エムツーショットトリガーズ版『エスプレイド』は制作快調で対応機種も決定! 読者から募集したガジェットで採用されたものは?

5月20日(月)11時30分 電ファミニコゲーマー

 ゲームの舞台と同じ2018年のクリスマスに記事を掲載して以降、情報がぱったりと途絶えていたエムツーショットトリガーズの最新作『エスプレイド』
 4ヵ月間も続報が出てこない状況に、さぞかし気をもんでいた方も多いのではないだろうか。

 そんな方々のために、電ファミニコゲーマー編集部は久々に我孫子にあるエムツーを訪れ、『エスプレイド』制作陣に開発状況をヒアリング。
 合わせて、以前読者から募集した「ガジェットと限定版のアイデア」の内容についても状況をうかがった。

取材・文/Ron
取材・編集/なかJ
カメラマン/増田雄介

右から佐藤圭一氏駒林貴行氏福井将之氏久保田和樹氏

読者アンケートから採用されるガジェットが決定! 実はあの凄腕プレイヤーも熱い投稿を!?

──2018年12月25日に公開した記事以来、すっかりご無沙汰しておりました。エムツーショットトリガーズ版『エスプレイド』の発表から4ヵ月が経過しましたが、近況はいかがでしょう?

駒林氏:
 ご無沙汰しております。いやぁ、「メガドライブ ミニ」の開発などでてんてこ舞いです。

──ということは、『エスプレイド』の開発のほうは……?

久保田氏:
 ちゃんと進んでいますので、ご安心ください。

久保田和樹氏

──よかったぁ。以前の記事で、『エスプレイド』に収録してほしいガジェットのアイデアを読者から募集しました。実際に投稿内容をご覧になって、いかがでしたか?

※クリックで全体を表示します。

久保田氏:
 これまでショットトリガーズ作品を発売するなかで、皆さんがガジェットの傾向をつかんだのか、こちらが最初から予定していたアイデアも半分くらいありました(笑)。

駒林氏:
 ですから、こちらが収録を予定していたガジェットと同じアイデアを送ってくださった方は、スタッフロールにお名前を載せさせていただこうかなと思っています。

駒林貴行氏

──おおっ太っ腹! こういった形でゲームに自分の名前が収録されるのはうれしいですね。では早速、オリジナルのアイデアでガジェットに正式採用された方のお名前の発表、お願いいたします!

久保田氏:
 コホン。えーでは発表させていただきます……。

駒林氏:
 えっと、アイデアを採用された人は、少し目立つ「プランナー」の欄に掲載させていただこうかと。

──おぉっそれは嬉しい! では、発表をお願いします!!

久保田氏:
 ショットトリガーズ版『魔法大作戦』でイラストを募集した際は、採用者をペンネームで掲載しましたが、今回はTwitterのお名前を使わせていただく予定です。

──わかりました!焦らさず発表をお願いします!

久保田氏:
 それでは……「エムツーショットトリガーズ『エスプレイド』オリジナルガジェットアイデア」にて、見事採用を勝ち取った方は……「ゲーム内の日時がわかる時計」というアイデアを送ってくださった「ハヤテックさん」です。

全員:
 おめでとうございます!!!!

──採用の決め手は何ですか?

久保田氏:
 ご存知のように『エスプレイド』はゲームの舞台である2018年12月24日から25日に起こった事件を描いているので、ステージごとにゲーム内の時刻が表示されると臨場感が増しますよね。このアイデアは、演出として効果的なので採用を決めました。

「ゲーム内の日時がわかる時計」は、こんな感じになるようだ! ※画面は開発中のものです。

 ガジェットとして収録するために、井上淳哉先生※】に各ステージの時刻が何時くらいなのかを伺って、そのタイムスタンプを表示できるようにするつもりです。

※井上淳哉
マンガ家、イラストレーター。元は東亜プランやケイブにて、デザイナー・ディレクターとして『BATSUGUN』『ぐわんげ』『デススマイルズ』など、数々のシューティングゲーム開発に携わっていた。
『エスプレイド』もその代表作のひとつで、今回はイラストの提供以外にも開発に協力しているとのこと。

──時刻の表示は固定ですか?

