リハビリ中・谷垣禎一氏の最新の様子 政界復帰は十分可能か

6月19日(月)7時0分 NEWSポストセブン

谷垣禎一氏の現在の様子は(週刊ポスト誌面より)

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〈安倍総理がダメになったら、次は谷垣さんしかいない〉──自民党内や霞が関でそんな待望論が高まっていた谷垣禎一・前幹事長がサイクリング中の転倒事故で入院してはや1年近くが経つ。


 当初は「軽傷」と発表されたが、「頸髄損傷」で手術を受け、入院が長引くにつれて党内では「政界復帰は絶望的ではないか」という見方が広がっている。谷垣派の会合や地元・京都の自民党府連パーティ(今年5月)では、「復帰まであとしばらく、お許しをいただきたい」などといった本人のメッセージが代読されたものの、回復具合がわかるビデオや録音によるものではないことも復帰困難説が強まる理由だ。


 その矢先、内閣改造を控えた官邸筋から仰天人事情報が流れ出した。


「官邸が得ている情報では、谷垣さんは順調に回復しており、杖をついて歩くリハビリもしている。頭はしっかりしていて、メールも打てる。下肢に麻痺が残っているから当面は車椅子だが、総理や菅義偉・官房長官の周辺では回復の具合によっては次の内閣改造で谷垣さんを副総理に起用する案が検討されている。財務相兼務ではなく、無任所の副総理であれば負担は比較的軽い」(首相側近)


 安倍首相は昨年の谷垣氏の事故直後の内閣改造でもギリギリまで幹事長留任を要請し、断わられて二階俊博氏を起用した経緯がある。とはいえ、リハビリ中の谷垣氏をいきなり副総理起用とは唐突さは否めない。


 果たして谷垣氏はどこまで回復しているのか。本誌は最新の様子をつかんだ。


 回復治療で日本有数の評価を受ける東京都内のリハビリ専門病院。読売ジャイアンツの長嶋茂雄・終身名誉監督が脳梗塞から“奇跡の復活”を遂げた病院としても知られる。その8階VIPフロア。入院中の谷垣氏がデイルーム(食堂)に姿を見せたのは5月末だった。


 自転車競技用のサイクルウエアの上衣を着た谷垣氏は、介護スタッフが押す車椅子でテーブルに付くと、目元が気になるのか右手でしきりに拭う仕草をみせた。


 食事が運ばれると、右手にスプーンを持ち、口に運ぶ。咀嚼する動きは大きくゆっくりに見える。食事の介助はない。30分ほどかけて食事を終え、右手でコップを持ち、ストローで飲み物を飲む。その間、同席した他の患者と会話をする様子はなかったが、表情にはリハビリに励む強い意志が宿り、確かに「政界復帰は近い」との印象を受けた。リハビリ専門医が語る。


「頸髄損傷には全身麻痺となるC1から軽い症状のC7までの7段階がある。右手が動くのであれば、少なくとも首から上は大丈夫で判断能力にも問題ないでしょう。読書などもできるはずです。さらに杖を使って歩くリハビリをやっているとすれば、政界復帰は十分可能ではないか」


 車椅子の政治家といえば、アナウンサー時代の舞台転落事故で脊髄を損傷し、車椅子で郵政大臣を務めた八代英太氏やギラン・バレー症候群を発症して車椅子でリハビリを続けながら参院選に当選、「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」の共同議長を務めた川口順子・元外相がいる。


 リハビリに励みながら公務をこなす「車椅子の副総理」の誕生は、「東京五輪・パラリンピックに向けて政権の新たな顔になる」(前出の首相側近)と期待する声まで上がっている。


 谷垣氏の実弟で秘書の信行氏に本誌が撮影した写真を見せて「政界復帰はいつか」などの質問をぶつけると、文書でこう回答した。


「現在、谷垣は怪我からの1日も早い復帰を目指してリハビリに専念しておりまして、取材は辞退させていただいております。復帰まで今しばらくお見守りいただければありがたく存じます」


※週刊ポスト2017年6月30日号

NEWSポストセブン

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