テレ朝・大下容子アナ、「女子アナ30才定年説」覆すその魅力

6月6日(木)7時0分 NEWSポストセブン

『ワイド!スクランブル』はこの春、自身の名がつく冠番組に

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 穏やかな笑顔と、控えめな語り口。にぎやかで派手なタレント性の高いアナウンサーや司会者が目立つ中で、その“慎ましさ”にこそ信頼を感じる。同世代を中心に女性ファンも多いテレビ朝日・大下容子アナのやすらぎの理由”に迫った。


 密着当日の朝、川崎市の登戸駅前で登校中の児童らが刃物を持った男に次々と刺される事件が発生──『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系・月〜金曜第1部10時25分〜12時、第2部12時50分〜13時40分、一部地域を除く)のスタッフルームは騒然となった。放送内容は大幅に差し替えとなり、状況の把握と準備に追われて、フロアの空気が張り詰める。正午の『徹子の部屋』も休止して放送を拡大。時に怒号に似た指示も飛び交うスタジオで、大下アナは冷静に事件を伝え続けた。


「事件や事故で急遽内容が差し替わることはままあることです。大変なのはスタッフですので、アナウンサーは最新の情報を集約して正確にお伝えすることに集中するのみです」(大下アナ・以下同)


 1993年にテレビ朝日に入社し、1998年から情報番組『ワイド!スクランブル』のサブMCを務める。2002〜2017年には香取慎吾がメイン司会の『SmaSTATION!!』にパートナーとして出演し、15年以上もの間、生放送の番組を週6日担当してきた実力派。最新の「好きな女性アナウンサーランキング」(オリコン調べ)では7位にランクインし、場を和ませる穏やかな物腰と安定感のある進行に女性からの支持も高い。昨年秋からは『ワイド!スクランブル』のメインMCに抜擢され、この春、23年ぶりに番組名が変更されて自身の名前が付く冠番組となった。局アナの名前がタイトルになるのは極めて異例だ。


「(ばつが悪そうにうつむいて)ちょっと困っているんです……。番組冒頭の挨拶でもタイトルはフルでは言いません。第1週に2回ほど頑張ってみましたが、『大下容子ワイド!スクランブル』と小声でぼそぼそ言ったら噛みそうになって、やめようかなって(苦笑)。番組名の変更は青天の霹靂で、伝えられた時は“いやいや、そんな、困ります!  なんで今さら!”と、ただただ驚きました」


 そう語り、控えめな人柄をにじませる。


「でも、番組名が変わったら女性のみなさんから“すごく嬉しい”“同世代として励みになる”という声をたくさんいただき、びっくりすると同時に、私にとっても励みになりました。同期の坪井(直樹)、角澤(照治)と丸川(珠代)は入社当初から優秀で、落ちこぼれだった私は担当番組もなく時間がたっぷりあったので練習していたら、年齢と共にチャンスをいただけるようになりました。番組が20年以上続いていることにまず感謝ですし、結婚や出産など私生活に節目がなかったことも、幸か不幸か今に結びついている気もしています(笑い)」


◆50代、60代でも女性が輝ける


 かつてささやかれた「女子アナ30才定年」という年齢の壁も乗り越え、フリーアナウンサーが目立つようになった今もなお“局アナ”として、フロントランナーであり続ける。


「人生にはいろいろな選択肢があって、どれを選んだからすごい、とか、どれを選んだからダメとかそういうことはないと思うんです。私は長期的なビジョンが持てない本当に不器用な人間なので、目の前にある仕事をただただ夢中になってやってきました。心がけているのは、“毎日ベストを尽くせば悔いは残らない”ということ。あの時こうしておけばよかった、と思うのはイヤですよね」


“30才を迎える前日はちょっと落ち込んだりした”という大下だが、年を重ねることについても今はプラスに捉えているという。


「この年齢だからこそわかる痛みもあり、司会者として番組で掘り下げる老後の問題にも語れるものがある。今は50代、60代でも女性が輝ける時代なので、私も年齢で萎縮せずにのびのびと楽しくやっていきたい。年を重ねるのも悪くないと後輩が少しでも感じてくれたら、自分のいる意味もあるのかなと思います」


 あくまで控えめに、でも明るく前向きにアナウンサーとしての将来に思いを馳せた。


撮影/田中智久


※女性セブン2019年6月20日号


 

NEWSポストセブン

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