福井氏:
 今のところは固定で考えていますが、ステージの開始と同時に決められた時刻から針を進めてもいいかもしれないですね。秒針やデジタル表示の数字が動き出したりとか。

福井将之氏

久保田氏:
 時計のガジェットは別の方からもアイデアをいただいていたのですが、Twitterでの投稿ではなかったのと、ハヤテックさんのほうがアイデアを投稿したタイミングが先でしたので、こちらを採用とさせていただきました。

──その別の方とはどなたですか?

久保田氏:
 『エスプレイド』“J-B 5th”と“美作いろり”の現・全国1位のプレイヤーであるClover-TACさんという方です。この方が電ファミさんの募集企画を見て、あくまでいちプレイヤーとして、という形で全体的なガジェット案を応募してきたんですよ。

──御社に直接連絡を取ってきた?

久保田氏:
 弊社のメアドを調べて、直接メールでアイデアを送ってきてくださったんです(笑)。この方が、ガジェットのアイデアと機能、実際に画面に表示したときのデザインを細かく描き込んで大量に送ってきてくださったんですよ。

──熱量がすごいですね。

「メールには各ガジェットのアイデアとそれが必要な理由について細かく書いてありまして、プリントアウトしても文字だけで400行ぶんぐらいはありました(笑)」とは久保田氏談。

久保田氏:
 もちろん内容はしっかりしていましたし、何よりもその濃さと分量に圧倒されたので「わかりました、1回弊社にお越しください」とお伝えしました(笑)。

佐藤氏:
 電ファミさんの記事がきっかけで全一プレイヤーの気持ちをここまで動かすとは、とスタッフも驚いていたんです。

佐藤圭一氏

久保田氏:
 我々もClover-TACさんのお名前は存じ上げていましたから、何かご協力いただければとは思っていたのですけれど……。

福井氏:
 “渡りに船”で本当にありがたかったんですよ。

久保田氏:
 で、実際にお会いして開発中のバージョンを見ていただいたり、Clover-TACさんからご提案いただいた内容のうち、読者投稿にはなかったアイデアをいくつか採用させていただきました。

──『エスプレイド』のテストプレイをしているのは久保田さんと、お知り合いの全一クラスの方だと思いますが、現在は3人がかりで見ていただいているんですか?

久保田氏:
 そうなんです。Clover-TACさんと連絡が取れてからは、その知人と一緒にゲームの調整をしてもらっています。

──それは心強いですね。ところで、採用までには至らなかったものの、個人的に面白かったというガジェットのアイデアはありました?

福井氏:
 ひぽぽさんの「IKDさん【※】による真の『エスプレイド』モード」は、実現できたら面白そうでしたね。

※IKD
株式会社ケイブの設立メンバーのひとりで、現在は同社の取締役副社長・COOを務めている池田恒基氏の通称。弾幕系シューティングというジャンルを築いたゲームクリエイターでもある。

久保田氏:
 これは『エスプレイド』の開発が終わった後にIKDさんが作っていたゲームらしいのですが、ケイブさんに調べていただいても開発に関する資料やソースコードが残っていなかったんです。

──それは残念。

佐藤氏:
 そのほかのアイデアだと、内容はおもしろくても開発コスト的な理由で入れられないものも多かったです。

福井氏:
 今回のアンケートにはありませんでしたが、毎回要望が多いものの一例が「フルHD化」なんです。

 今回はIKDさんや井上先生から要望が出されていました(笑)。
 特に井上先生からは「えー? HD化しないの?」と、さも当然のように言われてしまい困りましたよ(笑)。

佐藤氏:
 ケイブさんは『デススマイルズ』などでもHD化をしていますから、どうしてもそれらと比べられてしまいますね(笑)。

久保田氏:
 うちは原作をエミュレーションで動かしていますから……。もし改めてHD化するとなれば、いつ完成するのかがまったく見えなくなる(笑)。

──全部作り直すと大変そうですね。

福井氏:
 そのほかのアイデアで思わず笑ったのは、たけのすけさん「張り手カウンターガジェット」。ガラ婦人の張り手弾の数を数える、という内容に大笑いしたのですが、冷静になってみると……(笑)。

