大東駿介、手塚治虫&浦沢直樹氏の漫画に感謝 漫画は「“違和感”が重要」

6月15日(金)10時0分 オリコン

WOWOWプライムの番組でナレーションを務める大東駿介 (C)ORICON NewS inc.

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 俳優の大東駿介が12日、都内で行われた『ノンフィクションW 浦沢直樹〜天才漫画家の終わらない旅〜』収録後の囲み取材に出席。漫画の神様・手塚治虫さんと『本格科学冒険漫画 20世紀少年』『MONSTER』などで知られる浦沢直樹氏の大ファンという大東は、「漫画という教科書を読んでいた」「漫画を“こども向けはこども向け”と縛るのはもったいない」など、独自の漫画論を展開した。

 漫画家・浦沢直樹氏のドキュメンタリー番組がWOWOWプライムで23日に放送が控えており、大東は浦沢氏の漫画『PLUTO』の舞台版で高性能刑事ロボット・ゲジヒトを務めたことから同番組のナレーションを担当。浦沢氏の漫画の大ファンという大東は「高校生2年生の時にがっつりハマりましたね。授業中に教科書で隠しながら『PLUTO』を読んでいました」と笑いつつ「高校2年生って一番余裕がある時期じゃないですか。受験もなくフラフラして、心に余裕があって自由がある時期。『ワンピースのキャラ、何人言えるか』みたいな、どうでもいいことをやっている自由な時間の中で、浦沢さんの漫画は刺さりました」と振り返った。

 「『PLUTO』はかわいいヒーロー”アトム”からは想像し難い、『鉄腕アトム』の痛みの部分を強調している。ナレーションでも言っているのですが、『手塚治虫が人間を描こうとしていた』人間の繊細な心の部分にチャレンジしたのが『PLUTO』なのかなと。そこがダイレクトに来ました」と作品を分析し「舞台版の『PLUTO』で、高性能刑事ロボット・ゲジヒトを演じたこともあって、ロボットという心とか魂、感情など存在しない物を通して、感情を見る。そのおかげで、感情豊かな役者人生に影響を与えたと思います」と、漫画が俳優業に活かされていることを告白。

 「漫画を教科書の裏に隠していたことを肯定しようとしているわけではないですが、漫画って教科書的だなと思います。教育って何だろう。教えることではなく、想像力やきっかけをくれるものが教育だと思います。漫画から与えられたものは計り知れないので、僕は漫画という教科書を読んでいました。日本に漫画が溢れていることが豊かなことで良いと思います。選ぶ権利がたくさんあって、何を読んでもいい。ひとつひとつの漫画が自分にとって大切なもの」と漫画との出会いに感謝した。

 また、「浦沢さんが極端に描く作品を小学生が読んで理解したらどうなるのだろうか。僕は小学生のころから手塚治虫記念館に行くほど、手塚作品が大好きで、作品から痛みを相当教わった。今は作り手も受け手も『こども向けは、こども向け』『バラエティーも、ここが笑いどころだ』とか直結しがちで、答えに結びつくことがもったいない」と、今の漫画やテレビ番組の変化を感じつつ「“違和感”って重要だなと。手塚作品からは違和感をかなり感じていて、その違和感の種明かしを、10年後、20年後、大人になってする。『何かわからないけど、胸が苦しい』みたいなのが重要だと思います。想像を育てる。それは、自身の芝居でも考えるところでもあります」と熱弁した。

 大東がナレーションを務めた番組『ノンフィクションW 浦沢直樹〜天才漫画家の終わらない旅〜』は23日午後5時30分から、日本原作の舞台が世界ツアーを成功させるまでに密着した『密着!舞台「プルートゥ PLUTO」〜日本発→ 欧州ツアー〜』は同日午後6時30分から、「舞台『プルートゥ PLUTO』森山未來×土屋太鳳」は同日午後7時から放送される。

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