安室奈美恵と浜崎あゆみの決定的な違い! 浮き彫りとなった「課題」は視聴者側にある?

5月28日(土)17時0分 messy

左『Winter diary ~A7 Classical~』avex trax/右『Mint』Dimension Point

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 5月18日に発売した安室奈美恵(38)の最新シングル『Mint』(Dimension Point)がオリコン週間シングルランキングで初登場4位を獲得した。安室はソロデビューした1995年から22年連続でシングルトップ10入りを果たし、オリコン記録におけるアーティスト歴代単独トップを塗り替えた。さらに、シングル発売と同時に開始した楽曲配信においても、主要音楽配信サイトで1位を獲得。不況と言われて久しい音楽業界において、「売れる歌手」の名をほしいままにしている。

 安室といえば、5月9日からデジタルファンクラブにおいて「Namie’s Movie」なる有料動画配信(無料サンプル動画あり)が開始したことも話題だ。ラジオ出演中に身をよじって大笑いしている姿やMV撮影時のオフショットなどが配信されており、早速ネットでは「こんなに自然な安室ちゃんを久々に見れた」「ほぼすっぴんなのに超絶可愛い!」「38歳でこの顔面とスタイルは奇跡」と賞賛コメントで溢れている。

 一方、安室同様、かつて歌姫として君臨していた浜崎あゆみ(37)も新しい試みを始めている。5月14日から始まったライブツアー「ayumi hamasaki ARENA TOUR 2016 A 〜MADE IN JAPAN〜」にてオープニングから3曲目まではスマホ・携帯電話のカメラでの写真撮影を解禁し、ステージの様子が来場者のSNSにて続々と投稿されている。こちらもすぐさまネットで話題となったが、残念なことに容姿への酷評が相次いでいる。プロモーションの一貫にもなるため、海外では当たり前になりつつある来場者によるライブ撮影。しかし浜崎は、CDジャケットや自身がSNSに投稿する写真との容姿の差を比べられるなど、熱狂的なファン以外にはネガティブな印象を与えてしまったようだ。

  “アムラー現象”が巻き起こった1996年頃から1997年までは完全に安室の時代だった。しかし、産休中に浜崎が登場して一斉を風靡した。そして、その後方向性を一変した安室が“Queen of Hip-Pop”として完全復活を果たし、今に至る。同時代を生き、カリスマとして一時代を築き上げた女性ソロアーティスト、年齢も近く、身長も安室158cm、浜崎157cmとほぼ同じ。その上、昨年1月に安室がavex内のプライベートレーベルに移籍したことで所属レーベルまで近しくなるなど、何かと共通項の多い2人だが、その魅せ方には決定的な違いがある。



 まず安室は、今時珍しく個人SNSアカウントを開設せずメディア露出も少ないため、その姿はMV、CDジャケット、紙面、事務所が管理しているFacebookページ、ライブ、そして今月開始した「Namie’s Movie」などの最小限の場でしか確認することはできない。さらに、「普段考えてることを知られるのが恥ずかしい」と自身が作詞した曲は少なく、その内面に迫ることが難しい、偶像的な存在だ。

 反対に浜崎は、女性ファッション誌『ViVi』(講談社)にて15年以上もの間プライベートや舞台裏をレポートする連載を持ち、近年では自身が投稿するTwitter、Instagramを開設。その上自ら作詞を行い、ライブ演出も先陣を切って携わる。浜崎は、デビュー当時から自身の心情や人間性を明かすことでファンの共感を呼ぶという、安室とは真逆のスタイルを取ってきた。

 しかし、その姿を公開するたびに画像修正や整形疑惑が浮上するほど安定しないビジュアル、「空港芸」などと比喩されているビミョーな男性スキャンダル、ファッションリーダーだった面影もないほど年齢に似つかわない、なおかつトレンドでもない服装など、今までウリとしてきたプライベートや人間性が、ひとりの37歳の女性として“大多数からの憧れの存在”ではなくなってしまったのだ。その結果、今年3月に発売した『A BEST -15th Anniversary Edition-』(avex trax)はオリコン週間アルバムランキングで初登場9位。2001年から通算500万枚以上を売り上げ、オリコンアルバム歴代売上ランキング6位を記録している『A BEST』(avex trax)の15周年記念盤として発売したにも関わらず、無惨な記録となった。

 とはいえ、2005年1月のUK TIMESのインタビューにて、安室は「アイドル時代の私は操り人形で、考える時間も権利も与えてもらえなかった。そしたら私の人気は3年前(2002年)に急落。親友さえも『安室奈美恵は終わった』って言ってた。でも、メディアに媚を売って人気を回復することは絶対したくなくて。もう一度歌を歌いたかったから1から這い上がってみせるって決めたの」と語り、浜崎も2015年8月放送の『SONGS』(NHK)にて、デビュー当時に肥大した自身のイメージに対し「本当の私は違う……」と感じていたことを明かした。

 現在の彼女たちは、自身の思うままに好きなことを表現している。やりたいことをやった結果として、安室は大衆に受け、浜崎は一部のニッチな層のみに支持されたというだけのことだ。両者とも、とっくに “みんなに好かれるアーティスト”など目指していないし、そのような段階にはいない。にも関わらず、取り上げるマスメディア側が「あゆはビッグ・アーティスト!」という扱いを続けているから痛々しいねじれ現象が起こっているのではないだろうか。いまや浜崎は、万人の憧れの対象でなくとも“好きな人は好きなアーティスト”だと捉え直せば見方も変わってくるはずだ。

(夏木バリ)

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