久保田氏:
 カウンターの数を上げようと思うと、敵の弾を避け続ける我慢大会になるでしょう(笑)。

福井氏:
 画面内に張り手が最大何発表示できたか、あるいは1回のゲームで合計何発の張り手を撃たせることができたかを数えることになりそうですね。

久保田氏:
 そうなるとガジェットというよりは、トロフィーや実績を記す「バトルヒストリー」のほうに組み込むほうがいいかも。

──今回はガラ婦人をネタにしたガジェットが多かったですね。

「ガラ婦人」は電ファミ読者に人気があるようだ!? ※画面は開発中のものです。

福井氏:
 みんなガラ婦人の張り手、好きですよね。我々も好きですけれども(笑)。たけのすけさんのアイデアに「ガラ婦人の手相占い」というのがあって、これも意味がわからなくて面白かったです(笑)。

久保田氏:
 私はすめしさん「ガラ婦人が実写の小林幸子にすり替わるモード」というアイデアが印象に残りました。
 ……残りましたが、許諾を得たりギャラの交渉もたいへんですから(笑)。

福井氏:
 たけのすけさんは「アリスクローンカウンターガジェット」というアイデアも出してくれたのですが、これもよくわからなくて面白い(笑)。

久保田氏:
 張り手とアリスクローンのカウンターは、その敵が出る場面にしか使えないですから、ガジェットの機能としては弱くなっちゃいますね(笑)。

──今回ガジェットは何種類ぐらい収録する予定ですか?

久保田氏:
 全部で13種類を予定しています。採用させていただいた時計のアイデアは、おそらく『ケツイ Deathtiny 〜絆地獄たち〜』のように、マップガジェットと組み合わされて表示されるでしょう。

駒林氏:
 今回は『ケツイ Deathtiny 〜絆地獄たち〜』よりも多機能になるんですよね?

久保田氏:
 比較すると、2倍は多機能になっています。

福井氏:
 あくまでも開発中ですが、現在できているものだけをお見せすると、こんな感じです。

※画面は開発中のものです。

──すでにショットトリガーズシリーズらしさが出ていますね。今回のガジェットには何かコンセプトがあるのでしょうか?

福井氏:
 内容的な面ではコンセプトがふたつあります。ひとつは「初心者に楽しんでいただくためのサポート機能の充実」です。『エスプレイド』の楽しさ、得点の稼ぎ方、上達の仕方がわかるような内容にしてあります。

駒林氏:
 『エスプレイド』はキャラクターの人気もありますから、今回はキャラクターからゲームに入った人もサポートしたいんですよ。

久保田氏:
 ガジェットはいつものとおり、プレイヤーが置かれている状況を伝える機能を中心に据えてありますが、今回はそこに初心者が活用しやすい機能も加えました。

※画面は開発中のものです。

福井氏:
 もうひとつのコンセプトは、「スコア稼ぎに使える機能の充実」ですね。全国上位クラスのプレイヤーがスコアを稼ぐときに参考にしているデータを表示することで、初心者もメキメキ上達してほしいと思っています。

──スコア稼ぎに使うとなると、倍率関係の表示ですか?

久保田氏:
 そうです。『エスプレイド』はコンボを16倍にして稼ぐのが基本ですから、倍率関係の表示機能は充実させていますよ。

 『エスプレイド』の得点稼ぎでよく見かけるのが「散らし稼ぎ」といって、「ボス戦で拡散するパワーショットの一部を当て続け、長時間戦うことでスコアを稼ぐ」という方法なんですね。

 しかし、Clover-TACさんのお話だと「散らし稼ぎ」はハイスコアを目指すうえで重要なテクニックではあるもののミス率が跳ね上がるため、はじめのうちはオススメしない、と。
 やはり最も基本となるのは、道中の敵やボスのパーツなどをしっかり16倍で稼ぐこと。さらに高いスコアを目指すなら、中型機に敵弾を巻き込んで破壊することで「円アイテム」を増やす「弾消しパターン」が重要なのだそうです。

 この道中のパターン作りが、攻略上の本作最大の魅力であり、スコア的にも最も差がつくポイントだとおっしゃっていました。

──では、提案されたガジェットもその辺の機能が充実していたとか?

