「足の指が切断寸前だった」 86歳のレジェンド俳優が明かす、壮絶な撮影裏話

5月25日(土)17時0分 文春オンライン


柳澤慎一さん


 戦後、170本以上の映画に出演してきた86歳のレジェンド俳優が61年ぶりに映画主演を果たした。


 高橋長英とW主演した映画『兄消える』は、細々と町工場を続ける真面目な独身の弟(高橋)の元に、40年前に家を飛び出した80歳の兄(柳澤)がワケありの女を連れて帰ってくるという物語。


 進駐軍クラブで歌い始め、ジャズ歌手としてデビュー。エノケンから可愛がられ、『奥さまは魔女』のダーリン役の吹き替えでも知られる。近年では『メゾン・ド・ヒミコ』や『ザ・マジックアワー』にも出演しているが、当初は断るつもりだった。


「ブランクが空きすぎましたから。でも、製作陣の熱情がひしひしと伝わってきて、遺作をこの方々に預けたらどうか、と思ったのです」



 重度の腰椎椎間板ヘルニア、頸椎ヘルニア、右股関節脱臼で普段は杖なしで歩けないというが、劇中はそんなことを微塵も感じさせない。


「杖なしに芝居をやって脱疽(だっそ)になりかけて左足の人差し指と親指を切断する寸前まで行ったんですが、抗生物質が効いてくれた。ただ、痛みで奥歯を噛み締めていたら、歯が折れて歯医者通いです」




INFORMATION


『兄消える』

5月25日よりユーロスペースほか全国順次公開

https://ani-kieru.net/




(平辻 哲也/週刊文春 2019年5月16日号)

文春オンライン

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