【べらぼう 大河絵(べらぼう絵)】第18話 帰ってきた唐丸...地獄過ぎた過去を捨て「喜多川歌麿」爆誕!
2025年5月18日(日)17時1分 スポーツニッポン
俳優の横浜流星(28)が主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(日曜後8・00)の第19話が18日に放送される。先週の第18話では唐丸が再登場し、壮絶な過去が明かされた。放送冒頭に注釈がついて衝撃回。そして、あの浮世絵師が誕生した。
同作は「光る君へ」に続く、大河ドラマ第64作。江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎らを世に出したことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯を描く。紫式部を主人公とする「光る君へ」に続き、2作連続で合戦シーンはない、異色の大河となる。主演を務める横浜流星(28)はNHKドラマ初出演。脚本は17年の大河「おんな城主 直虎」を手掛けた森下佳子氏が担当する。
先週の第18話は「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」。蔦重(横浜流星)は北川豊章(加藤虎ノ介)の長屋を訪ねると、捨吉(染谷将太)と名乗る男に出会う。その頃、朋誠堂喜三二(尾美としのり)の筆が止まる事態が起こり…という展開だった。
「番組の一部に性の表現があります」
冒頭に映し出されたテロップ。今作は吉原が舞台ということもあり、今までも攻めた性描写は少なくなかった。しかし、今回のストーリーを見ていくうちに納得。幼き唐丸(渡邉斗翔)が母親から受けた虐待、そして…。
「豊章画」と記された絵を目にした蔦重は、それが唐丸が描いたものだと確信。地獄の日々を、死ぬことすらできず生き続けてきた捨吉=唐丸(染谷将太)の壮絶な過去、絵の師となった鳥山石燕(片岡鶴太郎)の存在、大火の中で母の手を蹴り払った心の大きな傷…全てを聞き、現在の戸籍の役割の「人別」を持っていなかった捨吉に蔦重は駿河屋に頼んでもらう。女将・ふじの粋な啖呵(たんか)で話は決まり、「勇助」となった捨吉に「歌麿」の画号を提案した。
本当の“兄弟”となった唐丸と蔦重。ここに「喜多川歌麿」が誕生した。昔のように川辺を笑顔で走る2人を見てオジサン編集者2人が号泣。地獄の過去を捨て、新しい人生を歩み始めた「勇助=歌麿」を石井さんが描く。
第19話は「鱗(うろこ)の置き土産」。
◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)から始まり4年目。