流の機会を奪っているとして、Xで批判の声が上がった。スタッフの特徴を示したワードがトレンド入りもした。
一部では該当スタッフの顔が写った画像を拡散する人もおり、「さすがにやりすぎ、怖い」「特定して顔晒し上げるのは流石にやりすぎ」といった意見も寄せられた。
KCON JAPAN 2025は12日に公式サイトで一連の問題について声明を発表。「MEET&GREET HI-WAVEの一部の回における運営スタッフの対応につき、アーティストおよびファンの皆様にご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
続けて、「KCONはファンとアーティストが直接交流し、心を通わせるフェスティバルとして、より安全で円滑な運営とコミュニケーションのために、今回ご指摘いただいた点も踏まえ、今後ともより一層丁寧なサービスを提供できるよう、スタッフへの教育や運営プロセスの強化に努めてまいります」とした。
スタッフ派遣元「弊社スタッフの勤務態度に不適切な点」、「教育と指導を徹底」
KCON JAPAN 2025を運営するディスクガレージは13日、J-CASTニュースの取材に、スタッフの対応については「サイトの発表をご確認いただきたくお願いいたします」とした。
スタッフがSNSで特定行為などを受けていることについては、
「SNS上にて、公演に関わるスタッフ個人への誹謗、中傷といった行為はご遠慮いただきたいと思っております」
とした上で「スタッフ個人を特定する行為」や「身の危険を感じさせる投稿」については、「法的措置を検討せざるを得ない場合がある」とした。
また、イベントの設営や運営をサポートし、問題になったスタッフを派遣していた「スタートポイント」も13日に公式サイトで、KCON JAPAN 2025で「弊社スタッフの勤務態度に不適切な点」があったとして謝罪した。
「本来であればすべてのお客様に快適で楽しい時間をご提供することが私たちの責任であるにも関わらず このような状況を招いたことを深く反省しております。今後は、弊社全体で勤務態度に関する教育と指導を徹底してまいります」とコメント。そのうえで、スタッフ個人への誹謗中傷は辞めるよう呼びかけた。