注意すべき洗剤成分 「合成界面活性剤」と「蛍光増白剤」

6月9日(日)16時0分 NEWSポストセブン

日常生活に欠かせない洗剤、柔軟剤の注意すべき成分は?(写真/PIXTA)

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「超消臭」「抗菌」「強力洗浄」「香り長持ち」と魅力的なキャッチコピーが躍る最近の洗濯洗剤。高性能な洗剤の成分が体にどんな影響を与えるのだろうか? 中には健康や環境への影響が懸念される成分もある。その代表的なものは、合成界面活性剤だ。添加物や合成物質に詳しいジャーナリストの郡司和夫さんが解説する。


「天然の界面活性剤である石けん洗剤は、水に分解されやすいため、環境面での問題はありません。長年使われてきて、健康被害が起きていないのも安全な証拠です。


 一方で合成界面活性剤のなかにはさまざまな種類があり、害を気にしなくていいものもありますが、気をつけるべきものもあります。


 たとえば、“直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)”には、皮膚のたんぱく質を破壊する作用と、胎児に異常をきたす催奇形性作用があるとされています。動物実験では、発がん性の報告もされている。


“ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)”には、皮膚障害やアレルギー誘発の恐れがあります。


“ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)”は、肌荒れを起こす可能性があると指摘されています」


 パッケージに「無添加」「植物性100%」「天然洗剤」などと書かれていても、商品によっては着色料や漂白剤が入っていないだけで、合成界面活性剤は入っていることがあるという。


「さらに日本では、界面活性剤が『合成』なのか『自然系』なのかの表記が義務づけられておらず、『界面活性剤』としか表記されません。それゆえなかなか区別しにくいのですが、危険度が高い合成界面活性剤が一定量以上含まれる場合は、表示義務があります。『界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステル塩〇%)』といったように、成分名と含有量が書かれているので、できるだけ、そのような表示がないものを選びましょう」(郡司さん)


 さらに合成界面活性剤よりも危険性が指摘されているのが、衣類を真っ白に見せる成分「蛍光増白剤」だ。最近では、「蛍光増白剤フリー」をうたった商品も増えている。


「紫外線を吸収して青白い光に変える染料で、ブラックライトを当てると青く光ります。以前、蛍光増白剤で洗った布を使っていた豆腐店の豆腐が、青く光ったということがありました。界面活性剤と同じく、衣類から皮膚に付着し、皮膚から体内に取り込まれます」(郡司さん)


 市販されている洗濯洗剤は安全性が確保されているが、「蛍光増白剤」は食品衛生法では食器、容器などへの使用を認めておらず、経済産業省は、「乳幼児用製品への使用はできるだけ避けること」と通達を出している。


 あいこ皮フ科クリニック院長の柴亜伊子さんも、なるべくなら蛍光増白剤フリーをすすめる。


「合成界面活性剤も体にいいものとはいえませんが、ほとんどの商品に入っており、完全に避けるのは困難です。体にいい洗剤を選びたいのならば、まずは、蛍光増白剤フリーの洗剤を選ぶようにするといいでしょう。


 また、パッケージに『すすぎ1回でOK』と書かれていても、2回すすいで、衣類への洗剤の残留量を減らした方がいい。石けん洗剤は、泡立っていなければほぼ残留していませんが、合成洗剤の残留は目で見えません」


※女性セブン2019年6月20日号

NEWSポストセブン

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