久保田氏:
 そうでしたね。イラスト付きで細かく機能と重要性が書かれていました(笑)。

佐藤氏:
 かなりマニアックな内容だったよね。

福井氏:
 道中で16倍のスコアを稼ぐためには、敵を倒すタイミングや通るルートをいろいろと考えて構築する必要があって、攻略の奥が深いんですよ。

久保田氏:
 録画した攻略動画を見せてもらったのですが、16倍にしてからの敵の倒し方や「円アイテム」を取っている数が自分たちのプレイとは全然違っていて驚きました。別のゲームに思えたくらいですよ。

 超上級者ともなると、16倍で敵を倒すのは基本で、そのうえでさらに敵の弾を引きつけて、弾が敵に重なったところで誘爆させ、出現する「円アイテム」を増やして稼いでいるんですね。

──『ケツイ Deathtiny 〜絆地獄たち〜』のときは、ソフトの発売後に初心者の救済策として「ケツイケア」という動画番組を作りましたが、今回はなるべくゲーム内で救済をする予定なのですか?

福井氏:
 その詳細については今後発表する予定ですが、今回はなるべくゲーム内で完結したいと思っています。

限定版につける特典のアイデアは採用者“なし”だが……

──読者からは「ガジェットのアイデア」といっしょに「限定版のアイデア」も送っていただきました。そのなかに採用できそうなものはありましたか?

久保田氏:
 限定版用のアイテムについては、ある程度こちらで決めて制作をはじめていたこともあって、今のところ新規採用のアイデアはありませんでした。

福井氏:
 もともと制作予定だったCDについては、アイデアを送ってくれた方が複数いらっしゃったのでここではお名前を挙げませんが、せっかくですからスタッフロールにお名前を掲載させていただく予定です。

駒林氏:
 実は限定版の内容はまだ確定していないんですよ。今後、応募していただいたアイデアのなかから採用された場合も、スタッフロールにお名前を収録させていただきます。

福井氏:
 採用ではないのですが、たけのすけさんの「夜叉構成員章」は面白かったです。こちらでもピンバッジみたいな特典は制作を検討していました。

久保田氏:
 あと、インストラクションカードやマニュアルのアイデアは、『バトルガレッガ Rev.2016』のときにもやりましたので、今回も制作する可能性はありますね。

福井氏:
 段ボールの基板箱のアイデアについては、実際にやるなら弊社よりもBEEPさんだと思います(笑)。あと、Eri-teaさんの「ガラ婦人の手形マーク付きうちわ」もアイデアが面白かったですね。

久保田氏:
 今回、フィギュアを希望される方が多かったのですが、弊社で作るのは厳しそうです。ただ、『ケツイ Deathtiny 〜絆地獄たち〜』のときにお世話になったRCベルグさんが興味を持たれているようなので、製品として何か出るかもしれません。

福井氏:
 あとは、設定資料集のご要望もいくつかいただきました。こちらはもともとやりたいと思っていたので、企画を進めています。

──今回は限定版とは別に「初回生産用アイテム」のアイデアを募集されたいとか?

駒林氏:
 そうなんです。通常版を買った方でも初回生産特典として何かお付けしたいと思っています。
 今のところ弊社では、なんかいい感じの小冊子を付けるというアイデアが出ているのですが、それ以外に何かよいアイデアがあればお寄せいただきたいなと。

コツコツと研究した成果が実り、対応ハードは2機種に決定!

──そういえば、これまで『エスプレイド』の対応機種について正式なコメントがありませんでしたが、本日、発表していただけます?

久保田氏:
 せっかく我孫子までお越しいただいたので、発表しちゃいましょう。

 ……オッホン。

 エムツーショットトリガーズ『エスプレイド』は、プレイステーション4Nintendo Switchの2機種で同時発売いたします!

──おぉっ!? Nintendo Switch版ショットトリガーズのタイトルは、登場までもう少し時間がかかるのかと思っていました。

久保田氏:
 以前のインタビューで堀井が話したように、Nintendo Switchでもショットトリガーズをいつかやりたいと思っていたんですよ。

駒林氏:
 今回『エスプレイド』は、本当に作れるかどうかわからないうちから、「PS4とNintendo Switchの両方で出して欲しい」と私は社内で言っていたんですよね。

佐藤氏がおもむろに取り出したNintendo Switchの画面には、『エスプレイド』が!!

