櫻井孝宏、声優への道は「生まれて初めて、自分で決めたこと」

6月9日(土)8時0分 クランクイン!

『曇天に笑う〈外伝〉~宿命、双頭の風魔~』櫻井孝宏インタビュー クランクイン!

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 全3部作の劇場アニメとして描く人気コミック「曇天に笑う〈外伝〉」の中篇『曇天に笑う〈外伝〉 〜宿命、双頭の風魔〜』が6月9日より2週間限定の劇場上映をを迎える。TVシリーズに続き白子を演じる櫻井孝宏が、「少し爪痕を残すかもしれないですが、白子のすべてを知ってもらえたら」と話す本作。原作の内容に加え、オリジナルストーリーも追加され描かれる本作の魅力、そしてタイトルの“宿命”について櫻井が語った言葉とは。 『曇天に笑う〈外伝〉』は、唐々煙原作の同名コミックシリーズの劇場アニメ化。本作は曇三兄弟の長男・天火の秘めたる過去を描いた「〜決別、犲の誓い〜」に続く劇場アニメ第2弾であり、風魔一族としての宿命を背負った金城白子の知られざる過去を描く。
 
 TVシリーズに続き、白子を演じる櫻井。同じ人物とはいえ「過去のお話として、今まで演じたことのない白子が描かれていたので、“初めて”は言い過ぎですが新しい人物を演じるような感覚でした」と同作を振り返る。また、風魔一族がメインのストーリーであるため、同シリーズでは珍しく“曇三兄弟”がアフレコ現場にいないという事象も体験。「雰囲気は結構違いました。うるさいのがいなかった(笑)」と告白。「淡々と、任務をこなすかのように演じていました。忍びモードです」とユーモアを交え、現場の雰囲気を語った。
 
 演じる櫻井も「つらい」と感じたという白子の過去。シリーズを知る人ならば想像しうる過去ではあるものの、白子を知る上で「重要なストーリー」だと位置づける。「作品を理解してくれている方にとって、この中篇は観たいような観たくないようなストーリーであることはわかると思います。でも僕は、皆さんにこの作品を観てもらって少しずつ背負ってもらいたい。ちょっと爪痕を残すかもしれないですけど、白子のことをすべて知ってもらえたらと思っています」。

 本作含め、人気作に多数出演する売れっ子の櫻井。キャラクターも明るい人物から今回演じた白子のような影のある人物、はたまた“人間ではないモノ”まで演じ分ける。気になる役作りについて聞いてみると「まずは台本を脚本的な読み方をします」と返ってきた。「始めから感情移入するのではなく、『ええっ!? ここで死んじゃうの!?』みたいな、小説を読むような感じで読んでいきます。そのあとに紐解いていくといいますか、(キャラクターを)研究していきます」とのこと。「作品づくりは、監督からのディレクションや映像の見せ方など、その場の“ライブ”で作られていくこともあるので、冷静さや客観性を念頭において役づくりはします。準備できることも限られていますし」と明かした。 今でこそ人気声優として活躍する櫻井だが、その道は平坦ではなかったと告白する。だが本作のタイトルにもある“宿命”であるかのように、声優への道は中学時代から開かれていく。「中学1年生のときの国語の先生に『お前、声優さんみたいな声をしているな』と言われ、興味を持ち始めたのがきっかけです」と語りだす。そして、高校3年生のときに転機が訪れる。「何かを変えたいと思っていた大学受験のときに、声優科がある専門学校をたまたま見つけたんです。それを見つけたときに、点が線になったといいますか、中学のときの先生の言葉なども思い出して、演技なんてしたことなかったのに、『おら声優になる!』的な感じでこの道へ(笑)。生まれて初めて、自分で決めたことでした」。
 
 仕事がなく、声優を「辞めたくなったこともありました」と話す櫻井だが、そんな考えがよぎったときに、1年間のレギュラーが2本決まる。「そのギャラでなんとか生活できると思いました。そこからよちよち歩きでしたけど、七転八倒しながら進んできた感じです」と、現在までの声優人生を思い返した。櫻井の声優としての活躍はまだまだ続いていく。(取材・文・写真:ほりかごさおり)

  『曇天に笑う〈外伝〉〜宿命、双頭の風魔〜』は6月9日より上映。

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