辛坊治郎氏 「米買ったことない」江藤農水相発言で独自見解「問題の大きさに当人も石破さんも...」
2025年5月20日(火)17時23分 スポーツニッポン
キャスター辛坊治郎氏(69)が20日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月〜木曜後3・30)に生出演し、江藤拓農水相の「米を買ったことがない」発言を巡る問題について私見を語った。
江藤氏は18日に佐賀県で行った講演で、「私は米を買ったことがない。支援者の方々がたくさん米を下さる」「売るほどあります、私の家の食品庫には。大変なんですよ、もらうというのも」などと述べた。この発言について同氏は19日午前、「撤回というより修正ですね」と述べ、「正確性を欠いていた」などと釈明。しかし午後には発言を撤回し、「配慮が足りなかった」と謝罪するなど、後手後手の対応が続いている。
米の精米に関する話の中で出た発言だが、米不足で価格高騰に苦しむ消費者の神経を逆なでするような表現が次々と飛び出し、SNSには強い批判の声が上がっている。しかし辛坊氏は「一部に“庶民感覚なさすぎだろ”という発想で批判されている向きがありますが、そこじゃないんだということを強く私は申し上げたい」と前置きし、独自の見解を示した。
そもそも、米の価格が昨年比で約2倍になったという状況から始まった問題。辛坊氏は「政府が持っている備蓄米を、米流通の“川上”の米を作っている農家から、お米を仕入れる大元の農協みたいなところにしか卸さないという。基本的に、ここが持っている価格決定権、お米の流れみたいな体制を変えたくないというのが、非常に明快な意思を持って、ここにしか備蓄米を卸さないというシステムを構築した最高責任者が、この江藤農水大臣」と断言した。
江藤氏の発言の中で着目したのが、江藤氏が支援者からもらった米を自分で精米した後、コイン精米機にかけるとした部分だった。「玄米でとまで言っているんですよ。一般の消費者が玄米を買って農水大臣に届けるはずがないので、玄米…今で言う“川上”の人が送っていると」。江藤氏に米を送っているのは農家ではないかと推測し、「そこにしか目が行っていない政治をしてりゃあ、米の値段が下がるわけがないだろうと」と指摘した。
その上で辛坊氏は、問題視すべきは感情の部分よりも米価格そのものであると断言。「米の値段に関わる根本問題に関わる、そういう話なんだという扱いをしないと、“米買ったことがない”…庶民感覚がという、そういう話じゃない」とし、「問題の大きさに当人も周りも、石破さんも全然気がついていないんじゃないか」と苦言を呈していた。