佐藤氏:
 両機種での発売を望む声は、社内でも多かったですね。

久保田氏:
 『エスプレイド』に限らず、ショットトリガーズタイトルの移植に対する要望はゲームファンの皆さまからも寄せられていて、「持ち歩いて遊びたい」というご意見をよくいただきます。

 ですから、本来であればPS4版と同じ順番(『バトルガレッガ Rev.2016』、『弾銃フィーバロン』、『魔法大作戦』、『ケツイ Deathtiny 〜絆地獄たち〜』の順)でNintendo Switch版のタイトルをリリースできるとよかったのですけれど、まずは納得のいく移植ができたものからリリースしたいなと思っています。

ランダム要素のかたまりである『エスプレイド』を移植する苦労

──最初からNintendo Switch版の開発も視野に入れていたとのことですが、昨年末から今まではどんな作業をやっていたのでしょうか?

久保田氏:
 前回お話した時点では、ゲームの解析作業がはじまっていて、そこから大きくわけてふたつの作業をしていました。

 ひとつは福井が行っている、“原作に近づける作業”です。これは『エスプレイド』のトッププレイヤーをお招きして、原作との細かい違いを指摘していただいて、遊んだ感覚の違いを修正していく作業ですね。

※画面は開発中のものです。

──その作業は今も続いているのでしょうか。

福井氏:
 今はひと山越えた感じではありますね。解析作業自体は7〜8割くらい終わっています。

久保田氏:
 この作業は『バトルガレッガ Rev.2016』や『ケツイ Deathtiny 〜絆地獄たち〜』の移植の際にもやりましたが、今回は特にてこずりました。

──何が難しかったのでしょうか?

久保田氏:
 まず、再現度検証用の基板録画が壁でしたね。
 録画するたびに敵の動きが変わるので、毎回同じになるエミュレーションとは比較ができないんです。

 一例を挙げると、電源を入れるたびにデモンストレーションの内容が微妙に変わり、主人公のひとり“相模祐介(さがみゆうすけ)”が1面でミスをしたりしなかったりする。

※画面は開発中のものです。

──では、どうやって基板録画を?

久保田氏:
 録画専用に改造ROMを作りました。改造に改造を重ねて、電源を入れるたびに敵の動きが同じになるよう矯正しています。これでようやく、基板とエミュレーションが比較できるようになりました。

 ただ、今回はこの改造作業に時間がかかってしまいました。今はある程度ゲームの形になってきたので、再度トッププレイヤーの方をお招きして、もっと突っ込んだ部分まで内容の確認をしていただく予定です。

※画面は開発中のものです。

──では、もうひとつの作業は?

久保田氏:
 “ガジェットの内容の決定と制作”です。今回もガジェットのおおまかなデザインは私のほうで進めていて、現状では5割くらいできています。これをもとに、佐藤がデザインをリファインする、と。あとは新要素がいろいろとありまして、その制作をやっています。

佐藤氏:
 私も今はガジェットより新しい要素の制作ばかりしています。これが、けっこうボリュームのある内容になっていまして(笑)。

久保田氏:
 新要素の詳細についてはまた別の機会にお知らせしたいのですが、作業量だけでいえば『ケツイ Deathtiny 〜絆地獄たち〜』のときに追加した新要素よりも数倍多くて大変です(笑)。

──新要素を含めた仕様が固まったのはいつ頃ですか?

久保田氏:
 2019年の1〜2月くらいです。

福井氏:
 そのあたりに井上先生とゲームの内容についていろいろと打ち合わせをしていたんですよ。先生もちょうどその頃は本業のマンガで次の連載を獲得するべく準備を進めていて、短期間で仕様を決める必要がありまして。

久保田氏:
 今回は新要素のプランニングの半分くらいは井上先生が関わっているといってもいいですよ(笑)。

──そんなにガッツリ協力されているんですね。

佐藤氏:
 それと並行してマンガの連載準備があったので、企画を詰められる期間は1ヵ月くらいしかありませんでした。その結果、全体的な作業を前倒しにするしかなく、おかげでキービジュアルのイラストが先にできたというわけなんです。

漫画家・井上淳哉氏による『エムツーショットトトリガーズ エスプレイド』のパッケージラフイラスト

──なるほど。ところでエムツーさんは移植の際に遅延を厳しくチェックされている印象があるのですが、今回は大丈夫そうですか?

