宮野真守×静野孔文×瀬下寛之、アニゴジ最大の魅力は「ハルオの人間ドラマ」

5月18日(金)11時0分 オリコン

アニメーション映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』(5月18日公開)より(左から)静野孔文監督、ハルオ役の声優・宮野真守、瀬下寛之監督 (C)ORICON NewS inc.

写真を拡大

 昨年11月に公開されたゴジラ映画史上初の3DCGアニメーション作品にして、全三部作の第一章『GODZILLA 怪獣惑星』。それは、2万年もの間、地球に君臨し続けてきた“ゴジラ”と絶滅の縁に追い詰められながらもそれに抗う“人類”の物語の幕開けだった。第二章『決戦機動増殖都市』(5月18日公開)では、体高300メートルの歴代最大のゴジラ<ゴジラ・アース>を倒すためにシリーズ不動の人気を誇る<メカゴジラ>が新たな姿で現れる。本作の主人公ハルオ役の声優・宮野真守と、静野孔文・瀬下寛之の両監督に、第一章の反響や見どころについて聞いた。

——第一章『GODZILLA 怪獣惑星』の反響は?

【宮野】アニメで初めてゴジラに触れた層の方から、大きな感動をしたという声をたくさんいただきました。「ハルオ、かっこいいね」と言ってもらえたのもうれしかったですし、ゴジラの世界が新たな層に広がっていくところを目の当たりして、そういう作品に関われたことを光栄に思いました。

 僕自身は、1990年代のVSシリーズで初めてゴジラに触れた層。兄と一緒に地元の映画館へ観に行ってました。特に印象に残っているのが『ゴジラVSデストロイア』(95年)。ポスターに「ゴジラ死す」って書いてあって、ゴジラが死んじゃう、観に行かなきゃ、と思った記憶があります。キャッチコピーって、大事ですね(笑)。

【瀬下】本当にいいキャッチコピーだなあ…。いまから、『決戦機動増殖都市』のキャッチコピーを「ゴジラ死す」に変える?

【一同】爆笑。

【瀬下】冗談はさておき、『怪獣惑星』ですが、ゴジラを観たことがない若い世代に観ていただけた、という手応えは想像以上にあったと思います。もともとの狙いでもあったので、『決戦機動増殖都市』を制作する励みにもなりました。

【静野監督】プロデューサーや虚淵さん(ストーリー原案を手掛けた虚淵玄氏)らが狙って作っていたとはいえ、本当に若い女性もたくさん観に来てくれていたので、うれしかったですね。劇場公開後、Netflixで全世界190ヶ国に配信されているんですが、海外の視聴者からもすごく反響があるようです。

【宮野】本当ですか? それはうれしいな。ゴジラは、ハリウッドでも映画化されているくらい世界中にコアなファンが多くいる。一方で、日本のアニメのファンも世界中にいて、その2つが合わさったアニゴジは、外国の方にとっても期待の大きな作品だったんじゃないでしょうか。

——第二章『決戦機動増殖都市』の見どころは?

【瀬下】企画の初期段階から静野監督が「ハルオにカメラがずっとついていく作品にしたい」と宣言したとおり、ハルオの物語でもあるんです。これまでの実写映画でも、ゴジラに立ち向かう人々の葛藤は描かれてきたけど、どちらかといえば、ゴジラによって見知った街が破壊されていくところにカタルシスがありました。アニゴジの場合、それ自体魅力的なバトルアクションはありますが、極論、すべてはハルオの葛藤を盛り上げるための装置と言ってもいいかも。

【宮野】ゴジラに立ち向かうハルオの物語に振り切って描けるのは、アニメだからできることかもしれないですよね。第一章で、ハルオは20年ぶりに地球に帰還して、そこは「2万年後の地球」だったんだけれども、その地球でハルオは長年考え続けた「対ゴジラ戦術」を実行しました。信念に従って戦ったんですが、その結果はあまりにも犠牲が大きすぎた。ゴジラ・アースが姿を現し、その圧倒的な破壊力を前に、ハルオの中に迷いが出てくるんです。第二章では、このまま自分を信じて突き進んでいっていいのか、と自問自答する場面が増え、苦悩、葛藤、選択を迫られる人間的なハルオの姿にどんどん引き込まれていくと思います。

【静野】第二章は、「ゴジラVSハルオ」といってもいいくらいハルオにフォーカスして仕上げましたから(笑)。

【瀬下】新しい要素もたくさん出てきます。ハルオを救った、人類の生き残りと目される「フツア」の民、ミアナと“双子”の姉マイナ、フツアの長老らしき人物が語る“卵の歌”、かつての<メカゴジラ>の材料であった“ナノメタル”とか、ハルオたちが操る高機動人型有人兵器“ヴァルチャー”とか。次の第三章でどう決着させるのか、最高に楽しみになる第二章になっていると思います。

■『GODILLA 決戦機動増殖都市』ストーリー

 21世紀初頭、人類はゴジラに蹂躙された地球に多くの人命を残し、選ばれし者たちだけで恒星間移民船・アラトラム号に乗って移住可能な「約束の地=タウ星e」を目指した。しかし計画は失敗し、人類は再び地球へと舞い戻ることになってしまう。そして、長距離亜空間航行によって生じた時空の歪みは、人類が戻るべき場所を「二万年後の地球」に変えてしまっていた。

 その地球で主人公・ハルオたちはゴジラの攻撃を受けながら、20年間考え続けた「対ゴジラ戦術」をエクシフとビルサルド、2種族の異星人と共に実行し、決死の戦闘でゴジラを倒すことに成功する。しかし、喜びも束の間、地中深くから真のゴジラ<ゴジラ・アース>が姿を現す。二万年もの間成長を続け生き永らえ、体高300メートル、質量10万トンを超える姿へと進化した超巨大ゴジラの圧倒的な破壊力を前に、ハルオたちは散り散りになってしまう。

 そんなハルオを救ったのは、人類の生き残りと目される「フツア」の民、ミアナだった。フツアはこの地球で初めて出会った人型の生命体で、ミアナには双子の姉マイナもいた。彼女たちは人類の子孫なのか。「フツアの神もゴジラに破れ、今は卵を残すのみ。挑むもの、抗うもの、すべて炎に呑まれて消える」という彼らに、ハルオは「これは、人類の手に地球を取り戻す、最後のチャンスなんだ」と語り返す。

 一方、ビルサルドの指揮官・ガルグは、フツアの持つ矢じりが“自律思考金属体=ナノメタル”でできている事に気がつき歓喜する。それは、21世紀に彼らが富士山麓で「対ゴジラ決戦兵器」として開発するも、起動寸前で破壊された<メカゴジラ>を構成するものと同じ物質であり、その開発プラントが今もなお、残っている証だった。

オリコン

「宮野真守」をもっと詳しく

「宮野真守」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