「PASH!!」は3倍、「アニメージュ」は2倍!“印刷部数”で明確になった『おそ松』ガールのすさまじい購買力!!

5月27日(金)22時0分 おたぽる

左:「PASH!!」3月号(主婦と生活社)、右:「アニメージュ」2月号(徳間書店)より。

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 社団法人日本雑誌協会が25日、2016年1月〜3月の「印刷部数」を発表した。これは「雑誌協会加盟誌を『印刷証明付き』で年4回(以下の3カ月単位)公表するもの」で、「日本雑誌協会、日本ABC協会、日本雑誌広告協会で統一した『雑誌ジャンル・カテゴリ区分』を元に、雑誌を分類し公表」(社団法人日本雑誌協会公式サイトより)しているのだが、今回発表された各ジャンル・カテゴリの発行部数の中で、「ゲーム・アニメ情報誌」がスゴイことになっていたのでご紹介したい。

 現在「ゲーム・アニメ情報誌」カテゴリーで数字を発表されているのは、合計6誌。そのうち、このカテゴリーで長期に渡ってトップを走る「Vジャンプ」(集英社)などは前期(15年10〜12月期)と比較して、たいした変動はなかったが、前期より大きく数字を上げた雑誌が2誌ある。「PASH!!」(主婦と生活社)と、「月刊アニメージュ」(徳間書店)だ。

「PASH!!」は前期27,000部から81,667部と約3倍に、そして「アニメージュ」も前期39,934部から、80,033部と倍増。さらに、「アニメディア」(学研プラス)も41,600部から62,333部の約1.5倍増と、数字を伸ばしている。

 今年1月〜3月に、一体どんなアニメがそこまで受けていたのか。これはTVアニメ『おそ松さん』(テレビ東京系)特需であることは間違いないだろう。表紙に『おそ松さん』を起用したり、特典を付けた号がほぼ完売→重版というコースをたどり、話題にもなった2誌だが、やはり発行部数増大に大きく貢献したようだ。

 そもそも、出版業界全体の不況にはエンタメ業界も大苦戦中。年を追うごとに、歴史ある雑誌は数字を落としているところがほとんどだ。ちなみに社団法人日本雑誌協会の公式サイト内で確認できる最古の記録、2008年4〜6月期の発行部数を見てみると、「ニュータイプ」(KADOKAWA)157,000部、「アニメディア」107,733部、「アニメージュ」64,160部、「PASH!!」は26,350部となっている。

 そこから「アニメージュ」と「PASH!!」は微増微減を繰り返しながら割と踏ん張ったものの、「ニュータイプ」「アニメディア」は数字を落とし続けてしまう(永野護『ファイブスター物語』の連載再開で数字を盛り返した時期はあったが)。

 14年10〜12月期には「ニュータイプ」58,834部、「アニメディア」47,334部、「アニメージュ」56,134部、「PASH!!」は29,967部となり、最も下落幅が大きかった「ニュータイプ」はこの14年10〜12月期を最後に発行部数を非公開とし、「そんなにマズイ数字なのか」とファンの不安を掻き立てまくる、といったこともあった。

 この数字はあくまで「発行部数」で実売数ではないが、それでも最近景気がいいニュースが少なかったアニメ専門誌的には、『おそ松さん』特需はありがたかったことだろう。『おそ松さん』放送終了後、各誌はどんな戦略を立てていくのか、そして『おそ松さん』に代わってアニメ誌の売り上げを倍増させるようなヒット作は現れるのか、楽しみにしたい。

おたぽる

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