『終わった人』舘ひろしが再注目 「浮世離れ感」に熱視線

6月14日(木)16時0分 NEWSポストセブン

『終わった人』が話題の舘ひろし

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 定年退職した元銀行員役で映画『終わった人』に主演している舘ひろし(68)。その映画のPRもあって、今、バラエティーなどに引っ張りだこだ。そうした番組で舘が見せる素顔に視聴者も驚いている。コラムニストのペリー荻野さんがその魅力について解説する。


 * * *

 今、日本でいちばん幸せな俳優は、舘ひろしかもしれない。先週、主演作『終わった人』が公開。68歳にして主演映画が撮れるというのは、かの石原裕次郎もなしえなかったこと。俳優としてはそれだけでも十分幸せだと思うが、加えてその映画では妻が黒木瞳で、トキメキの相手が広末涼子と、男性ファンからすれば、こんな幸せはないだろうという顔ぶれである。


 しかも、タイトルは切ないが、中身は観た人が前向きになれるコメディ。完成披露の会見映像などでは、観客の大拍手を受け、うれしいそうだったひろし。俳優にとって、作品を喜んでもらえることほど大きな幸せはないはずだ。


 そんな中、映画の宣伝もあって、バラエティーにも多数出演していたひろしだが、そこで驚いたのは、世の中はこんなにも「舘ひろしの私生活」に興味があったのだということである。その追跡ぶりは、まさに「聞けるもんなら、今すぐ全部聞かなきゃ」という熱の入り方なのだ。


 たとえば『誰だって波瀾爆笑』では、例によってこども時代からのひろしの歩みを紹介。名古屋の由緒ある病院の嫡男が上京後、突如としてリーゼントに黒ずくめのスタイルで大型バイクにまたがる日々がスタート。クールスから石原プロ入りして、装甲車も爆破もどんとこいの撮影を続けていく過程が詳しく語られた。そして番組ではふだん楽屋入りする際には、裸にバスローブ姿で、パンツはローブのポケットに入れていること。楽屋に「MYトースターとコーヒーメーカー」を持ち込んで、『超熟』6枚切り食パンにたっぷりとブルーベリーをのせて食す甘党であることなどを紹介。コンビニに行ったことがないというひろしに、「なんで行くの?」とスタッフのほうが逆質問されるシーンもあった。なんでって言われてもね…。


 ひろしは、その数日後に放送された『メレンゲの気持ち』にもゲスト出演。「ドラマのセリフは全てカンペ」とか「家では皿洗い」「二十代から体形が変わらない」などという内容とともにバスローブ話とコンビニ話は再燃。「(コンビニに)傘が売ってるの?」と驚くひろしに、みんなが驚くという構図になった。


 自宅の家具はアールデコ調で、いつも買う花はカサブランカ。そんなうちからバスローブで出てくるんですね。本人は、「どっちにしても衣装に着替えるんだからバスローブでいい」「蒸れるのが嫌だ」などと語っていたが、バスローブ出勤は、石原裕次郎、渡哲也の習慣を見習ったらしい。バスローブも「いただくんですよ」という。贈り物にバスローブ!? 誰から!? なんだかよくわからないが、この浮世離れした感覚こそが、「私生活を知りたい」という世間の欲求を呼び起こすもの。ひいてはひろしの幸せの源なのだ。


 ちなみに筆者は、今から30年以上前、ひろしと仕事をしたことがあるが、当時から体形が変わっていないのも、甘党でスタッフみんなに甘いものを差し入れるというのも本当の話。映画スターの伝統を受け継ぐ男、ひろし。幸せな浮世離れ人生を歩み続けてもらいたいものだ。

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