宮本武蔵は”強い男”ではなかった? 佐々木小次郎は”美少年”ではなかった?

5月26日(日)11時0分 文春オンライン

 2013年、時代劇映画『蠢動-しゅんどう-』を発表した三上康雄監督が2作目で挑んだのは『武蔵-むさし-』。


 剣豪として名高き男の、真の姿を照らした野心作だ。


「絶対に描きたい、そして武蔵を解明できるのは僕しかいないと思っていました。吉川英治先生の小説も内田吐夢監督の映画も大好きです。でも、無類に強い男だったんだろうか。武術を学んできた僕には、もっと地べたを這うように生きた人間に思えるのです」



©2019 三上康雄事務所


 純粋で揺らぐ心を持ちながらも、腕は立つ。監督が描くのは“内弱外強”の武蔵だ。


「役者を探していると、細田善彦君が撮影前に3カ月空けて現場入りの準備をすると名乗りをあげた。そこから肉体改造、武術の基礎に殺陣の稽古、役作りまでみっちりやりました。武蔵が闘う男に変わっていく姿を見せられたのは、彼だったからでしょう」


 史実を丹念に調べて作られた本作に、紅顔の美少年の佐々木小次郎は登場しない。


「巌流島に立った時は推定55歳。細川家の剣術師範で故郷の安寧と民を強く思う人物だと分かった。武蔵にとって最強の敵にもなる男を演じられるのは松平健さんだけです。最高の武蔵と小次郎の物語を、是非堪能してください」



INFORMATION


映画『武蔵-むさし-』

5月25日(土)より、有楽町スバル座ほか全国公開

https://www.musashi-movie.jp/




(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年5月30日号)

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