刑事、やくざ、女の思惑が絡み合う……「孤狼の血」を採点!

5月29日(火)17時0分 文春オンライン

〈あらすじ〉


1988年、広島県の呉原では、地場の暴力団「尾谷組」と、勢力を広げてきた「加古村組」との抗争の火種がくすぶり始めていた。加古村組の関連会社「呉原金融」の経理担当・上早稲の失踪事件を、マル暴の大上巡査部長(役所広司)は殺人事件と睨み、県警本部から赴任したばかりの日岡巡査(松坂桃李)と聞き込みを開始する。暴力団との癒着が噂される大上の違法捜査に、日岡は異議を唱えるが、大上は手段を選ばない。クラブのママ・里佳子(真木よう子)を巡り、彼女の恋人の尾谷組組員・タカシが加古村組組員に銃殺されたことで、報復合戦が幕を開ける。


〈解説〉


暴力団対策法成立直前の広島の架空都市を舞台に、刑事、やくざ、女の思惑が絡み合うハードボイルド・エンターテインメント。『彼女がその名を知らない鳥たち』の白石和彌監督作。126分。





  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆男達の各人各様の凄みの利かせ方が面白い。石橋蓮司が最高では? 元・トレンディ俳優達も喜々として。さすが東映の底力。




  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆東映実録路線のみならず、欧米犯罪物の引用も豊富。鉈を振るう監督の腕力が頼もしい。もっと人を壊せたのではないか。




  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆配役も展開も演出も全てが濃厚。残酷な場面も容赦ない。悪知恵を働かせる大上が度肝を抜く魅力を放ち、結末は圧巻。




  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★渾身の東映実録まつり。深作のスコセッシ的応用を精鋭部隊の総力戦で。骨の髄まで痺れる極太モダンロックンロール!




  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆深作欣二、中島貞夫の実録ヤクザの伝統は北野映画に本歌取りされ、東映は完全に新時代。喜ぶべき事なんだ、きっとね。







©2018「孤狼の血」製作委員会



INFORMATION


「孤狼の血」(「孤狼の血」製作委員会)

公開中

監督:白石和彌

原作:柚月裕子(「孤狼の血」角川文庫刊)

出演:役所広司/松坂桃李 真木よう子・江口洋介

http://www.korou.jp/




(「週刊文春」編集部)

文春オンライン

「孤狼の血」をもっと詳しく

「孤狼の血」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