「あの選手がAで、なぜこの選手がBなの!?」『パワプロ2016』実在プロ野球選手の能力値を、ざっくりプロに見てもらった<パリーグ・前編>

5月14日(土)14時0分 おたぽる

『実況パワフルプロ野球2016』公式サイトより。

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 先週に引き続き(記事参照)、PS4/PS3/PS Vita対応で発売された『パワプロ』シリーズの最新作『実況パワフルプロ野球2016』(以下、『パワプロ2016』/コナミ)における、実在プロ野球選手の能力値を、プロの野球ライターに見てもらうという、野球とゲームの両方が好きな人だけに送る企画第2弾<パリーグ編>。

 野球ライターとして各誌での原稿執筆のほか、『球辞苑』(NHK-BS)や『村上信五とスポーツの神様たち』(フジテレビ系)などにも出演するキビタキビオ氏に、ビールとPS Vita片手にざっくりと査定してもらった。


・楽天ゴールデンイーグルス
—— まずは楽天からです。開幕投手はもちろん則本。
キビタ 則本はもう何もいうことがない、いい投手。スタミナS、回復もついているのがいいですね。“負け運”がついているのが、6位のチームのエースという感じが良く出てますけど、こうやって見ると、本当いい投手ですよね(ウットリ)。
—— 楽天の人気投手といえば、クローザーの松井くんでしょうか。
キビタ 能力値はともかくポーカーフェイスはどうかな……。ピンチを脱したときは結構ガッツポーズとったりするし、結構何かを口にしているんですよ。
—— ああ、「オラァ!」みたいなほえ方しているときがありますよね。
キビタ そうそう。「モノが違うんじゃい!」とかね。むしろ闘志をつけてあげたい。
—— ノビとか奪三振ついているのはいいですねぇ。
キビタ 奪三振も多いですから。あと特殊な事例として気になるのが福山。ああ、でも再現はやっぱ難しいか……。彼のストレートは、少し沈むんです。だからゴロアウトを量産できる。ソフトバンク森や西武の増田が少しだけ曲がる、いわゆる“まッスラ”系のストレートで有名ですけど、福山はそこでちょっと落ちる。今、データを研究するタイプの人からは非常に評価されつつあるんですが、ゲームでの再現はやはり難しいですよね。
—— さて野手ですが、新人の茂木が頑張っています。
キビタ 少々強引な例えになりますが、ロッテの鈴木大地と似ていて、プロとして突出した能力があるわけではないけど、肝心なところ、ここぞという時で打つタイプです。2人とも神奈川の名門・桐蔭学園出身の右投げ左打ち。大学を経由してのプロ入りという境遇も同じです。ただ、茂木は鈴木よりもさらに泥臭くて、もう少し力強いかな。性格的にもチームメイトに頼りにされるタイプでしょう。現在はショートで起用されていますけど、元々はサードの選手なので、守備Eは当然ですが、パワーはもうちょいあるかもしれません。
—— あと、新人といえば、開幕前に大人気となったオコエくんは……?
キビタ 走力A、肩力B!? 高けぇ! う〜ん……それぐらいの潜在能力は感じますけど。あと、弾道3は違うと思います、どちらかというライナー性の強い打球が多い打者。中距離タイプで、上手く成長すると陽(日本ハム)みたいなタイプになるのでは、と。オコエは甲子園で一本ホームランを打ちましたけど、予選ではゴロが多かったし。まだオコエがさほど注目されていない一昨年の秋に取材に行ったとき、当時関東一高がスウェイボールという、ボールの半分側が渦巻いているような形の溝があって、空気抵抗を受けて不規則な変化をする練習球を使って練習をしていたんです。目の前でオコエくんが打ってくれるところを見せてくれて。いい子で、全力で打ってくれるんだけど、当時はアウトサイドインのスイングでサードゴロばかり(笑)。その後、あんなに有名になるとは思いませんでした……ただ、取材したときも学校の監督さんや周囲の人が言っていたんだけど、すごく成長が早いし、野球に対する姿勢もマジメな選手なので、今後に期待していきたいです。


