恥ずかしい画像をうかつに送り拡散された! その時の対処法

6月19日(水)16時0分 NEWSポストセブン

恥ずかしい画像をうかつに送り拡散されてしまった… 対処法は?(イラスト/ほししんいち)

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 都内に住む治子さん(43才・仮名)の2人の娘がいる。高校2年生の長女がある日、付き合っている彼氏・Tくんの要望に応えて、自分のセクシーな写真を送ってしまったという。問題はそこからで、長女が送った写真をTくんが部活仲間のLINEグループに一斉に送ってしまったのだ。その後、拡散に拡散を重ね、治子さんも外を歩けないほどになり、長女はうつ病となり10kgも痩せてしまったという。


 このような悲劇に対して、私たちはどのように対応したらよいのだろうか?


◆うかつに画像など送らない


 交際していた頃に撮影した裸の写真が、後日、相手によってばらまかれてしまう『リベンジポルノ』のように、軽い気持ちで送信したデータが、ネットで拡散してしまうケースは少なくない。


 インターネットトラブルに詳しい『グリー』社会貢献チーム・マネージャーの小木曽健さんはこう語る。


「思慮分別のまだつかない中高生はもちろん大人でも『恋人だから大丈夫』と、うかつに画像を送ってしまう人がいます。被害に遭っても、誰にも相談できず、私のところに連絡してくる人も多いです」


 誰もが見られるネットの掲示板でなくても、LINEなどのメッセージアプリでどんどん恥ずかしい写真が拡散されていくのも代表的な“デジタルタトゥー”。枝分かれ式にどんどん広がっていけば、火消しはまず不可能。さらに広がっていく可能性がある。


◆自分じゃないとシラを切り通す


 治子さんの長女の場合、写真を要求し、拡散したTくんが悪いが、写真を送ってしまった長女にも問題はある。


「未成年が自分の裸の写真を撮ったり、送ったりする行為は、児童ポルノを禁止する法律に触れる可能性があります。つまり、長女も違法行為をしている可能性がある。まずそれは認識すべき。当然それを所持し、拡散することも同様です」


 ではどのように対処すればいいのだろうか。


「拡散した相手を訴えるかどうかは別として、一度流出したものを完全に消し去る、根絶やしにすることはほぼ不可能。その場合、流出した画像に対して『これは自分ではない』と、絶対に認めないことも1つの方法です。


 顔や個人特定のできる情報が含まれていたとしても『合成、ねつ造だ』とシラを切っていいでしょう。真実かどうかなんて、本人が知っていれば充分。第三者には不要な情報です。『許されるウソ』も、時と場合によってはあるのです」


◆ひとりで抱え込まないこと


 そして重要なことは、ネットに一度出てしまった情報は、どこかに必ず残っていると、考えること。


「ネットに情報を載せるということは、その情報のコントロールを『諦める』こと。たとえ書き込みを削除出来ても、同じ情報が、別の知らないサイトに書かれているかもしれない。誰か個人のパソコンに保存されたかもしれない。確認するすべはありません。ネットに情報を消し去るという概念はないのです。だから、ネットに情報を載せるという行為には、それなりの覚悟が必要になります。


 また、SNSへの投稿が匿名で書かれたものだったとしても、ネット上のさまざまな痕跡をつなぎ合わせていけば、いつか実在する本人に必ずたどり着きます。そのことも知っておくべきでしょう」


 ちなみに、ネットの書き込みを消す費用の目安は下記の通りだ。


●ネット上の書き込みの削除請求…1記事あたり2万円〜、1ページ10万円〜

●IPアドレス開示請求…5万円〜

●IPアドレス発信者開示請求(仮処分申し立て・訴訟)20万円〜

●投稿者へ損害賠償請求(裁判)着手金10万円〜+成功報酬


 大切なのは、個人情報が拡散されてもパニックにならず、冷静に対処することだ。自身もネットトラブルに巻き込まれ、100万回を超す殺害予告を受けたことのある弁護士・唐澤貴洋さん(41才)はこう語る。


「まずはひとりで抱え込まないことです。自分の悪口や個人情報が流出している時は疑心暗鬼になりがちですが、支えてくれる人がいると気持ちが楽になります。身近な人であれば友人や家族、またひどい誹謗中傷であれば警察や弁護士、法務省の人権擁護局のインターネット人権相談などに相談しましょう」


 ネットが普及した今、個人情報の流出は仕方がない面もある。だが、書き込みや画像をアップする前に、ひと息ついて気を落ち着かせ、冷静に考えることも大切だ。そして困ったら、左の窓口に相談するのもよいだろう。


※女性セブン2019年6月27日号

NEWSポストセブン

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