壮絶な家庭環境だった河井ゆずる 中学進学で母「おめでとう」も実は...「無事に入学できたお祝いではなく」
2025年5月13日(火)13時23分 スポーツニッポン
お笑いコンビ「アインシュタイン」の河井ゆずる(44)が12日深夜放送のテレビ朝日「耳の穴かっぽじって聞け!」(月曜深夜1・58)に出演。壮絶だった家庭環境を明かした。
3歳から母子家庭になった河合。母は喫茶店経営とスナックのアルバイトで家庭を支えつつ、祖母の入院費を工面していた。
河合が中学生になると、母から「おめでとう」「これでゆずるも働けるな」との言葉が。
「無事に中学校に入学できたお祝いではなく、家計を支える戦力としての、入団通知としてのおめでとうでした」と新聞配達のアルバイトなどをするようになった。
「そして僕が高校2年生の時、喫茶店の経営が厳しくなり店を畳み、母はフリーターとしてラーメン屋でアルバイトをするようになる。しかし更年期障害がひどく母がパートに行けない日には僕が代わりにアルバイトへ行ったりしていた」。母は「体力の限界」とこぼしていて、河合は「今から思うと体力も気力も本当に限界だったんだと思う」と振り返った。
「自分の今世は弟と母親を支える人生だ!」と言い聞かせ、アルバイトを5つ掛け持ち。給料は全額家に入れ、弟も大学へ行かせた。
「しかし働き始めて5年、過労で倒れてその時の仕事を全部辞める事になった」。ただ、その頃は弟もアルバイトしていたため、生活に少し余裕が。そこから一度は諦めた芸人の道へ。「初めの10年はアルバイトしながら家にお金も入れ続けながら何とか辞めずに22回目の春を迎えることができた」。
2018年からは児童養護施設への寄付を始めた河井。自分と同じようなヤングケアラーの若者たちへは「諦めずに死ぬ気でやれと言いたい」「まず困っているなら、交番でも、街を歩いている人でもなんでもいいから。とにかく1人で抱えず、周りに助けを求めてみてほしい。自分の環境を呪ったり、人の環境をねたんだりしても状況は何一つ変わらない。人生を切り開いたり運命を変えたりするのはやっぱり自分しかいないので」とメッセージを送った。