久保田氏:
 今のところ大丈夫です。Nintendo Switchへの移植はコントローラの入力遅延を可能な限り短くする必要があって、しばらく研究をしていたんですよ。
 その結果、弊社にもノウハウが蓄積されてきて、その成果をようやくつぎ込める段階になった、というわけなんです。

※画面は開発中のものです。

 とはいえ、今後開発を進めて納得のいかないデキになってしまったら、社長の判断で発売中止ということもありえます(笑)。もちろん、そうならないように進めていますけれど。

福井氏:
 Nintendo Switchの場合は、携帯モードでどこまで実現できるかが重要です。ですから弊社では、以前からショットトリガーズタイトルを実機上で動かして、どの程度負荷がかかるのかを見ながら研究を続けていました。

──研究中に発売の見通しが立ったのはいつくらいですか?

福井氏:
 時期をはっきりと答えるのは難しくて「開発をしているうちに見通しが立ってきた」という感じなんです(笑)。開発の最初の頃は、「もしかしたら発売は難しいかも」と思っていたくらいですから。

久保田氏:
 今はガジェットを含めて機能を少しずつ足しながら、継続して負荷テストをしています。

※画面は開発中のものです。

──発売予定は?

駒林氏:
 今年の年末を予定しています。

──今回も発売前に秋葉原のゲームセンター・Heyさんでフィールドテストをされるのですか?

久保田氏:
 第1回をゴールデンウィーク後に実施しまして、今後も発売までに何度か実施したいと考えています。

──わかりました。最後に、読者もすでに忘れかけているかもしれませんが(笑)、データイーストの『エドワードランディ』と『ザ・グレイト・ラグタイムショー』、アルファ電子の『エクイテス』の移植に向けての動きはいかがでしょうか?

駒林氏:
 現在、弊社がいろいろな案件を抱えているために進んでいない部分もあり、申し訳ございません。
 こちらは大変お待たせしていますが、データイーストさんのほうは交渉が進みまして、ゆっくりとですが水面下で動いています。『エクイテス』のほうも契約締結に向けて動きはあるものの、具体的なものはまだ発表できない状態です。

 状況が変わりしだいお知らせしますので、また我孫子にお越しください!(了)


 インタビュー中でも話題になったように、今回は『エスプレイド』の初回生産版に付けてほしい特典のアイデアを皆さまから募集する。

 ここでソフトについての情報をいったん整理しておくと、『エスプレイド』はプレイステーション4とNintendo Switchで、それぞれ以下3種類のソフトが発売される予定だ。

(1)ダウンロード版
(2)物理メディア付きパッケージの初回生産版
(3)物理メディア付きパッケージの豪華限定版

 今回は、この(2)に付けてほしい特典のアイデアを募集する。前作『ケツイ Deathtiny 〜絆地獄たち〜』の初回生産版に付いてきた小冊子にあたるものを考えていただきたい。

 ちなみに、本文でも触れたようにCDや資料集は豪華限定版の特典としてすでに制作予定があり、フィギュアはコストの関係で制作が難しく、また他のメーカーさんから発売される可能性もある。

 これら豪華限定版のアイテムとはカブらない内容で、なおかつコストのかからなそうな特典を考えてほしい(難しい?)。

 なお、送っていただいたアイデアが初回生産版の特典として採用された場合も、ゲーム内のスタッフ欄に名前が掲載される予定だ。

 応募は記事の告知をしている電ファミTwitterのツイートにリプライする形で構わないので、奮って応募してほしい!

エムツー 公式サイトはこちら

Twitterプレゼントのお知らせ

エムツーショットトリガーズ『ケツイ Deathtiny〜絆地獄たち〜』PlayStation4用ソフトを3名さまにプレゼント!

特典冊子&井上淳哉先生による「エスプレイド塗り絵」付き!

取材・文
Ron
 日々ゲームのことを考えたり考えなかったりしながら暮らしているフリーランスのライター・編集者。 「電撃Nintendo」を中心に長年ゲームメディアの仕事をしていますが、最近は他ジャンルのお仕事もいただいています(取材中心)。 電撃Nintendoのいち編集者としてはNintendo Switch版『エスプレイド』のデキが気になりますね。携帯モードの縦画面で早くやってみたい!
取材・編集
なかJ
「電撃セガサターン」、「電撃PS2」、「電撃オンライン」、「電撃レイヤーズ」、「iモードで遊ぼう!」、「mobileASCII」、「デンゲキバズーカ!!」と数々の媒体を渡り歩いて来た40代ファミコン世代の編集者。好きなハードは「ファミコンバージョンのゲームボーイミクロ」。
Twitter : @nkjdfng

電ファミニコゲーマー

「採用」をもっと詳しく

「採用」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