頭フル回転で挑め!難解だけど何度も観たくなる映画5選

2019年5月31日(金)18時0分 映画ランドNEWS

夏が近づいてきたこの頃。暑すぎて頭が回らない!なんて人も少なくないのでは?ぼ〜っとしているだけなんてもったいない。本格的な夏が来る前に、ストーリーに没頭できる、巧みなトリックを使った映画作品で脳トレ効果を狙ってみてはいかが?


(C)2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会 (C)東野圭吾/講談社

映像化不可能と言われ続けてきた東野圭吾の傑作ミステリーが遂に映画化
どちらが真実の世界なのか?
目覚める度に世界が入れ替わるパラレルワールドミステリー
『パラレルワールド・ラブストーリー』5月31日(金)全国ロードショー




(C)2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会 (C)東野圭吾/講談社

映像化不可能と言われ続けてきた東野圭吾の大ベストセラー小説「パラレルワールド・ラブストーリー」を、遂に映画化した本作。主演の玉森裕太をはじめ、吉岡里帆染谷将太ら実力のある若手俳優たちがそろい踏み。玉森扮する主人公の崇史は、目が覚めるたびに2つの世界が変わるパラレルワールドに迷い込んでしまう。1つの世界では、恋人の麻由子(吉岡)と幸せに暮らしている。しかし、もう1つの世界では、麻由子は親友・智彦(染谷)の恋人に…。どちらが真実の世界なのか?麻由子の恋人は自分か、それとも智彦か?多くの謎に翻弄され、自分の記憶や麻由子すら信じられなくなっていく崇史を待ち受ける真実とは!?


(C)2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会 (C)東野圭吾/講談社

上映時間108分の時間のなかで、まるでジェットコースターのように世界が入れ替わりながら、崇史が真相に1歩ずつ近づく姿を描いている本作。4月に行われた完成披露試写会で、一足先に本作を観た方々からは「最初から最後まで、頭フル回転でゾクゾクしっぱなし」「真実を知ったときの、ゾクッとする感覚!」「体験型ミステリー映画の傑作!」と大興奮のコメントが届いている。鑑賞後に行ったアンケートでも、「満足度」が95.点、「頭フル回転だった」人が98.2%、「謎解きが楽しかった」が96.1%と、楽しみながら謎を解いた人がほとんどと、ミステリー映画として、高い評価をえている。


(C)2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会 (C)東野圭吾/講談社

本作でメガホンをとった森義隆監督が「お客さんが主人公といっしょに、自分がどこの世界に立っているのか、何を見せられているのか『分からない』と混乱する時間帯を作ることが非常に大切だと思っていました」と語るとおり、劇場で入れ替わる世界に翻弄されつつ、現れるいくつもの謎を、崇史と同じ目線で頭をフル回転させて解いてみてはいかがだろうか。真実が明らかになったとき、声をださずにはいられないだろう。



今なお議論が繰り広げられる不屈の名作
“10分しか記憶を保てない”男が、愛する妻を殺した犯人を追う!
『メメント』(2001)




巨匠・クリストファー・ノーラン監督を世に知らしめた最初の作品となったのが、本作。“10分しか記憶を保てない”主人公・レナード(ガイ・ピアース)が、妻を殺した犯人を追う異色のサスペンス。手がかりは「ジョン・G」の名前のみ。10分後には記憶を失ってしまうため、ポロライドで撮った写真にメモをとったり、さらに体にタトゥーを掘って犯人の姿を追い求めていく。


時系列を結末から始まりに向かって描く斬新な表現方法で撮られている本作は、レナードに起きた出来事の順番がわかっていても、「わからない」と言われるほど。難解な映画作品の1つとして知られている本作は、公開から18年がたった今でも、張り巡らされた伏線や、ノーラン監督の意図について議論が繰り広げられている。1度観たらまたすぐ観たくなるような、衝撃の真実にぜひ頭を悩ませてほしい。


交差する時間軸と、夢と現実が入り混じった淡いラブストーリー
『エターナル・サンシャイン』(2004年)




主人公のジョエル(ジム・キャリー)は恋人のクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と喧嘩別れをしてしまう。仲直りしようと彼女の元へ向かうが、クレメンタインの記憶からジョエルの全てが消されてしまっていた。ジョエルも彼女との記憶を消そうと脳手術を受けるが、無意識に抵抗がでてしまう。


本作はお互いに記憶を消した2人が再び出会い、不思議なほどに息が合うシーンから描かれている。そのため、物語中盤でジョエルの記憶中での出来事や現実の話しが挟まれるたび、混乱し「もう1度観たい!」とリピーターが続出。また、ジョークや変顔で観客を盛り上げるコメディアンで知られるジム・キャリーが、シリアスな演技を披露していたことでも話題となった本作。アカデミー賞脚本賞をはじめ、世界各国の賞を受賞し、名作として今も多くのファンが存在する。


島全体に隠された謎を解く本格ミステリー
衝撃の最後まで目が離せない!
『シャッターアイランド』(2009)




連保捜査官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)は、レイチェル・ソランドという女性が行方不明になったことで、孤島シャッターアイランドにあるアッシュクリフ精神病院を訪れる。調べていくうちに “4の法則 67はだれ?”と謎のメッセージをはじめ多くの謎が見つかり、ダニエルズは島全体に何かが隠されていると、捜査を開始。


レイチェルを探しつつ、病院にいるはずの自分の妻を殺したアンドリュー・レディスという男の居所も探るダニエルズ。このレディスという男の真相が、本作の鍵であり物語を大きく動かすこととなる。不条理や矛盾をリアルに映し出すマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ本格ミステリー。レディスの正体とは?“4の法則 67はだれ?”の意味とは?じわじわと真実が明らかになり、どこか狂気めいたラストに震え上がること間違いなし。


レオナルド・ディカプリオVS渡辺謙
夢の世界の中で繰り広げられる新感覚SFアクション
『インセプション』(2010)




世界的トップスターのレオナルド・ディカプリオと、日本を代表する名優・渡辺謙が初共演を果たしている本作。監督を務めたのはアメリカを代表するヒットメーカーのクリストファー・ノーラン監督。他人の頭のなかに入り込み、夢の世界の中からアイディアを盗む有能な産業スパイのコブ(レオナルド)は、実業家のサイトー(渡辺)から大企業の会長の息子・ロバートの夢に入り込み、「会社を解体させる」という意識を植え付けてほしい、と依頼を受ける。


無理難題な依頼に腕の立つメンバーを集めて挑むが、彼らに思わぬ事態が襲い掛かる。夢の世界は多層構造になっており、夢の中で夢を見ると次の階層へ行けるようになっている。しかし、深ければ深いほど時間の進みが遅くなり、現実世界との乖離も大きくなる。夢から夢へ、現実から夢へ、現実と思ったら夢だった!?と、息をつく暇もなく夢と現実を行き来する本作に、「オープニングで一旦休憩入れた…」と頭を悩ませる人も少なくない。難しくも引き込まれるストーリーと、混乱した頭をスカッとさせてくれるような迫力のアクションシーンをぜひ楽しんでほしい。


映画『パラレルワールド・ラブストーリー』は全国公開中


(C)2019「パラレルワールド・ラブストーリー」製作委員会 (C)東野圭吾/講談社


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