人気漫画「ONE PIECE」作者「故人を笑いものに」大炎上で謝罪

6月16日(土)15時30分 まいじつ


(C)tomboy / PIXTA(ピクスタ)



漫画『ONE PIECE』の表紙カバーに載せた作者の尾田栄一郎氏のコメントが、故・横井庄一氏を笑いものにしており不謹慎だという批判が殺到し、炎上騒ぎになった。


6月4日に発売された89巻の表紙カバーの折り返し部分には、軍服姿の男性が敬礼する肖像と作者のコメントが掲載されている。尾田氏はここに《みんなでごはんを食べる時 最後に一つ大皿にぽつんと残ってる からあげとかあるよね。あいつに名前をつける事にしました。横井軍曹と。》と記した。その上で《横井軍曹残ってるよ!誰か戦争を終わらせて!》と書き、いわゆる“遠慮の塊”と呼ばれるような料理の最後についての話を紹介したのだ。


このイラストとコメントが横井氏に対して「失礼だ」と批判が集まった。


横井庄一氏は1915年愛知県生まれ。出征した横井氏は1944年3月にグアム島に転属し、最終階級は陸軍軍曹だった。終戦後も「捕まれば殺される」と信じ込まされ、1972年1月まで島内の密林に潜んでいた人物だ。帰国時の発言を元にした「恥ずかしながら生きて帰ってまいりました」という言葉は当時の流行語になり、長年にわたってしていたサバイバル生活を通して生活評論家として、全国各地で講演活動もおこなった。1997年に82歳で亡くなっている。


コメントと一緒に載せられた日本兵らしきイラストは横井氏に似ていない。これはフィリピンに戦後29年間潜伏していた元陸軍少尉の小野田寛郎氏の有名な写真に似ている。



連載雑誌の公式HP上で謝罪


今回の表紙カバーのコメントについて、Amazonのレビューでは《小野田少尉の絵を描きながら、残留日本兵・横井庄一さんをぽつんと残ってるからあげ(しかも、あいつ呼ばわり)と例える作者コメントが不謹慎なので撤回してほしいです。表現の自由とは言え軽率すぎる。もっと戦争の歴史と真摯に向き合ってこそ、少年漫画の作者であり編集者だと思う。》といった批判が投稿され、レビューに高評価が付いた。


インターネットの掲示板でも、批判の投稿が集まっている。



《尾田も調子こきすぎだよな》

《問題になると思ったわ》

《横井さんと小野田さんがごっちゃになってんだろうな 恥ずかしい》

《横井の発言で小野田を描く えーと?いろいろ間違ってる上に馬鹿なのか》

《ネタにするわ間違えるわ 失礼にもほどがあるだろ》



今回の一件に対して、尾田氏と作品を連載している週刊少年ジャンプ編集部は公式サイトに謝罪文を掲載した。



《6月4日に発売したコミックス『ONE PIECE』89巻の作者コメント欄において、配慮を欠いた表現がありました。編集部、作者共々反省しております。今後は、より一層表現に留意して参ります。》



次のコミックスで尾田氏はどんなコメントを出すのだろう。楽しい表現を期待したい。



【画像】


tomboy / PIXTA(ピクスタ)



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