・オリックス・バファローズ
—— 金子の出遅れもあって、開幕投手は西でした。
キビタ 2人とも出遅れて、大変な状況でしたけど……やっぱりいい数値ですね。けん制の評価が高いのが素晴らしい。西のけん制は超一級ですよ。守備も全体に高いのがいいですね。
—— 開幕して何試合も勝てなかった投手の能力値じゃないですよね。
キビタ そうですね。金子は、コントロールAはいいけど、乱調と変化球が物足りない。変化の幅もそうなんですけど、金子って持ち球が多分7種類以上ぐらいあるんですよ。
—— ダルビッシュが日本にいた時、そんなことがありましたね。
キビタ ああ、そうそう。そんな感じ。シュートもたしか持っていたと思いますが、それほど数は放らないし、再現が難しいんでしょうかね。
—— 野手のほうはいかがでしょうか。
キビタ 開幕時点の注目選手だと捕手の伊藤でしたけど、うん、ミートはもう一つ下でもよかったかもしれませんけど、バッティングも守備もこんなものではないでしょうか。今年は調子を崩して下にいますけど。
—— ブランコにもケガもあって、二軍にいますね。
キビタ ケガしにくさGが面白い。体重が増えたこともあって最近ケガが多いんですが、加えてブランコは、よくわからないシーンでダイビングとかしてケガしたりしますからね(笑)。あとはT−岡田はパワーB、弾道4となっていますけど、最近のバッティングを見ると、巧打者を目指している感があって、ホームランバッターという雰囲気がなくなってきているんです、ちょっと寂しいですけどね。あと注目は吉田! パワーCは妥当だと思いますが、彼は将来日本代表に入ってきても驚かない、というぐらい潜在能力がある選手だと思います。
—— 開幕スタメンで、しかも一番指名打者で話題になりましたよね。守備はそんなにマズイんですか?
キビタ まぁ、上手くはないですけど……う〜ん守備力はEか……、まぁ、新人ですからね。
—— 糸井の能力も気になります。
キビタ 去年の成績からして、ミートDと、低めになるのはしょうがない。その分といってはあれですが、肩力Sというのはビックリしました。たしかに強肩ですけど……外野手で強肩選手だったら、野間(広島)、あとなんと言っても雄平(ヤクルト)がすごい。
—— ああ、元・150キロ左腕ですものね。
キビタ そりゃもうすごいですよ、やっぱり。あの肩だけで金が取れるレベルですよ、タッチアップがある場面で雄平のところにいくと、球場全体がワクワクする雰囲気になりますから。何度か見ましたけど、フェンス間際まで上がったフライを捕って、ダイレクトでホームに返していましたからね。


・埼玉西武ライオンズ
—— 開幕は岸を差しおいて、菊池でした。
キビタ 球速157キロ、コントロースDスタミナCは妥当ではないでしょうか。去年の成績どおり、誰もが認める他チームのエース格よりは若干落ちるというか……。
—— 数字だけ見ると岸のほうがエースっぽいですよね。
キビタ そうですね。岸は球速が少し落ちてきましたが、カーブの変化幅が4はいいですね。カーブの投げ手といえば、今は岸と武田(ソフトバンク)ですから。スライダーもいいんですけどね、横に滑る感じで。
—— 面白いといえば、2年目の高橋光成くんもいます。
キビタ あ、勝ち運がついているんですね。
—— これは多分、防御率の割には勝ち星がよくついた、ということなんじゃないですかね。
キビタ あれ、スライダーが1だけ!? いや、Vスラがついているのか。なら安心です。まだ高卒2年目だし、これからが楽しみな選手です。
—— 野手だとまずは炭谷・森の捕手2人が注目でしょうか。
キビタ 炭谷の守備力・捕球はAに近いB。これはこんなもんでしょう。ミートはFか……高校時代は結構バッティングも良かったんだけどなぁ(遠い目)。森君はミート・パワーがC・B、弾道も4。これはいいですけど、守備のメインであるはずのキャッチャーがFで、守備力もF(笑)。
—— 送球もFですね(笑)
キビタ これは酷い(笑)。ただ、練習で捕って投げる分には結構いいんですけど、バッターがいて、バットを振られる実戦になると、たしかに少しバラついちゃうんですよね。
—— キャッチャーとしては2軍クラスだけど、バッティングは1軍という感じでしょうか。
キビタ 何だかんだで、日本代表に呼ばれるレベルの先輩キャッチャー・炭谷がいますからね。これで炭谷がいなければ無理やりにでも試合に出て、キャッチャーとしてもっと成長できるチャンスもあったんでしょうが。一方で彼のバッティングを見ると、簡単に2軍に落せなかったでしょうし(現在は2軍)。
—— あと注目はやっぱりおかわりくんでしょうか。
キビタ パワーはSに近いA、ミートもD、安定感ありますね。加えて威圧感がついているのがいいですね。走力も高いし、走塁Bもいい。体型に見合わず意外と足が速いというのは有名ですけど、それだけに止まらず走塁が非常に上手い選手ですから。
—— あとタイトルを狙えるクラスの選手に秋山がいますね。
キビタ ミート88と、Sに近いA。さすが高い評価を受けていますね。ほか能力値もおしなべて高いですけど、気になるのが盗塁G。たしか盗塁死が去年は多かったんです(盗塁:17、盗塁死:17)。足の速さの割に目立つ数ですから、こうなったんでしょうね。

 新人でも光る能力を持つ選手が多く、見応えのあった<パリーグ・前編>。続く上位3球団についての評価は、明日配信予定の<後編>へ続く!
(話し手・キビタキビオ(フリーライター&編集者))

おたぽる

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