町田啓太さんがNHK『土スタ』に出演。『光る君へ』藤原公任役の話も「家族からの反応に気を引き締めています」

2024年5月18日(土)12時15分 婦人公論.jp


「僕自身、これまで映画やドラマ、アニメなどに救われたり、勇気をもらったりしてきました。今は僕の演技を見て、同じように感じてくれる人がいるかもしれないと思うとワクワクします。」(撮影:宅間國博)

2024年5月18日『土スタ』のゲストは、大河ドラマ『光る君へ』で貴公子・藤原公任役を演じる町田啓太さん。社会事象を分かりやすく解説するエンタメ教養番組『漫画家イエナガの複雑社会を超定義』での超速プレゼンの秘密についても語ります。今回は演じてきた役柄について振り返った『婦人公論』2021年10月26日号のインタビュー記事を再配信します。
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デビューからまもなく11年となる俳優の町田啓太さん。幅広い役柄で着実にキャリアを積み重ねる中、昨年出演したドラマで大ブレイク。その人気は国内にとどまらず、海外からも熱い声援が届くという。今、最も旬な俳優の胸の内は——(撮影=宅間國博 構成=上田恵子)

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『青天を衝け』で、新選組の土方歳三を演じて


現在、劇団EXILEに所属して俳優活動をしている僕ですが、過去にはパイロットや教師になることを夢見ていた時期がありました。心惹かれたことには挑戦せずにいられない性格で、高校・大学時代はダンスに打ち込んでいました。ケガでダンスは諦めましたが、振り返ってみると、自分なりにいろいろな道を模索してきたなと思います。

日々新しい出会いと刺激が得られる俳優業は、とても自分に合っていますし、やりがいや喜びを感じられる素晴らしい仕事です。僕自身、これまで映画やドラマ、アニメなどに救われたり、勇気をもらったりしてきました。

今は僕の演技を見て、同じように感じてくれる人がいるかもしれないと思うとワクワクします。

今年はNHKの大河ドラマ『青天を衝け』で、新選組の土方歳三を演じました。登場する回数こそ少なかったものの、印象に残る演出のおかげで視聴者の皆さんから好意的な反応をいただき、ホッとしています。

制作サイドからすると、土方歳三を魅力的に描くことが彼へのリスペクトなのだろうなと思っていましたし、僕自身「恥ずかしくないようしっかり演じなくては」と一所懸命やったつもりです。ご覧になった方の心に残る、僕なりの土方をお見せできたのなら嬉しいです。

さまざまな言語で応援コメントが


2020年の10月から12月にかけて放送されたドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称『チェリまほ』)では、日本のみならず、海外の方々からも大きな反響をいただきました。自身が演じた役柄が支持されたことは、純粋に嬉しかったですね。

皆で一所懸命作り上げたものを、国も文化も違う方たちから「面白かった」と評価してもらえたことは、僕の視野を広げるきっかけになりましたし、今後の希望にもつながりました。しかもそうした海外の反応を、日本のファンの皆さんが一緒になって喜んでくれて。あれはものすごく幸せな経験でした。

ドラマが放送されて以降、僕のSNSにはさまざまな国の言葉で応援のコメントが届くようになりました。翻訳をかけて読ませていただいていますが、初めて目にする言語もあって、広がりの大きさを感じています。

それだけでも驚きなのに、海外で皆さんが僕の誕生日にお祝いの街頭広告を出してくださった時は本当にビックリしました。これらは「そこまでしたくなるくらい楽しい作品だった」「これからも期待している」というメッセージでもあると思うので、今後も観た人に喜んでもらえる作品に出演して、良い演技をお見せすることでお返ししていきたいです。

赤楚くんと一緒にチャレンジができることが嬉しい


そういう意味では、今回僕が出演するドラマ『SUPER RICH』も、世代を問わず楽しく観ていただける作品だと思います。

僕が演じるのは、ベンチャー企業の女性社長の右腕的存在、宮村空。周囲から《忠犬》と呼ばれるほどの勢いで社長に忠誠を誓っている男です。社長役は江口のりこさん。そしてその会社のインターンに応募する貧乏な専門学校生を、赤楚衛二くんが演じています。

江口さんは、すごく穏やかで優しい方。このドラマのキャラクターと同じく、尊敬できる役者さんです。今回が初共演になりますが、朝、僕が寝ぼけた感じで現場に行った際には、前の晩ちゃんと眠れなかったことを1秒で見抜かれて(笑)。「質のいい睡眠をとるにはね」みたいな話をしてくださり、どれだけ優しいんだろうと感激しました。おかげで現場の空気も穏やかで、いい雰囲気でやらせてもらっています。

赤楚くんとは『チェリまほ』に続き、今回が2度目の共演になります。安心感がありますし、彼のことは人としても役者としても信頼しているので、また一緒に新たなチャレンジができることがすごく嬉しい。現場でも、よく2人で話しています。

このドラマは会話のテンポが速くて、演じている僕らも先がわからないところが大きな魅力。『SUPER RICH』というタイトルが表すように、人は何を持っていたら《リッチ》なのか、観てくださる方それぞれの価値観と照らし合わせながら、物語を楽しんでいただければと思います。

礼儀正しさはビビリな性格から


劇団EXILEの仲間とは、以前は舞台やイベントで一緒に活動する機会が多く、ご飯を食べに行ったりしていましたが、コロナ禍では全然ですね。僕らは本当に個性がバラバラすぎて、まとまりが1ミリもない(笑)、それぞれが自分の道を行っている集団なんです。いい意味で、先輩後輩を意識せずに過ごせるグループという気がします。

個性豊かな集まりとはいえ、LDHという事務所はすごく丁寧な人が多いんですよ。僕自身、事務所に入った時に丁寧に接してもらったのを今でも印象深く覚えていて、そうありたいものだと常に思ってきました。きっと事務所内には、僕と同じように感じている人がたくさんいるんじゃないかなと思います。

僕が礼儀正しく見えるとしたら、それはビビリな性格の影響もあるかもしれません(笑)。「ちゃんと言葉を選んで、考えて発言しないといけないぞ」と、僕のビビリな部分が反応しているから。

そんなビビリな僕ではありますが、これまで役者として、サラリーマン、武士、金髪ヒゲ面のいかつい若者など、さまざま役を演じてきました。「ギャップがあるね」と好意的に評価してくださる声を耳にするたび、ありがたいことだなあと感謝しています。

その一方で、本当に近しい人、特に家族からは「ちょっと恥ずかしくて見ていられない」と言われることもあって(笑)。「そうかそうか……」と感慨深く受け止めながらも、「もっと頑張らないといけないな」と気を引き締めています。

婦人公論.jp

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