辻仁成、還暦イヤーに20年ぶり恋愛小説 息子の芸能界入りは「絶対につぶします(笑)」

5月22日(水)16時4分 オリコン

辻仁成 (C)ORICON NewS inc.

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 作家の辻仁成氏(59)が22日、都内で行われた著書『愛情漂流』(竹書房)刊行記念トークショー前の囲み取材に出席。同書は『冷静と情熱のあいだ』以来、20年ぶりの書き下ろし恋愛小説となったが「出版社の方から『久しぶりにど真ん中の小説を書いてみませんか』とおっしゃっていただいて。今年還暦で、けっこういろんな人生を漂流してきましたから、今の人に合う小説を書けるのではないかと思いまして」と執筆の経緯を明かした。

 同書は、今の東京を舞台とした性と愛の物語。子どもが同じ幼稚園に通う2組の夫婦のパートナーに対するほんの少しの隙間から始まった不倫が、4人の運命を大きく変えていく。辻氏は自身の子育て経験も参考になっているといい「息子が幼稚園や小学校だった頃を経験して、シングルファーザーですから、そこでけっこう子育てに関する深い相談を受けていたので、今の時代の人たちの悩みも書けたのかな」と語った。

 自身の子育てについては「今は夢を持ちやすい時代なんですよ。『ミュージシャンになりたい』とか『映画監督をやりたい』とか簡単に言うんですけど、そんなに簡単じゃないから。本が売れない時代に、印税でどれだけ生活できるんだと。部数の話とか言えないですけど、お父さんすごく大変で、こうして東京に出稼ぎに行っているんだよって伝えています」と厳しい父の顔に。「フランスで生きているんだから、まずは自分の人生を獲得してくれと。音楽も小説も好きなんだったら、趣味でやることはできるから」と言葉に力を込めた。

 それでも、息子の話になると顔をほころばせて「そういうことに関しては厳しいですけど、褒めることは褒めます(笑)。今は173〜4センチくらい。バレーボールのキャプテンでパリ市の大会で優勝したんですよ。ビートボクサーもやっていて、その世界チャンピオンがこの間パリに来たみたいんですけど、そのステージに上がることになって、ビートボックスをやったら『次の10代を担う代表』って言われたみたいで」と親バカな一面ものぞかせた。

 そんな息子の今後の進路については「今年、中学を卒業するんですけど、志望の高校にも受かったので、大学に入るまでの4年くらいは頑張って支えていきたい」としみじみ。「息子さんがもし、芸能界に入りたいと言ったら?」と向けられると「絶対につぶします(笑)。ビートボックスの映像なんか見て、親としては感動するんですけど、ファーストラッキーみたいなものもあるじゃないですか。まずは僕が壁になって、その決意の固さが証明されたら、一番の味方にもなるし、踏み台でも滑走路にでもなる。今はどこに離陸させるかです」と熱弁をふるった。

 最後は我に返って「ちょっとクールダウンしないといけないですね。『冷静と情熱のあいだ』が大事ですから」とニヤリ。「いつ何時、足元すくわれるか。僕そういう経験が多いですから」と続けながら「息子には『生きている限りは応援できるけど、いつパパも倒れるかわからないから、君が少しでも早く社会に出ていけることが大切だよ』と言っています。好きなことは好きなことでもって生きてほしいですね」と目を細めていた。

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