“丁稚奉公”秋山木工の若者たちに「心配と希望が一気に…」 野呂佳代、自身も若手マネージャーと悩みながら向き合う日々

2025年5月17日(土)18時0分 マイナビニュース


●18歳の新人トリオ「それぞれに感情移入できる」
タレント・女優の野呂佳代が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00〜 ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、18日・25日の2週にわたって放送される『ボクらの丁稚物語2025〜16歳 夢の行方と迷い道〜』。横浜市にある家具製作会社・秋山木工に飛び込み、令和の時代に“丁稚奉公”で一流の職人を目指す若者たちを追ったシリーズの最新作だ。
2024年の春は、7人の新入社員が入社。1期先輩となる松下さん(16)と友添さん(26)にもさまざまなドラマが訪れる。野呂は「心配と希望が一気に押し寄せてきた前編でした」と振り返った。
○唯一“内弟子”を選んだ丸刈りの新人に関心
過去に一度、『ザ・ノンフィクション』のナレーションを経験している野呂。かねて番組のファンと公言しており、秋山木工も記憶に残っているシリーズだったという。
厳しい修業を前に「どれだけ続くかなとか、ちょっと他人事(ひとごと)で見ているところがありましたが、今回ナレーションをさせていただくとなって、みなさんの人生を少しでも少しでも自分なりに気持ちを乗せて、表現できたらいいなと思いながらやりました」と、収録を終えてまずはひと言。
80歳を超える秋山利輝社長のもと、住み込みで5年間修業する“丁稚奉公”により、職人を育て上げてきた秋山木工は、タバコも恋愛も禁止。スマホを持つことも許されず、修業期間は丸刈りの厳しいルールを設けてきた。しかし新人が入ってきても長続きしない現状を鑑み、制度を見直し、住み込みではなく、自由な生活ができる“外弟子”制度を設けた。
2024年入社の7人の中には、それぞれに個性的な18歳の3人トリオの姿があった。
野呂は「木村くんとか、ちゃんとやろうという気持ちがすごく伝わってきました」と、“母を安心させられるように”と入社した木村さんに触れた。“もの覚えがすごく悪い”と自己評価する木村さんは、実際に入社前の第一関門である、秋山社長が掲げる「職人心得30箇条」を覚えるところから苦戦することになる。
そんな姿に、野呂は「これまで仕事をしてきた経験上、社長がおっしゃっている30箇条って絶対大事だなと思います」と自身の経験を重ねながら断言。「“明るい人から仕事に行かせてもらいます”とか、そういう言葉は自分も勉強になるし、そのことが若いみんなにも伝わったらいいなと思いますね」。前・後編を通じ、木村さんが成長していく様も見どころだ。
「印象としては、トリオ全員、しっかりしてるなと思いました。阿部くんもしっかりしてる」と野呂が振り返る阿部さんは、当初から強いやる気を見せ、入社後には丸刈りにしてさらに気持ちを前面に打ち出す。また、当初こそピアスをして今風の若者の風貌だったものの、入社日に丸刈りにしてきたのが、新人7人のうち、1人だけ住み込みの“内弟子”を選んだ兵庫さん。「兵庫くんのバックボーンというか、彼自身の持っている物語が素晴らしいなと」
静岡から上京した兵庫さんに、野呂は「お母さんが木材の会社をされていて、お兄さんが切っている。自分はその木を使って家具にしたいんだと。とても応援したい気持ちになりました」と関心を寄せ、「それぞれに感情移入できる18歳トリオだと感じました」と後編の展開に期待した。
●15歳で入社した松下さんに響く言葉
一方、“内弟子”として1年間の修業を続けてきた10歳差の同期、松下さんと友添さんにも変化が訪れる。持病を抱えながら育ててくれた母親に恩返しがしたいと、15歳で秋山木工に入った松下さんは、新人7人全員が年上だ。
「15歳で働くって、すごいことですよね。そこに送り出したおじさんの言葉もすごく残っています。“人が大学を出る頃、お前は職人になってるから、もう人の給料の倍だ”と。15歳に伝わるかなとも思いましたが、たぶん松下くんにも響く言葉だったと思います。だから自己紹介でもおじさんに触れていたし、すごく素敵だなと思いました」と実感を込める。
若手職人日本一を競う「技能五輪」を目指していた松下さんだったが、心身の不調により千葉の実家へしばらく帰ることに。そんな彼を気に掛ける同期の友添さんも優しすぎるからか苦悩が続き、後編は“丁稚”たちに負のドミノが起きてしまう……。
○「私は見過ごせない」若手マネージャーに仕事を教える
先輩となった2人の姿を受け、野呂もここ最近の自身の変化を明かした。
「41歳になって、事務所にも十何年もいる。そうした中で、新しい若いマネージャーさんが入ってきたとき、仕事を全く教えないというのもよくないと感じるようになりました。タレントである私がマネージャーさんに教えるというのは、しなくていいことかもしれないけれど、私は見過ごせないというか。困っていたら教えてあげたいと思うんですよね」と心境を吐露。
「めんどくさい先輩になっていたらイヤだなとも思うんですけど、去年あたりから教えるようにしています。今の私のマネージャーさんも私と同じ思いでいるので、“どう若い子に教えていくか”と、日々一緒に悩みながら向き合っています」と明かした。
●野呂佳代1983年10月28日生まれ、東京都出身。2006年に「第二期AKB48追加メンバーオーディション」に合格し、AKB48とSDN48のメンバーとして活躍した。12年にグループを卒業。バラエティ番組等への出演で人気を博すとともに、舞台、映画、ドラマへの出演を重ね、女優として高い評価を得ている。近年の主な出演作に映画『ハッピーメール』『怪物』『退屈なエンドロール』、ドラマ『ザ・トラベルナース』『ブラッシュアップライフ』『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』『アンメット ある脳外科医の日記』『ホットスポット』、大河ドラマ『光る君へ』など。現在放送中のドラマ『なんで私が神説教』にレギュラー出演中。
望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら

マイナビニュース

「秋山」をもっと詳しく

「秋山」のニュース

「秋山」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