山田邦子騒動から考える芸能界のマネジメントの重要性

5月13日(月)16時0分 NEWSポストセブン

『女性セブン』の直撃に応える山田邦子

写真を拡大

「こうやって板の上で原点に返る。令和になって心機一転また頑張れるな、という感じなんですけども」。5月10日、新宿・末広亭の舞台に立った山田邦子(58)は、立ち見も出るほどの満員の観客の前でこう話し、漫談を始めた──。


 山田邦子の独立騒動が勃発している。4月29日のブログに、〈39年所属しておりました太田プロダクションの事務所スタッフには誰ひとりも観てもらえなかったことがとても残念でした〉と綴り、事務所への不信感を募らせた。


 その真意について、『女性セブン』が直撃すると、〈恩義のあった前社長が引退して会長に、その息子が新社長になってから、私のマネジャーが動いていない状態なんです〉〈事務所は私に全然関心がないの〉などと本音を漏らした。


 末広亭で騒動について語ることはなかったが、デビュー当時のバスガイドネタやジュディ・オングの大ヒット曲『魅せられて』の替え歌など約15分にわたって漫談を披露。デビュー当時に親交のあった桂竹丸(当時の芸名は、あらポン太)の誘いを受けて実現したという舞台で、観客を爆笑の渦に包んでいた。


 山田邦子は、女性芸人のパイオニア的存在である。NHK放送文化研究所が主催していた『好きなタレント調査』で1988年から1995年まで8年連続1位に輝き、1990年代前半『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(フジテレビ系)など複数の冠番組を持つ超売れっ子だった。しかし、1995年頃から不倫騒動などでバッシングを受け、人気が落ちていく。2000年代に入ると、レギュラー番組もなくなり、テレビで見かけることも少なくなっていった。テレビ局関係者が話す。


「太田プロダクション側の意見もあるでしょうし、双方の言い分があるはず。ただし、一般論としてはこう言えます。芸能人は急に売れたり、突然露出が少なくなったりします。その責任は本人にばかりあるように思われますが、最も大きいのはマネージャーの力です。どんな人が担当してくれるかで、芸能人生は大きく変わる。これは間違いない。ネットでは、事務所の大きさが注目されがちですが、今回のように大手であろうと問題は起こるし、小規模な事務所で売れている芸能人もいる。事務所の大小以上に、マネージャーのやる気や戦略、人柄でタレントの運命は決まるんですよ」


『女性セブン』の直撃に、邦子は〈私は、朝ドラも大河も映画もバンバン出てたんだけど、今は事務所の“役者部”が何にも動いていないのよ〉とも語っていた。1988年のNHK連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』、1995年のNHK連続テレビ小説『あぐり』、大河ドラマ『八代将軍吉宗』をはじめとして、1990年代までは民放でも頻繁にドラマ出演をしていた。これだけ輝かしい経歴を持つ芸能人に、本当にオファーがなかったのだろうか。芸能関係者が話す。


「大物タレントになると、本人の耳に届く前に、スタッフが勝手に判断して断っている可能性もある。本人の知らないところで起こっていることって、結構あるんですよ。大物になると、受ける仕事だけでも食べていけるし、別にテレビに出なくても営業などで十分なお金が手に入る。その状況に、スタッフが甘えることは珍しくありません」


 テレビやネットではタレントだけが矢面に立つため、マネジメントに光が当たるケースは稀だ。


「スタッフがアンテナを張っていないとチャンスを逃しますからね。受ける仕事ばかりだと、やがて縮小していく。でも、長期的な戦略的を持って仕掛けられるスタッフはごく一部。たとえタレントがドラマに出たいと思っても出られないケースなどは、マネジメントにそういう発想がなかった側面もあり得ます」(同前)


 能力は別問題として、中には芸能界にいるだけで“勘違い”してしまうマネージャーもいるという。前出・テレビ局関係者が語る。


「大物に付くと、自分も大物になったような態度を取る人も見掛けます。そういう人は敬遠されがちですし、噂は業界に拡がるので、自然とタレントに仕事が来なくなります。でも、世間にはそこまで伝わらない。すると、ファンはそのタレントが売れなくなった理由を他に探し求めます。ネット上にいろんな噂が上がりますが、そこに真実はないですね。単にマネージャーが良くないだけの場合がほとんどです。巨大な見えない力よりも、足元に問題がある。だって、仮に本人を使いたいと思っても、マネージャーが嫌な人なら起用したくなくなる。人間同士が仕事をするわけですから。どんな世界でも同じ話じゃないですか」


 山田邦子は39年所属していた太田プロダクションからの独立も視野に話し合いを続けているとも報じられている。


「もしそうなったら、どんな人を側近につけるのか。単なるイエスマン、邦子さんの顔色ばかり伺っている人ではダメでしょう。58歳で実績のある彼女に物申せる人を側に置けるのか。物事の価値をきちんと判断できるか。関係各所との調整力も必要ですし、頭を下げるべき時に下げられるか。自分以上にタレントに愛情を持てるか。口では良いこといっても、いざとなると保身に走る人もたくさんいる。側近次第で、一気に状況は変わっていくと思います。誰を選ぶかは邦子さん自身ですから、最終的には本人次第です」(同前)


 山田邦子は今、芸能生活の大きな岐路に立っている。

NEWSポストセブン

「山田邦子」をもっと詳しく

「山田邦子」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