ディーン・フジオカ「『青天を衝け』で6年ぶりの五代友厚に。時空を超えた不思議な縁を感じた」

6月13日(日)19時30分 婦人公論.jp


「お話をいただいた時はすごく不思議な、時空を超えた縁を感じましたね。」(撮影=宅間國博)

6年前、朝ドラへの出演で女性たちの心を鷲掴みにした男、ディーン・フジオカ。以後、ドラマに音楽にモデルにと活躍を続けているのはご存じの通り。彼が再び、あの役で初の大河ドラマ『青天を衝け』に挑戦する(撮影=宅間國博 構成=上田恵子)

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五代友厚が残した思いを全身で


連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)への出演から6年。再び、『青天を衝け』で五代友厚(ごだいともあつ)を演じることになりました。お話をいただいた時はすごく不思議な、時空を超えた縁を感じましたね。こういう形で、偉大な人生の先輩を演じさせていただけるのは光栄なこと。ものすごく嬉しいですし、興奮しています。

大河ドラマは、日本で演技の仕事をしている以上、一度は経験しておきたい現場です。今はその念願が叶って幸せですし、それが五代との再会という形で実現したことにも大きな喜びを感じています。

ただ同じ人物を演じるとはいえ、朝ドラと今回の大河ドラマとを地続きで考えることはしていません。脚本こそ『あさが来た』と同じ大森美香さんですが、演じるうえで前回の《五代さん》を踏襲するつもりはなく、まったく違うプロジェクトだと思って臨んでいます。

大森さんの書く五代のセリフには、演じていてハッとさせられるものが本当に多い。受け取った脚本には、この仕事をしていくうえで指針となるような言葉がちりばめられています。

たとえば「捨小就大」。これは小を捨てて大に就くという意味ですが、時間が有限であるなかで事を成し遂げようとすると、そこにはおのずと優先順位が発生します。リスクを伴おうとも、現実を受け止めて進まねばならない時もある。

登場一発目のセリフだったこともありますが、これは彼の今後を暗示する言葉だと思っています。今は大森さんの脚本を通して、五代友厚が後世に託した思いを全身で受け止めている最中です。

まだ撮影が始まって間もないので僕に語れることは多くありませんが、大河の五代には「意外とワイルドだなあ」という印象を抱いています。

特にオープニングのシーンについては、「これほど野性味あふれる、型にはまらないキャラクターとして描かれるのか。身も心もここまで解放していいんだ!?」とワクワクしました。僕自身「本当にいいんですか?」と尋ねてしまったくらいです(笑)。今思えば、まだ朝ドラに引きずられていたのかもしれません。

最初のリハーサルの段階で、いい意味ですべて吹っ飛ばされ、きれいなスタートを切ることができたと思います。

良い仕事をするには休息が必要だから


よく「健康維持のためにはオンとオフの切り替えが大切」と言われますが、僕はどうだろう……上手にできているのかなあ? 何しろ頼まれてもいないのに、《ひとりブラック企業》のように忙しいので(笑)。人間、ただのんびり休みさえすれば癒やされるのかというと、決してそうじゃないのが難しいところですよね。思い切り体を動かしていたほうが、メンタル的にリフレッシュできて休まるということもありますから。

僕の場合、リラックスの方法はその時々で違って、寝てしまうのが一番という時もあれば、キックボクシングでサンドバッグを蹴ったり殴ったりするのが効果的、という時もあります。体を動かした後に強制終了するイメージですね。そういう意味では、水風呂も有効です。水に浸かった瞬間は《ギュン!》とするけど、その後一気に緩んでリラックスできます。

大河ドラマの撮影現場は、ちゃんと8時間のターンオーバーの時間をとるなど、国際的なスタンダードを意識した進行がなされています。演者、スタッフを問わず、良い仕事をするために人間として必要な休息が、ちゃんとスケジュールの中に組み込まれている。

質の高いコンテンツを作るには、こういうベースの部分が大切なんだなとあらためて気づかされました。日本国内で、一体どのようにしたら合理的に撮影が進められるかを考えた時に、ひとつのお手本になる良い現場なのではと思っています。

五代友厚は「西の五代、東の渋沢(栄一)」と呼ばれ、日本の近代化のなかで両極の役割を果たした男。『青天を衝け』では、朝ドラの時よりもその部分が明確に打ち出されているような気がします。

新しい時代を作るため、同じビジョンを持った者たちが違う環境で切磋琢磨し、互いに競い合い、高め合う。それを担っているのが五代友厚というキャラクターなのかなと、現時点では理解しています。

やりがいのある役をいただけたことに感謝していますし、今後どのように話が展開していくのか、僕自身ものすごく楽しみです。毎回毎回「いいシーンばかりだなあ」と感じ入りながら演じていますので、ぜひご覧ください。

婦人公論.jp

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