河合優実、役所広司主演『八犬伝』に出演 中村獅童&尾上右近&立川談春の新キャスト出揃う
2024年6月18日(火)12時0分 シネマカフェ
本作は、山田風太郎の小説「八犬伝 上・下」(角川文庫刊)の映画化。
里見家の呪いを解くため、八つの珠に引き寄せられた八人の剣士たちの運命をダイナミックなVFXで描いた「八犬伝」=虚構の世界。そして、作家・滝沢馬琴(役所さん)と挿絵を頼まれた浮世絵師・葛飾北斎(内野聖陽)の友情を通じて“創作”の真髄に迫る実話の世界。
失明しながらも28年の歳月をかけて「八犬伝」を書き上げた馬琴の物語を生み出す苦悩と葛藤、執念が生んだ世界をかつてないスケールで描く。
【虚】の世界で八犬士の1人・犬塚信乃(渡邊圭祐)に想いを寄せる浜路を演じるのが河合優実。
今年、ドラマ「不適切にもほどがある!」で話題となり、上映中の話題作『あんのこと』や第77回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した『ナミビアの砂漠』では主演、人気コミックの劇場アニメ化『ルックバック』では主要キャストの声優を務めるなど大活躍中の河合さんが、透明感溢れる演技で浜路というキャラクターに命を吹き込む。
そして【実】の世界において馬琴に関わる重要なキャラクターで、江戸時代を代表する歌舞伎狂言作者・鶴屋南北を演じるのは、ドラマ「下町ロケット」や大河ドラマ「どうする家康」などで俳優としても活躍する落語家・立川談春。
劇中で披露するのは、南北の歌舞伎代表作であり、いまでも日本で一番怖い怪談といわれる「東海道四谷怪談」の初演。
当時は民谷伊右衛門役を七代目 市川團十郎とお岩役を三代目 尾上菊五郎が演じていた「東海道四谷怪談」。本作では、この役を歌舞伎役者の中村獅童と尾上右近が200年の時を越えて演じる圧巻のシーンに。
さらに見どころは南北の新作歌舞伎のテーマを巡り、馬琴と南北が激しく衝突するシーン。馬琴のその後の執筆活動にも影響を与えてしまうほどのインパクトを与える本シーンは、緊張感溢れる演技の応酬に注目となっている。
『八犬伝』は10月、全国にて公開。