「ニコの年に人生で2回目の大きな決断をしました」――早桜ニコが振り返るクマリデパート9年の歩み

2025年5月27日(火)17時0分 スポーツニッポン

 アイドルグループ「クマリデパート」のリーダーとして9年間走り続けてきた早桜ニコが、7月2日にZeppDiverCityで開催される卒業ライブに向けて、スポニチ東京本社でソロインタビューに応じた。2023年の日本武道館ワンマン公演を経て、自らのアイドル人生に一区切りをつけるこの夏。集大成となるラストステージへの思いと、ファン、仲間、そして未来のクマリデパートへのメッセージを語った。(「推し面」取材班)

 「日本武道館公演が決まった頃から頭の片隅で卒業を考えていました」

 “当たり前には立てない場所”——そう感じていた日本武道館のステージに、2023年春、自分たちのワンマンライブで立った。クマリデパートの早桜ニコとして、やり残したことはない。

 きっかけは、自身の名前と年齢の“偶然の一致”だった。「私、早桜ニコなんですけど、今年25歳の年で。“ニコ”だから、25歳まで続けられたら、その年に卒業したいなって、なんとなく誰にも言ってなかったけど頭の中では考えていて。クマリデパートとしてやり残したことはなかったので卒業を決めました」。今年1月、結成から苦楽を共にしてきた盟友・優雨ナコと共に卒業を発表した。

 その後、ファンから届いた数えきれないほどの言葉。あたたかさに胸を打たれながら、改めて「支えられてきたんだな」と実感した。「寂しさはあります。今後のことは明確には決まっていませんし、私はアイドルしかお仕事をしたことがありません。でも、気持ち的にはやりきれたので、一旦卒業という道を選びました」

 グループの全てを知る彼女が「すごい」と思う存在を聞くと、こんな答えが返ってきた。「今回ちょっと調子に乗って言いますけど……グループの中で“すごいな”って思うのは、早桜ニコと優雨ナコです」。初期メンバーとして9年、走り続けた2人。「ここまで一緒に来られたのは、やっぱり誇らしいです」

 9年前、クマリデパートとしてデビューすることは人生で初めての大きな決断だった。当初はゴールなんて想像していなかった。ただがむしゃらに突き進んできた日々。大きなステージに立つたびに、少しずつ夢が形になっていった。そして、2025年に2度目の大きな決断をした。

 「続けてこられた理由は1つ。普通の答えですけど、ファンのみんなの笑顔のおかげです」

 卒業公演では、自身と優雨でやりたいことを全部詰め込みたいという。「9年間関わってくれたすべての方に来てほしい。卒業なんてしたことないから正直まだ想像つかないけど、たくさんの人に来てほしいです」

 そしてクマリデパートのこれからについても、「初期メンバー2人が抜けることでイメージは変わると思う。でもそれは進化。今までの良さは大切に、新しい“クマリデパート”として歩んでいってほしい」と未来にエールを送った。

 人生の3分の1を捧げてきたアイドル活動。その集大成となるラストステージを、最高の笑顔で締めくくる。

スポーツニッポン

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