パンクバンド・かずき山盛り、ドラマーの脱退を発表　メンバーからのモラハラで「日常生活に影響」

　大阪発のパンクバンド・かずき山盛りのモリヲ（Dr）が23日までにXを更新し、22日付けでバンドを脱退したことを発表した。

　モリヲは「今後のライブやツアーやワンマンも控えており、楽しみにしてくださっていた方々もいるにも関わらず、突然のお知らせになってしまい大変申し訳ございません」と切り出し、脱退理由は「ベースボーカルの、メンバーに対するモラハラやメンバーのイメージを下げる虚言の吹聴、バンド活動の独裁的な進め方などによるストレスの蓄積により心身共に限界を感じたため」とした。

　続けて「このような一面は基本的にメンバーにしか見せないため、彼の周囲からのイメージからは想像しがたく理解を得るのは難しいかと思いますが、以前からこのような問題は度々あり、ごく一部第三者は事実として確認したこともございます」と振り返り、自身については「自身の日常生活に影響が出るほど心身共に支障を来してしまいました」と報告。

　「彼の人間性と外部から見たこのバンドのイメージがかけ離れていることに耐えられず、お客さんに嘘をついているような気持ちになり、ここでメンバーとして活動し続けることが心苦しいこともありこのような決断に至りました」と、今回の脱退の経緯を伝えた。

　また、関係者には「活動当初からは考えられないほどたくさんの方々がこのバンドに関わってくださり、おかげで色々な経験をさせていただくことができました。このような出会いや経験は大袈裟ではなく本当に宝物です。本当にありがとうございました」と感謝し、今後については「別の形で前向きに進み、これからも自分の活動について発信していきたいと思っています」とつづった。

　イサム（Ba＆Vo）もXを更新し、「バンドについて誰より考えてるつもりでした」と切り出したうえで、作曲活動やライブといったバンド活動について「1人で背負い込み、失敗したら全部自分の責任だと考えていました」と吐露。その結果、「帰りの車の反省会で演奏技術やMCに関してメンバーにきつく言うことはよくありました。打ち上げの後でアルコールが入ってかなりキツく言ってしまったこともありました」と振り返った。

　そういった発言は「もっと戦えるバンドになりたい、もっとライブの良さを伝えるために全員で頑張りたいという一心」だったとしつつ、「モラハラと捉えられてしまえば、実際そうなんだったと思います」と反省し、「結果精神的に追い込んでしまう形になり、本当に深く反省しております」と謝罪した。

　また、「こんな内部事情を応援してくださるみなさんに見せてしまったのはプロとして失格だと思います」と自身の思いも明かし、「色んな声や意見を真摯に受け止め、自分を見つめ直します」と決意。「ライブは止めません。お客さんにはライブで全部返していきます」と伝えた。

　アズマ（Gt）は、Xで「モリヲはんありがとう 本当に色々お世話になんました」と感謝を伝え、「最近精神的にもかなりしんどそうだったのでゆっくり休ませたげてくだせい」と呼びかけた。