高校2年生・山下数毅三段 竜王戦ランキング戦で初優勝 奨励会員初の決勝T進出

2025年5月13日(火)5時0分 スポーツニッポン

 将棋のプロ養成機関、奨励会に所属する山下数毅(かずき)三段(16)は12日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われた第38期竜王戦ランキング戦5組決勝で高田明浩五段(22)を千日手指し直しの末137手で下し、初優勝を飾るとともに決勝トーナメント進出を決めた。同トーナメントは1回戦からの登場となり、5連勝すれば挑戦者決定3番勝負に進出。ここで2勝を挙げると、今秋開幕予定の7番勝負で藤井聡太竜王(22)=王将含む7冠=と対戦する。

 プロではない奨励会員の同トーナメント進出は史上初の快挙だ。三段リーグで次点1を保有する山下は、2日の5組準決勝(対山本博志五段)を勝った時点で、三段リーグの降段点(勝率2割5分以下)に該当しない限り次点1が追加される特例に該当し、順位戦参加資格のないフリークラスでの四段昇段(プロ入り)権を得ている。

 英国生まれの山下は現在、京都市在住の高校2年生。中学3年だった2年前には藤井以来となる中学生棋士誕生の可能性があり注目されたが、三段リーグで惜しくも3位に終わり、次点1の獲得にとどまっていた。

 3月の詰将棋解答選手権では並み居る棋士に交じり3位と大健闘したものの、現在進行中の三段リーグでは2勝2敗の17位と、やや苦闘している。

スポーツニッポン

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