日本のNetflixでスタジオジブリ作品解禁 7月15日から『火垂るの墓』を国内初配信へ
2025年5月15日(木)9時50分 オリコン
映画『火垂るの墓』(C)野坂昭如/新潮社, 1988
世界中の視聴者に向けて日本発アニメの魅力を届ける取り組みの一環として、海外のNetflixでは2020年からスタジオジブリ作品の配信を開始。『火垂るの墓』は、24年9月16日より独占配信され、配信初週には「Netflix週間グローバルTOP10」(映画・非英語部門)で第7位にランクイン。1988年に公開された作品でありながら、海外のSNSでは感動の声が相次ぎ、世界中で改めて大きな注目を集めた。
原作は直木賞作家・野坂昭如氏の短編小説。高畑勲監督が手がけた『火垂るの墓』は、戦争の悲劇と兄妹の絆を描いた名作として、国内外で高く評価され、数々の映画賞を受賞している。昨年の世界配信では、「時代や国境を超えた普遍的なメッセージ」に共感の声が多数寄せられた。
本作の著作権を管理する新潮社コンテンツ事業室・矢代新一郎室長は、今回の配信について次のようにコメントしている。
「夏が来るたびに思い出し、誰か大切な人に勧めたくなる作品。あの日から80年近く経ち、いまだ戦火がやまない時代にあって、国籍、人種、民族問わず多くの方々の心にじわりと染み渡っていることを、うれしく思います」
Netflix コンテンツ部門 バイス・プレジデント・坂本和隆氏は「Netflixでは2020年からジブリ作品を世界に配信していますが、『火垂るの墓』が再び大きな反響を呼んだことに、作品の力を強く感じました。この名作を日本の視聴者にもお届けできることを本当に嬉しく思います。ぜひこの夏、ご家庭で観ていただき、作品を通じた会話が広がることを願っています」と述べている。
Netflixによると、世界のメンバー(3億世帯、約7億人)のおよそ半数がアニメを視聴しており、アニメの視聴時間は過去5年間で約3倍に増加。アニメは同社にとって最も重要なカテゴリーのひとつとなっている。