『街並み照らすヤツら』”異例”スピード制作の裏に“名タッグ”の絆 偶然重なり実現【制作陣インタビュー(1)】

2024年5月23日(木)5時0分 オリコン

日本テレビ系土ドラ10『街並み照らすヤツら』より(C)日本テレビ

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 6人組グループ・SixTONES森本慎太郎が主演を務める、日本テレビ系土ドラ10『街並み照らすヤツら』(毎週土曜 後10:00〜)の第5話が、25日に放送される。それに先立って、高田亮氏(脚本)、前田弘二氏(監督)、藤森真実氏(プロデューサー)が合同インタビューに参加し、急ピッチでの制作舞台裏を明かした。

 今作は、さびれたシャッター商店街で経営ギリギリのケーキ屋「恋の実」を営む店主・竹野正義(森本)が、仲間のため、街のために巻き起こすヒューマンエンターテインメント。大切な店と家族を守るため、悪事に手を染めてしまうところから、ドラマは予期せぬ方向に向かう。

 同枠では、昨年10月期放送の『セクシー田中さん』をめぐる一連の問題を受け、小学館の漫画原作ドラマの制作を見送り。『街並み照らすヤツら』を新たに企画・制作することになった。そのため、制作陣が初めて顔を合わせられたのは、3月の頭。そこから、高田氏と清水匡氏は、1ヶ月で6話まで脚本を書き上げるというイレギュラーなスピードで制作した。

 そんなスピード制作の裏には、前田氏と高田氏の名タッグがあった。2人は、自主映画制作を支え合う仲だった。2011年に映画『婚前特急』でともに劇場公開映画の商業デビューを果たし、『わたしのハワイの歩きかた』『セーラー服と機関銃 -卒業-』『まともじゃないのは君も一緒』など、数々のタッグ作を発表している。

 高田氏は「監督の好みがあまり見えてないと思い切ったことってやりにくいんです」と本音をこぼし、「なるべく早くOKをもらうために無難なところを狙う可能性もありますが、前田監督だったらおかしな人間を出せば出すほど喜んでくれるので、笑ってくれるだろうなと。思い切って書けました」とのびのびと執筆に集中できたと明かした。

 そんな名タッグの実現も奇跡的だった。コメディーをやりたいと話をまとめた藤森氏と前田氏は、高田氏に脚本をお願いすることに。高田氏は「仕事が始まる予定だったので、ほかの仕事を入れられなかった。だけど、その仕事が延びたので、そんなにぎちぎちじゃなかった」と偶然スケジュールが空いていた。

 さらに、高田氏の延びた仕事を一緒にする予定だった清水氏を、前田氏が偶然オファー。「2人ともちょうど良かった」と奇跡が重なり、メンバーが集い、制作が本格的にスタートした。「寝なくても2、3時間寝れば元気という状態。興奮していた」と、高田氏が語るように無我夢中で脚本執筆にとりかかった。

 そんな異例作に高田氏は「回を重ねるごとに面白くなっている」と手応え十分。前田氏は第5話について「正義と彩、大村と正義、2つの濃い人間模様が出る回」と予告し、「この話がどこに向かうかが、はっきりする回だと思います。渋い回です」とアピールした。

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