『ライフ イズ ストレンジ』開発の新作アドベンチャーゲーム『ツインミラー』、日本語版が諸般の事情で発売中止に

6月18日(火)13時13分 電ファミニコゲーマー

 バンダイナムコエンターテイメントは日本国内で発売を予定した『ツインミラー』の日本語版の発売中止を発表した。理由は「諸般の事情」とされている。なお海外では予定どおり2019年内に発売されるようだ。

 『ツインミラー』は、『ライフ イズ ストレンジ』を開発したことで知られるフランスのスタジオDontnod Entertainmentが制作したアドベンチャーゲーム。国内向けにも発売が発表されたほか、すでに日本語字幕がついたティザートレイラーも公開されていた。

 本作の舞台はアメリカの架空の町バスウッド。主人公のサム・ヒッグスは、親友の葬式で出席するためこの町に久々に戻ってきた。通夜で酔いつぶれ、ホテルで目が覚めると、洗面所には血に染まったシャツが。いったい昨夜に何か起こったのか調べはじめると、どうやら友人の死は殺人事件の様相を帯び始め、主人公自身にも殺人事件の嫌疑がかかってしまう。

 自己不信に陥った主人公のもう一つの意識が、分身となって主人公にアドバイスをしてくれる、現実と妄想が入り混じった構造になっているダークなトーンのサイコロジカル・スリラーだ。

(画像はYouTube | 「ツインミラー」ティザートレーラーより)

 本作は2018年のE3で初発表されたタイトル。エピソード形式で配信され、現在のところ全3章構成が予定されている。第1章のタイトルは「Lost On Arrival」とされ、2019年内にPS4、Xbox One、Steam、Epic Games Storeで配信されることが発表された。

 当初は、『ツインミラー』は日本語版の発売が告知され、ティザートレイラーを公開していたが、今回の発表で発売中止となる。諸般の事情についての推測の域はでないが、一般論として、権利問題や、作品そのものが完成させられる見込みが危うい状況に陥っていること、他にもCEROの審査が通る見込みがないため、コンソールでの展開が難しいことなどが考えられる。特殊な例として、日本語フォントを実装することが技術的に不可能という場合もある。また、ごく単純にローカライズのコストに見合うだけの売上げの回収が困難だと判断されることもあるだろう。

(画像はPlayStation®4・Xbox One・STEAM®「TWIN MIRROR(ツインミラー)」弊社からの日本版発売中止のお知らせより)

 『ライフ イズ ストレンジ』が傑作だっただけに、日本でもDontnod Entertainmentの新作に注目していた人は少なくないだろう。ただ、同スタジオのデビュー作『Remember Me』や、2018年に発売した『Vampyr』が日本では未発売、さらに今回の『ツインミラー』と、実は日本でリリースされない作品が多いゲームスタジオでもある。いつかこのジンクスを打ち破り、日本で気軽にDontnod Entertainment作品を遊べる日がくることを願ってやまない。

ライター/福山幸司

バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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